


山王駅(さんのうえき)は、愛知県名古屋市中川区山王3丁目にある、名古屋鉄道名古屋本線の駅である。駅番号はNH35。かつては「中日球場前駅」、「ナゴヤ球場前駅」の名称で、中日ドラゴンズのホームグラウンドだったナゴヤ球場への最寄り駅だったが、ホームグラウンドが1997年(平成9年)よりナゴヤドームに移転したことで利用客が激減し、2005年(平成17年)に開業当時と同じ現在の駅名で49年ぶりに改称している。原則として普通列車のみの停車であるが、ナゴヤ球場前駅時代のプロ野球開催時は試合時間に合わせて、一部の特急以外の全列車が臨時停車していた。島式ホーム1面2線を有する高架駅。ホームは8両分。駅の前後では線路がカーブしており、通過列車の多さや大都市内の無人駅という条件もあり、特に夜間は人身事故が発生しやすいという一面がある。かつては有人駅だったが、2004年(平成16年)9月15日から駅集中管理システムによる無人駅となっている(管理元は神宮前駅、但し機器異常時等の際は名鉄名古屋駅より係員が派遣される)。また、1987年に東海旅客鉄道(JR東海)が東海道本線の貨物支線(通称「名古屋港線」)のナゴヤ球場に近接したところに臨時駅としてナゴヤ球場正門前駅を設けたことに対抗して、1988年春に急遽南口が設置された(通称「グラウンドゲート」)。南口はナゴヤ球場が中日ドラゴンズ一軍の本拠地として利用されていた1996年秋まで使用され、その後も2000年代初め頃までコンサート開催時などに稀に使用されていたが、その後は使用されていない。途中の通路にはドラゴンズの選手の手形が飾られていたが、2007年に撤去された。なお、建屋と乗車券販売所はそのまま残されている。駅名がナゴヤ球場前だった頃、北口駅舎の屋根に大きな野球ボールの看板が設置されていたのも当駅の特徴だった(改称直前の2005年の正月明けに取り外された)。バリアフリー対応工事が施工され、以前の駅務室のスペースに多目的トイレ(但し毎日22時~翌朝7時までの間は防犯の理由上施錠され使用できない)が、改札口から見て左側半分の階段を改築し残る右側半分の階段スペースを利用してエレベーターがそれぞれ設置された。ホーム高さも嵩上げされ、車両床面との段差がほとんどなくなった。現在でも、ナゴヤ球場でプロ野球の二軍戦が行われるため、二軍の試合が終わった直後の時間は切符売場が混雑することがある(観戦客が多い土日祝など)。
出典:wikipedia
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