トレジャーハンター () は、財宝を探索する人のこと。もしくは、財宝を探し出すことを職業とし、探検家や冒険家などとほぼ同質な人のこと。海(沈没船・海底遺跡)や山、廃墟、遺跡、など、主に人の手の入ることのない場所に赴き、遺された「財宝」を探す、探し出す(トレジャーハント、もしくはトレジャーハンティング)ことをおもな目的とする。「財宝」は狭義では黄金や宝石などといった金銭的価値が特に高い物であるが、広義においては考古学的に価値のある物品や、著名な人物の遺骨などといったものも含まれる。また、世間的には価値のない代物であっても、トレジャーハンター自身にとって貴重であると判断されれば、それは財宝とみなされるため、その基準は非常に曖昧なものとも言える。アメリカやイギリスなどでは、トレジャーハントのみで生計を立てるプロのトレジャーハンターも存在する。また、これらのイメージから派生して、町や家にあるがらくたなどの中から価値のある品(骨董品・希少価値の高いものなど)を探し出す人をトレジャーハンターと呼ぶこともある。また近年ではグーグル・アースなどを使用し財宝を発見するトレジャーハンターもなかには存在する。なおトレジャーハンターのなかには許可を得ずに、違法に財宝を探索する者もいるが、その一方で、探索する土地の所有者に許可を得て、合法的に財宝を探すトレジャーハンターも存在する。各国のトレジャーハンティング(宝探し)について解説する。アメリカのフロリダ州には、数百年前に財宝を積んだまま沈没したスペインの船が存在し、そうした船の財宝を探すトレジャーハンターが存在する。そういったトレジャーハンターの中には、発見した財宝を収集家などに売却して、さらに宝探しを続ける人もいる。イギリスでは、趣味として宝探しをする人が地中に隠された財宝を発見することがある。イギリスで発見される遺物の90%がアマチュアのトレジャーハンターによって発見されていて、こういった事は「ランド・フィッシング」と呼ばれている。カンボジアのジャングルには財政難や遺跡が森のあちこちに点在しているなどの理由で、地表に放置されたままの遺跡が数多く存在し(そういった遺跡はジャングルの木々が遺跡に巻き付いて森と一体化している事もある)そうした遺跡を探索するトレジャーハンターが存在する。財宝を発見した場合、発見した場所によっては法律的な所有権が絡んでくる。地下に埋められた財宝を発掘した場合には、「埋蔵物の発見」に基づいて、発掘した財宝は遺失物扱いとなり、警察に速やかに届け出なければならない。通常の場合とは違い6ヵ月間、所有者が現れるのを待ち、もし現れなかった場合には、発掘した土地の地主との折半になる。自分の土地の場合は、すべて自分のものとなる。海中で発見した場合はまた異なり、「水難救護法」が適用される。こちらの届け出先は警察ではなく、沿岸部の各市町村となる。財宝が剥き出しのままの場合には6ヶ月間、沈没船などの船内にあった場合には1年間、所有者が現れるのを待ち、現れなかった場合にはすべてが発見者のものとなる。また、もし現れた場合でも、所有者は財宝の価値の3分の1に相当する金額を発見者に支払うことになっている。イギリスでは財宝は発見して14日内に国に提出の必要がある。宝の発見日から300年より前の黄金や銀のアーティファクトが財宝になり王室の物になるが、宝を売った値段と同額の補償金が支払われる。一般の土地で発見者と地主が別の場合は、発見者と地主とで補償金を分けあい、黄金や銀でないものは王室の物にはならず競売に掛けられることもある。スコットランドは宝の所有権は上記と同じだが宝の定義は作成されて300年経っていない銀や黄金その他のアーティファクトも財宝となる。日本国内ではあまり盛んではない沈没船や海底遺跡の海洋サルベージによるトレジャーハンティングだが、国外では企業や個人による本格的なサルベージが行われている。こうした行為は、本来は国家が管理するべき歴史的に貴重な水中文化遺産を私的に売買しているもので、遺産保護の観点から問題視されている。船内の財宝を回収する際に、船体が損傷する危険性や、水中文化遺産である沈没船を元の位置に保持・保存する必要性についても、各国政府や海洋考古学者・歴史研究家の間から懸念の声があがっている。こうした問題に対処するため、2001年の第31回ユネスコ総会にて水中文化遺産保護条約が採択された。批准国の不足から長い間、無効状態にあったが、約7年の歳月を経て2009年1月より発効されるはこびとなった。しかし現在もアメリカ合衆国・イギリス・日本などの主要国は批准には至っていない。近年では上記のような法整備や批判の声もあってか、沈没船が沈む領海の政府に許可を受けてからサルベージするケースが多くなっているが、それでもなお政府に無断で領海内の沈没船から財宝を盗掘したとして、トレジャーハンターが逮捕される事件も起こっている。未開の地に足を運ぶことの多いその性質上、トレジャーハントは必然的に冒険譚としての色合いを濃くするため、小説や映画、ゲームなどのフィクションの題材として好まれている。 『も参照』
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。