エアロミディMJは、かつて三菱ふそうトラック・バスが製造・販売していた7m級の小型バスである。本項では、前身となるエアロミディMKの7mクラス車であるMK126Fについても記述する。また、一部改造でホイールベースを延長した仕様(全長779cm)があるほか、9m級のエアロノーステップミディと警察仕様についても、本型式をベースにしていることからあわせて記述する。エアロミディシリーズのうち全長7m、車幅2.3mのグループである。もともとはエアロミディMKの派生バージョンとして1985年11月から販売されたMK126Fが前身であるが、1988年にフルモデルチェンジの上、エアロミディMJシリーズとして独立した。当初は観光仕様のみの設定であったが、狭隘路線向けに路線仕様の設定も行なわれた。観光仕様は乗務員を含めた乗車定員が30名に満たないことから、非常口の設置は省略されている。2007年8月末日で製造中止。1985年当時ではエアロシリーズでも最小クラスの車両として登場。小グループレジャー・観光用としてリリースされた。エンジンは175PS/2900rpmの6D15型を搭載した。新ドライブ方式「T-DRIVE」を初めて採用したことによって、全長7mの車体に他のエアロミディMKと同様の6気筒エンジンを搭載しながら室内空間を広げることに成功、4列シート前後6列の正座席25名定員を確保した。ボディスタイルはエアロミディMK観光用とほぼ同様で、路線仕様は設定されていない。リーフサスのみの設定。1988年にモデルチェンジ、この時からMJシリーズとして独立した。このモデルでは初めてエアサスを採用した仕様が登場。エンジンは185PS/2800rpmの6D16型を搭載。1989年に「平成元年排出ガス規制」に対応し、規制記号がP-からU-に変更されたが、外観・仕様の変更点はない。ボディスタイルはエアロミディMK観光用とほぼ同様で、このモデルでも路線仕様の設定はされていないが、特注で中扉と非常口を増設の上路線バスに使用した例が少数存在する。1993年9月28日より発売開始。この時のモデルチェンジでは、ボディスタイルがニューエアロバスと共通のイメージとなり、ヘッドライトもニューエアロバスと同様にプロジェクターランプが採用された。観光仕様の型式はMJ628Fとなり、エンジンは210PS/2900rpmの6D17型に変更された。このモデルからはリーフサスの路線仕様が設定され、型式はMJ217Fとされた。外観上は観光仕様をベースにしているが、中扉が設置されているほか、非常口がホイールベース間に設置されている点が異なる(観光仕様では定員が少ないため省略されている)。路線仕様のエンジンは190PS/2900rpmの6D16型を搭載する。1995年平成6年排出ガス規制適合。観光仕様の型式はMJ629Fとなり、エンジンは220PS/2900rpmの6D17-I型に変更された。改造扱いでホイルベースを延長した車(全長は779cm)が登場した。路線仕様では型式はMJ218Fとなり、エンジンは200PS/2900rpmの6D17-II型を搭載する。ワンステップバスが設定され、前面もエアロミディMK路線仕様と同様になった。このワンステップバスのみ同年5月26日に発売開始、それ以外の車種については同年7月6日に発売開始となっている。1998年にマイナーチェンジが行われ、「平成10年排出ガス規制」「中期安全ブレーキ規制」「平成10年騒音規制」への対応と同時に、型式も変更された。前モデルと比較した外観上の差異は少ない。同年7月21日より発売開始。エンジンは6M6系。MJ629F同様、改造扱いでホイールベースを延長した観光仕様の車も製造された。路線仕様ではオプション装備として、アイドリングストップ機能が追加された。KK-MJ26HFをベースに、MJシリーズとしては初めてのノンステップバスが2000年12月8日に販売開始された。この仕様に限り、モデル名は「エアロノーステップミディ」とされ、これまでのMJシリーズと同様の7m仕様と、ホイールベースを延長した9m仕様が設定された。9m仕様は外観が犬のダックスフンドに似ていることから乗務員や一部ファンからは「ダックス」の愛称で呼ばれることがある。エンジンは6M61(225PS)を横置き搭載している。この9m仕様は、リアオーバーハング部分はそのままでホイールベースを延長しているため、ノンステップ部分の長さは当時の中型バスとしては最大となったほか、中扉の位置が後方寄りになっているのも特徴である。型式はいずれもKK-MJ26HF改となっている。2002年10月にマイナーチェンジされ、9m仕様がKK-MJ27HL,7m仕様がKK-MJ27HFとなる。前代との違いは、ステアリング形状の変更、屋根上のエアコン形状及びリヤガーニッシュ部変更などがある。また、モデル名も「エアロミディ・ノンステップ」となった。2004年の「平成15年排出ガス規制」対応時に、国土交通省の標準仕様にあわせるため、路線仕様については生産中止となった。9m仕様のノンステップバスはMKシリーズに、7m仕様についてはMEシリーズに引き継がれることになった。2005年にマイナーチェンジ。本モデルでは路線仕様は廃止され、再び観光仕様のみのラインアップとなる。後部フラッシャーの配置が変更されたほか、灯火規制に対応して側面に反射板が設置されている。エンジンは排気量4.899Lの4M50(T6)直4インタークーラーターボ154kw(210PS)2700rpmを搭載している。このエンジンはエアロミディMEで先に採用されていたものである。この頃は日野・メルファ7が生産終了となっていたこともあり、中型車ベースの小型バスとしては国内唯一のモデルであったが、2007年で生産中止となった。エアロミディMJには警察の大型輸送車向けにホイールベースを延長した全長9m仕様が存在する。車体はエアロミディMKの路線仕様をベースにしている。シャーシはベース車に合わせて改良を受けているが、車体のマイナーチェンジは行わなかったため、2000年代まで初期モデルと同じ外観を保持していた。製造年によって塗色、トランスミッション、警光灯の形状などが異なる。民間向けも関東鉄道に存在するが、車体はニューエアロのものとなっている。U-MJ117Lとして登場し、1993年にシャーシのモデルチェンジでU-MJ218L、1995年に平成6年排出ガス規制適合しKC-MJ219L、2000年に平成10年排出ガス規制に適合し、KK-MJ23HF改となる。2002年に製造を終了した。
出典:wikipedia
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