1964年のワールドシリーズは、1964年10月7日から10月15日まで行われたメジャーリーグのワールドシリーズである。第61回ワールドシリーズ。アメリカンリーグが5年連続の出場となるニューヨーク・ヤンキース。ナショナルリーグは1946年以来18年ぶり出場のセントルイス・カージナルスとの対戦となった。結果は4勝3敗でセントルイス・カージナルスが18年ぶり7回目の優勝。MVPは3試合に登板して2勝1敗、防御率3.00、31奪三振の成績をあげたボブ・ギブソンが受賞。表中のRは得点、Hは安打、Eは失策を示す。日付は現地時間。初回にカージナルスが先制するも、2回にヤンキースが5安打で3点を奪って逆転する。しかし、カージナルスは6回にマイク・シャノンの2ランで同点にし、更にティム・マッカーヴァーが2塁打を放ち、ヤンキース先発フォードをKO。その後もカージナルスは、リリーフしたアル・ダウニングを攻めてこの回2点を勝ち越した。カージナルス先発サデッキは6回4失点で勝利投手。尚、ヤンキースの往年のエース・フォードはこの試合で肩痛を発症。以後のシリーズを全休することとなる。シーズン終盤に多く登板し、第1戦を回避したカージナルスのエース・ギブソンだったが、この試合でも休養は不十分で、8回4失点という内容。一方、この年メジャーデビューしたヤンキース先発ストットルマイヤーは7安打3失点で完投勝利を挙げた。ヤンキースの若手バウトンとカージナルスのベテランカート・シモンズの息詰まる投手戦となった。ヤンキースが2回にクリート・ボイヤーの2塁打で先制するも、カージナルスも5回にシモンズの適時打で同点とした。9回の表、カージナルスは一死一、二塁でシモンズに代打を送ったが、無得点に終わる。そしてその裏、カージナルスのリリーフエースバーニー・シュルツがマウンドに上がった。しかし、先頭打者のマントルが初球のナックルボールを捉え、ワールドシリーズ新記録となる16本目の本塁打となるサヨナラホームランを放った。第1戦にも先発したカージナルス・サデッキが4連打を食らい僅か1/3回でKO。代わったクレイグからもロジャー・マリスが適時打を放ち、初回でヤンキースは3点を奪う。6回表、カージナルスは一死一、二塁からディック・グロートがゲッツー性の当たりをセカンドに放つも、一塁走者のカート・フラッドの併殺崩しでベースカバーに入ったフィル・リンズが落球しオールセーフに。一死満塁となり、続くボイヤーがダウニングのチェンジアップを左翼席へ運び、試合をひっくり返した。ヤンキースは2回以降、クレイグとテイラーから1安打しか打てず。先発は第2戦と同じ顔合わせ。カージナルスは5回に2点を先制し、そのまま試合は終盤へ。9回裏、ギブソンは一死一塁からジョー・ペピトーンに尻を直撃する強襲打を浴びたが、3塁線に転がった打球をすかさず処理、一塁に送球しペピトーンを刺すファインプレーを見せた。直後にトレシュが同点2ランを放ち(ペピトーンがセーフになっていたら、逆転サヨナラだった)、ヤンキースは試合を振り出しへ。迎えた10回表、ヤンキースの投手は8回からリリーフのミケルセン。カージナルスが一死一、三塁のチャンスを作り、打席には左打者のマカーバー。ブルペンでは左投手のハミルトンが準備していたが、ミケルセンが続投。しかし、マカーバーが右翼席に本塁打を放ち、カージナルスは3点を勝ち越す。ギブソンは裏も抑えて、完投勝利を挙げた。先発は第3戦と同じ顔合わせ。再び投手戦となったが、6回にヤンキースがマリス、マントルの連続本塁打で勝ち越す。さらに8回、ペピトーンにも満塁本塁打が飛び出し、クリンナップの本塁打揃い踏みとなった。バウトンは9回途中3失点で2勝目。シリーズ3度目となるギブソン、ストットルマイヤーの両先発となった。4回にカージナルスが4つの悪送球(エラーは1つ)も絡んで3点を奪い、ストットルマイヤーをKO。さらに5回にも3点を奪い、カージナルスが中盤までに試合を決定づけた。ギブソンは9回に2本塁打を浴びたが、後続を断ち完投勝利。カージナルスがヤンキースを下し、チャンピオンに輝いた。
出典:wikipedia
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