ウィンブルドン選手権(ウィンブルドンせんしゅけん、英語:The Championships, Wimbledon)は、イギリス・ロンドンのウィンブルドン (Wimbledon) で開催されるテニスの四大国際大会の一つである。本大会の名称は、以前は「The Lawn Tennis Championships on Grass」であった。この名称が短縮され、現在は「The Championships」と呼ばれる。日本語では便宜上「全英オープン」と呼ばれる場合もある。毎年オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブを会場とし、6月最終月曜日から2週の日程で開催される。開催期間中の第1週と第2週の中間に位置する日曜日をミドル・サンデーと呼び、この日を休養日として設ける伝統がある。この伝統は一貫して遵守されてきたが、1991年にミドル・サンデーに試合が行われた。雨天による日程の消化不良が深刻化したためだった。1997年と2004年、2016年も同様の理由からミドル・サンデーに試合が行われた。この時期のウィンブルドンは雨が降りやすく、試合が中断される事が多い。試合や練習の際には白いウェアを着用する事が義務付けられている事も伝統となっており、これは1884年の同選手権女子シングルス部門の初代優勝者であるモード・ワトソン(イングランド)が白で揃えたウェアを着用していた事に由来する。この規定は色だけにとどまらず、全身タイツのようなウェアを着て試合を行ったは翌日にはそのウェアの使用を禁止されている。2015年大会賞金額は昨年より約7パーセント増額し2,675万ポンド(約48億5,000万円、約4,060万ドル)。男女シングルスの優勝者はそれぞれ188万ポンド(約3億4,000万円、285万ドル)を受けとる。1回戦で敗退した選手にも、2万9,000ポンド(約530万円、4万4,500ドル)が支払われる。2011年のウィンブルドンの賞金総額は1,460万ポンド(約26億5,000万円、2,240万ドル)だったが、この4年間で約2倍に跳ね上がったことになる。男女ダブルスの優勝者は、34万ポンド(約6,200万円、52万ドル)がそれぞれ支払われ、ミックスダブルスの優勝者10万ポンド(約1,820万円、15万3,000ドル)が支払われる。開催国イギリスの優勝者は1977年の女子シングルスでバージニア・ウェード以降、男子シングルスで1936年のフレッド・ペリー以降現れず(2013年、アンディ・マレーが77年ぶりに制覇した)、“ウィンブルドン現象”という言葉まで生まれた。優勝決定後の表彰式の準備の手際の良さも見どころの一つである。2009年にはセンターコートに引き込み式屋根 (retractable roof) が設置され、同年6月29日、ディナラ・サフィナ対アメリ・モレスモの試合において初めて使用された。屋根は午後4時39分より動き始め、4時46分までには完全に閉じられた。午後5時19分、屋根が閉じた後初めてのプレーがモレスモのサーブにより開始された。2015年より、それまで2週間だった全仏オープンとの間隔が、初めて3週間に引き伸ばされて開催されることとなった。優勝者には、クラブ会長・ケント公爵エドワード王子からトロフィーが授与される。イギリスではロイヤルアスコット開催(競馬)ヘンリー・ロイヤル・レガッタ(レガッタ)、並びにこの大会が終わる7月下旬に開催される全英オープンゴルフ選手権(ゴルフ)と並ぶ社交界最大のイベント、かつイギリスの夏の最高峰のイベントとして知られている。第一回大会は、センターコートに置いてあったローラーが老朽化したため新しくする資金集めを目的に、1877年7月9日から始まった。種目は男子シングルスのみで、21人のアマチュア選手が出場した。このときに、コートの広さや得点方法など、さまざまなルールが決められた。初チャンピオンとなったスペンサー・ゴアには25ギニーのトロフィーが贈られた。1884年に女子シングルと、それまでオックスフォードで開催されていた全英男子ダブルスがウィンブルドンで開催されるようになった。1913年には、女子ダブルスとミックスダブルスが加えられ、1968年にはプロ選手の参加が認められた。BBCが1937年からウィンブルドン選手権の放送を担当しており、2005年の実績では全チャンネルで約900時間を放送した。また、決勝戦は必ず試合終了まで生中継しなければならない。日本ではシングルスはテレビ朝日(~1986年。当時の放送時間は準決勝までは深夜枠にて、女子のシングルス決勝は土曜日のニュース最終版終了後の深夜枠にて衛星中継、男子シングルス決勝は「日曜洋画劇場」を休止して衛星生中継で放送していた。途中ニュース最終版などの挿入による中断あり)→NHK(1987年以降~)、ダブルスはGAORAで長年放送されていた。シングルスはNHKデジタル衛星ハイビジョンで全日程生中継され2003年まではNHK衛星第1テレビ(年によっては衛星第2テレビ)でも大半の試合を生中継していたが、年々NHKがウィンブルドン放送を担当する時間は大幅に減少していき2008年からはNHKに替わってWOWOWがウインブルドンの衛星放送権を獲得している。NHKは地上波総合テレビのみでの放送となり、毎日24時台~4時15分の日付起点時間までの終夜体制で録画中継を行っている。生中継は一旦廃止されたものの2012年から男子シングルス決勝と女子シングルス決勝の生中継が復活した。また大会終了から1週間後に衛星第1でシングルスの決勝戦を2時間程度にまとめた録画版を放送している(2009年の男子は試合が長引いたので3時間程度のものになった)。2010年は他のスポーツ中継や参議院議員通常選挙の時期と重なり、教育テレビ(現Eテレ)で放送を行っている。また2014年も2014 FIFAワールドカップの試合時間がウィンブルドン選手権と重複するため、一部開催日でEテレに振り替えて放送する。2015年は通常の中継の他、インターネットでも配信を行う。
出典:wikipedia
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