南（みなみ）は沖縄県糸満市字糸満の行政区の一つ。通常は「区」をつけて南区と呼ぶ。また1区と呼ぶこともある。1961年に現在の市域に拡大するまでの旧糸満町ではもっとも南に位置していたので、その名がつけられた（実際の南端部は南区ではなく新川区である）。字糸満では南西部にあたる。かつては国道331号から西側はほとんど海だったが、1980年代後半から糸満漁港の拡大整備やその後の潮崎町（当時は南浜地先埋立）の埋め立てで、かつての海岸線はすべて埋め立てられ海がほとんどなくなった。現在は糸満漁港の埋立地部分を除いて、ほとんどが古くからの街並みを残した住宅地である。ちなみに当区公民館と前端公民館はほんの100メートル足らずしか離れていない。なお糸満南小学校や糸満南幼稚園、みなみ保育園は字糸満の南区内にはない（糸満南小学校と幼稚園は潮崎町、みなみ保育園は新川区にある）。国道331号（現道）が地区内の中央を通っているほか、同国道のバイパスである糸満道路（沖縄西海岸道路）が西側の漁港のそばを通っている。糸満バスターミナルまたは那覇バス糸満営業所を発着するバスが一部の路線を除き当区内を通っているが、国道331号の那覇市方面や沖縄県道77号糸満与那原線を通る路線は糸満市役所へ向かうために国道バイパスを通っているので停車はしない。停車するのは国道331号の真栄里や三和地域の市南部方面に向かう路線で、当区内には糸満市場前と双子橋の2か所のバス停に停車する（糸満市役所にも向かう）。85番と107番は北行糸満ロータリー方面、86番と108番は南行真栄里方面にそれぞれ停車する。

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