SIG MKMS(Maschinen-karabiner Militärmodell Seitlich m/34)とは、1934年にスイスで開発された短機関銃である。1933年にSIG社(現:スイスアームズ社)のノイハウゼン工場で生産していたMKMO短機関銃のボルト及び機関部を改良し、1934年にSIG MKMSとして完成した物である。MKMSは当時世界各国が生産していた短機関銃と比べて長銃身であった。これに重ねて発射時に一定時間ボルトがロックされるヘジテーション・ロック式を用い、撃発サイクルも位置からスタートし、セミ/フルオートの切替射撃機能を持つため良好な命中精度を誇り、有効射程も200m前後と比較的長射程であった。この他の特徴としては、弾倉をフロントストック(front stock)に折りたたみ収納出来る点や着剣装置を備えていた点、弾倉内の弾薬を撃ちつくすとボルトが停止して残弾が切れたことを示すと共に次弾の装填を容易するボルトストップの機能などが挙げられる。フィンランドは90,121スイスフランを支払い口径を9mmパラベラム弾型のMKMSを242丁購入、同様に16,100スイスフランで7.65mm型のMKMSを40丁購入している。SIG社は1940年の4月~7月にかけてフィンランドへとこれらを配送しているが急遽起こった対ソ連戦(冬戦争)には結局間に合わず、到着は冬戦争終結から5日後だった。これらは継続戦争で引き続きフィンランド軍で使用された。主に沿岸警備任務などに用いられ、国内で独自にMKMSの交換用銃身など部品の生産を行いながら、1960年まで使用しつづけた。MKPSMKPO他には1937年~1939年ごろに輸出用として、9mmパラベラム弾・9mmコルト弾・9mmステアー弾など様々な銃弾向けに仕様を変更したMKMSが生産された。しかし、第二次世界大戦中は各国で独自の短機関銃開発が進んでいたこともあり、上記の通りフィンランド軍がわずかに購入した以外に採用はされなかった。第二次大戦後はアサルトライフルの普及により発注も少なく、殆ど量産には至たらなかった。
出典:wikipedia
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