出口番号(でぐちばんごう)とは、主として地下駅や地下街において、出口別に付与されている固有の番号・記号である。出口は入口でもあることが多いため、「出入口番号」「出入り口番号」とも称される。出口が複数ある場合には、「東口」「西口」などの方位、「八重洲口」「丸の内口」など出口を出た先の地名などを用いて出口を特定する例が見られるが、出口の数が多い場合や、地下駅や地下街の場合のように出口の位置関係を把握しにくい場合などには、出口番号を用いることで端的に特定の出口を指定することができる。日本では帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)が1973年(昭和48年)6月に千代田線大手町駅で実地試行したのを皮切りに、他の都市の地下鉄や、地下区間を比較的多く持つ新規開業鉄道においても設定されており、ラインカラー制や駅ナンバリングなどと共に、利用客が混乱することなく鉄道を利用できる目印の一つとして機能している。札幌市交通局(札幌市営地下鉄)では数字のみ設定している。地下鉄路線同士の接続駅はさっぽろ駅と大通駅のみで、大通駅では南北線と東西線の開業後、東豊線開業時に新設された出口は番号を少し離し、30番台から設定している。仙台市交通局(仙台市地下鉄)では方角により東西南北の後、数字で北1,北2…などと設定している。両事業体は利便さを考慮し、ラインカラーや乗車制度など足並みを揃えて導入される制度が多い。出口番号も同じ付番法則で同時に設定されたため、同時に解説する。なお上記はすべての駅で統一されているものでなく、以下のようなケースも存在する。横浜市交通局(横浜市営地下鉄)では数字で設定され、末尾符号はハイフンで1-1,1-2などと設定されている。名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)では数字のみ設定している。京都市交通局(京都市営地下鉄)では数字で設定、末尾符号はハイフンで1-1,1-2などと設定している。大阪市交通局(大阪市営地下鉄)では路線別記号は数字で0,10,20番ごとに、末尾符号は英字で1A,1Bなどと設定している。神戸市交通局(神戸市営地下鉄)では、西神・山手線の場合は方角により東西南北の後、数字で東1,東2などと設定されている。海岸線では数字のみの設定となっている。福岡市交通局(福岡市地下鉄)では、空港線姪浜駅以外で出口番号を設定しており、数字のみで表記されている。この節では路線の殆どが地下区間のため、地下駅には出口番号を設定している路線について説明する。東葉高速鉄道東葉高速線では、東葉勝田台駅・北習志野駅・東海神駅の出入口に設定されている。いずれもアルファベット( T / Toyo )と番号の形式でT1,T2…となっている(但し、東海神駅ではT2とT3が欠番になっている)。船橋日大前駅は地下駅であるが番号は設定されていない。同駅は地下駅でありながらその構造は地上駅に似ており、2つある改札口はそれぞれ「西口」(開業時から存在)と「東口」(後に開設)に対応している。首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)では、乗換路線がなくてもすべての出口番号に記号と数字を使用しており、A1,A2…などと設定している。これは前述した都営地下鉄に類似している。現在は他の地下路線との接続駅が少ないこともあり、AのみでB以降は使用していない。東日本旅客鉄道(JR東日本)では京葉線と総武快速線の地下区間では数字で設定している。特に八丁堀駅は東京メトロ日比谷線と接続していることから、路線別記号として日比谷線にA、京葉線にBを設定しており、東京メトロ式と同じと言える。ただし総武快速線の東京駅や横須賀線の新橋駅など、設定していない駅も一部に存在する。これはこれらの駅の出口が、既存の地上路線を基本として作られたためである。埼玉高速鉄道では数字で設定、末尾符号は英数小文字で1a,1bなどと設定している。西武鉄道では西武有楽町線の新桜台駅と小竹向原駅(管理は東京メトロ)が地下駅となっており、どちらも数字のみ設定している。東京急行電鉄では田園都市線の元新玉川線区間の殆ど(渋谷駅~用賀駅)が地下区間である。出口の区別は数字でなく、東口、西口や施設名を冠した○○大学口といった、地上の鉄道で一般に使われている方式で設定している(路線が東西に走っていると、出口が地上の鉄道は南北に、地下鉄は東西の端に作られ易い)。なお、渋谷駅はメトロとの直通運転境界駅であり東急管理駅であるが、2007年12月1日まで東京メトロの管轄であったため、出口番号も東京メトロ式になっている。東京臨海高速鉄道ではりんかい線天王洲アイル駅の出口番号にAとBを設定している。横浜高速鉄道の場合、みなとみらい線では数字を、エレベーターには英字大文字を、末尾符号は英数小文字で1a,1bなどと設定している。ただし横浜駅は他の鉄道の出口と一体化しているため、こどもの国線は全区間が地上駅であるため、設定していない。西日本旅客鉄道(JR西日本)では、JR東西線の殆ど(加島駅~大阪城北詰駅)が地下区間である。基本的には1からの数字を出口番号に使用しているが、併設の自転車駐車場出口には出口番号が無い。また、地下鉄の構内と一体である大阪天満宮駅、海老江駅では"JR"1号出口、"JR"2号出口のように出口番号にJRマークをつけることで地下鉄の出口と区別している。近畿日本鉄道(近鉄)では、難波線、けいはんな線の地下駅と、奈良線の近鉄奈良駅、京都線の竹田駅で出口番号を使用している。数字のみを設定しているが、地下鉄と構内が一体である駅は、地下鉄の出口を使用し、近鉄の設置する出口であっても地下鉄の出口番号の続きが割り当てられている(近鉄大阪上本町駅/地下鉄谷町九丁目駅)。近鉄名古屋駅も地下駅であるが、出口番号は使用せず、改札口の名称で出口を区別している。竹田駅は橋上駅であるが、京都市交通局の管轄駅であるため出口番号が使用されている。阪神電気鉄道では、阪神なんば線の九条駅、ドーム前駅、桜川駅で出口番号を使用している。そのうち、ドーム前駅と桜川駅は地下鉄の駅と地下通路でつながっているが、地下鉄の駅番号と連番になっていない。
出典:wikipedia
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