松尾 尊兌(まつお たかよし、1929年(昭和4年) - 2014年(平成26年)12月14日)は、日本の歴史学者(日本近現代史専攻)。京都大学名誉教授。鳥取市生まれ。旧制の鳥取第一中学校(鳥取県立鳥取西高等学校の前身)・松江高等学校(島根大学の前身)を経て、1953年(昭和28年)9月に当時旧制大学だった京都大学文学部を卒業した。京大では国史学の北山茂夫に師事し、また同郷・同窓(鳥取一中)の先輩である最晩年の佐々木惣一の謦咳に接した。卒業後、同年4月京都大学人文科学研究所助手となり、1970年(昭和28年)5月より京都大学人文科学研究所助教授、1971年(昭和46年)1月に京都大学文学部史学科助教授(現代史学講座担当)、1981年(昭和56年)4月に京都大学文学部史学科教授(現代史学講座担当)に就いた。大正期の地方民衆運動史や吉野作造・石橋湛山の植民地論など、戦後民主主義を擁護する形での、大正デモクラシー史の実証的研究に先駆的業績を残した。1993年(平成5年)3月に京都大学を定年退官して、4月京都大学名誉教授及び京都橘女子大学教授を務めた。郷土の同窓(旧制鳥取第一中学校)の政治家古井喜実の著作・評伝の編さんも行っている。晩年は回想を交えた戦後デモクラシー研究著作を公刊した。吉野作造をテーマとする岩波新書の執筆を進めていた2014年(平成26年)12月14日に悪性リンパ腫で死去。享年85。なお松尾旧蔵による1950年代前半の学生運動(レッドパージ反対運動・破壊活動防止法反対運動・京大天皇事件など)のビラを中心とした資料678点は、京都大学大学文書館に寄贈され、『戦後学生運動関係資料Ⅰ』として整理・公開されている。
出典:wikipedia
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