東京都庁小包爆弾事件(とうきょうとちょうこづつみばくだんじけん)とは、1995年5月16日に発生したテロ事件。オウム真理教が東京都知事青島幸男宛に小包爆弾を送り、東京都新宿区の東京都庁舎内で爆発させ都職員に重傷を負わせた殺人未遂事件である。1995年5月16日午後7時頃、都庁の知事秘書室で、当時44歳の東京都職員の男性が青島幸男知事宛の小包の梱包を開封し、中に入っていた単行本を開いたところ、突然本が爆発した。都職員の男性は左手の指全てと、右手の親指が吹き飛ぶ重傷を負った。小包の中には、中心部分をくりぬいた単行本が入っており、その中にRDXという爆薬を詰め、開封と同時に爆発する仕組みになっていた。麻原彰晃から「石油コンビナートを破壊するなどのテロを起こして捜査を攪乱しろ」と指示を受けた井上嘉浩が計画したが、麻原の都庁への爆弾送付について指示や同意が確認できなかったため、裁判では井上が首謀者とされた。犯行に関与したのは井上のほか中川智正、富永昌宏、豊田亨、高橋克也、菊地直子で、警察による捜査の撹乱、麻原彰晃の逮捕を防ぐために実行されたものだが最終的に麻原は同日に逮捕された。青島知事を狙ったのは、オウム真理教の宗教法人の所轄庁が東京都で(1989年8月25日認可)、宗教法人法による解散請求問題が浮上していたからである。尚当初は世界都市博覧会の中止(事件時点では中止は未確定)に対する嫌がらせとみる向きもあった。この事件を最後に日本国内においてオウム真理教による凶悪なテロ事件は発生していない(ただし、シガチョフ事件などロシア信者によるテロ計画準備が存在している)。
出典:wikipedia
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