『電脳コイル』(でんのうコイル、"COIL A CIRCLE OF CHILDREN")は、磯光雄原案・初監督の日本のテレビアニメ作品、およびそれを原作とした宮村優子の小説作品。もしくは、同作品に登場する現象の名称。2007年5月12日から12月1日まで、NHK教育テレビジョンにて毎週土曜日18時30分から放送された。全26話。「電脳」と呼ばれる技術が一般に普及している近未来、電脳世界の情報は「電脳メガネ」によって現実世界に重ねて表示され操作できるようになっている。「電脳」は日常生活に溶け込み、小学生が気軽に電脳犯罪を行うシーンが多数登場する。また小学生を含む多くの登場人物が過去のトラウマを行動原理としている。造語を含む作中用語の多くが終盤まで説明がない。2007年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、第7回東京アニメアワードTVアニメ部門優秀賞、第39回星雲賞メディア部門、第29回日本SF大賞受賞作品。また同作の原作・脚本・監督により、磯光雄が第13回アニメーション神戸個人賞を受賞した。202X年。「電脳メガネ」と呼ばれる眼鏡型のウェアラブルコンピュータが全世界に普及して11年。「電脳」と呼ばれる技術を使ったペットや道具が存在し、インターネットも「電脳メガネ」を使って見る時代。ヤサコこと小此木優子は、金沢市から大黒市に引っ越してきた。引っ越し早々に、ヤサコは謎の電脳生物イリーガルに遭遇する。電脳ペットのデンスケは、イリーガルからヤサコを守ろうとして古い空間に迷い込んでしまう。それを救ったのが「電脳探偵」を名乗るフミエだった。これをきっかけに、ヤサコは電脳探偵局に入会する。その夜、ヤサコは自分の幼い頃の絵日記に「4423」の文字と鍵穴のような絵を見つける。さらに、夢の中の鳥居が連なる階段で「僕は4423、君の兄だ」という声を聞く。翌日、ヤサコは転入した大黒市第三小学校でフミエと同じクラスになる。ところがその日の放課後、彼女らは市が導入している電脳空間のウイルス駆除ソフト「サッチー」に追われる。そしてそのどさくさのなか、デンスケが謎の少女に誘拐されかける。コイル電脳探偵局の主であるメガばあは、その少女の調査をフミエらに指示する。どのようにして少女を捜し出すか、思案にくれるふたりのまえに、もう1人の転校生として現れる少女。彼女こそが件の謎の少女、イサコこと天沢勇子だった。イサコに対し、ヤサコは友達になろうと声をかけるが、イサコはこれを拒絶する。クラスメイトの悪童ダイチは、自らが立ち上げた組織、大黒黒客倶楽部にイサコを勧誘するも無視され、腹いせに罠を仕掛けるが、返り討ちにあう。イサコは黒客を完全に制圧し、自分の目的のために利用し始める。一方でヤサコは、フミエから生物部部長ハラケンを紹介される。ハラケンは、幼馴染のカンナを失った原因であるかもしれないイリーガルについて研究していた。ヤサコとフミエは、その研究を手伝うことにする。やがて、イサコの捜し求めていたものが何であったのか明らかになったかのようにも見えた。※ 本名のふりがなは、作品自体の中で呼ばれていないものについては、発売されている関連書籍やDVD付属のブックレットに記されているもの、総集編の字幕から読めるもの、DVDに収録されている声優インタビューなどから確認できるものを記す。歌詞については、オープニングでは表示されるが、エンディングでは表示されない。但し字幕放送では歌詞が表示される。両曲とも、テレビ版(TV EDIT)は「電脳コイル サントラ音楽集(徳間ジャパンコミュニケーションズ、TKCA-73185)」に収録されている。主題歌シングル(ソニー・ミュージックレコーズ、通常盤:SRCL-6629、初回生産限定盤:SRCL-6626〜7)に収録されているロングバージョンは、両曲とも2 - 3番が付加されているだけでなく、1番の歌詞や編曲もテレビ版とはアレンジが少々異なっている。最終回(第26話)では、そのロングバージョンの「空の欠片」が使用されたが、ボーカルトラックは1番のみでカットされ、そこからラストシーンまでは、同じく主題歌シングルに収録されている伴奏のみの「backtracks」という演出だった。小説『電脳コイル』は、アニメ版の脚本も担当した宮村優子が磯光雄の原作をもとに独自の解釈を加え、小説として書き下ろした作品。宮村優子初の長編小説。アニメ版とはストーリーや設定に異なっている点が多い。第1巻の発売はアニメ版の放送開始よりも先であり、アニメ版では省略された企画段階での原設定なども数多く見られる。※上記の発売日は公式サイトの発表に準じる。実際の発売日は地域によって多少異なる。小学館の漫画雑誌『ちゃお』2007年8月号に、別冊付録という形で漫画化された。作画は久世みずきが担当。久世みずきによる独自の解釈を含んだオリジナルストーリーとなっている。続編が加筆されたものがちゃおコミックスで単行本化され、2007年10月31日に発売された(ISBN 978-4-09-131265-5)。アニメ版よりもダイチやヤサコの恋愛描写は強く見られる。アニメ版を基本にしているが、電脳体だけでなく現実の体をテレポーテーションできる「リンクス」など、アニメで用いられることのなかった、アニメの初期設定から引用した設定もしばしば登場する。携帯公式サイト「電脳コイルモバイル」が、株式会社アールアールジェイより配信されている。アクセス方法は以下のとおり。
出典:wikipedia
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