マレーシア航空(マレーシアこうくう、、略称: & 、 )は、マレーシアのフラッグ・キャリア。英スカイトラックス社による航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定をかつては受けていたが、航空機事故や経営不振などにより2016年5月現在、その経営は極めて不安定な状況が続く。マレーシアのフラッグ・キャリアであり、マレーシア国営の投資会社「カザナ・ナショナル」が69%の株を保有する。1997年のアジア通貨危機を切っ掛けに経営が悪化し、さらにエアアジアなどの大手航空会社との競争によって経営不振が深刻化した。日本航空の再建などを参考にした経営の立て直しを図っているが、赤字は年々拡大し続けている。特に2014年のマレーシア航空370便、マレーシア航空17便の事故により乗客は急減、2014年8月29日には、再編計画の一環として従業員2万人のうち、6000人を削減すると発表、さらに2014年末までに上場を廃止した。また、2016年1月に事故機材であったボーイング777-200ERを退役させ機材路線のリストラを進め、路線に関してはエミレーツ航空との提携により確保する方針である。2015年1月2日、マレーシア証券取引所での株式の上場は廃止された。株式はマレーシア国営の投資会社がすべて買い取り、事実上の国有化となり、今後は政府主導で再建が進むこととなる。経営再建をかけて2015年5月にクリストフ・ミュラー氏がCEOに就任して大幅な人員削減や機内食のコスト削減を進めたが、2016年4月、1年足らずで辞任を発表し先行きは不透明な状況が続く。垂直尾翼にも描かれている同社のシンボルマークは、マレーシアの伝統的な三日月型の凧「ワウブラン(ワウ=凧、ブラン=月)」を図案化したものである。これは後に新塗装で導入したB737-800、A330-300、A380にも反映されている。マレーシア航空が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)はH6で、航空機の形式名は747-4H6, 777-2H6ER などとなる。2010年10月以降導入機から、白ベースの胴体に赤と青で風をイメージした新塗装となっており、表記についても「malaysiaairlines」へ変更されている。2014年の事故以降、経営危機により経営再建のため国有化後、運航機材のリストラも進めていて整備待機(ストア)機材も多くなっている。エアバスA380型機の運航路線は時刻表上ロンドン・ヒースロー線(二往復全便)のみ他チャーター便や機材変更で路線投入があるだけのため実稼働機材は全6機中3機程度。2015年 FIFAクラブワールドカップ日本開催のさい、FCバルセロナは往復移動で同社同機材(機体番号:9M-MNF)のチャーター便を使用した。マレーシア航空 機材 2016年現在以下、退役,抹消済以前は国際線の特別な路線は経由便として世界最長路線となるケープタウン経由ブエノスアイレス線を運航していたが、2012年2月1日をもって運休となった(直行便最長はシンガポール航空のシンガポール-ニューアーク線)。以前はアフリカやアメリカなどにも路線を保有していたが、経営再建によりアジア路線重視の方向に転換し、運休路線へは今後コードシェアなどでサービスを提供続けるとしている。国内線ではコタキナバル(サバ州)、ペナン島(ペナン州)、クチン(サラワク州)、ジョホールバル(ジョホール州)への路線を中心に、主要都市を網羅している。1992年から1995年まで連続4年間ベスト・ファーストクラス賞、2000年から2004年まで連続5年間ベスト・キャビンスタッフ賞、2005年から2010年は世界で6社(2005年は4社、2006年から)しかない「5つ星航空会社」(イギリス・スカイトラック社/旧インフライトサービス社)に選出されるように、国際的な評価は非常に高い。現在は"Enrich"という独自のマイレージサービスを提供中。2013年2月1日のワンワールド加盟後は、ワンワールド加盟会社各社と提携を開始。この他、ワンワールド加盟以前から以下の会社とも提携している。V オーストラリア(2012年4月1日をもって提携解消)、全日本空輸 (2012年5月31日で提携解消)、デルタ航空 (2014年5月1日で提携解消)とは契約を解消している。なお2016年2月1日より新たにエミレーツ航空と提携を開始する予定。ゴールデンラウンジ(Golden Lounge)は空港ラウンジである。利用できる乗客は、マレーシア航空ファーストクラス、ゴールデンクラスクラスの乗客、エンリッチプラチナ、エンリッチゴールド、ワンワールド会員およびコードシェアパートナーの基準を満たした乗客である。ゴールデンラウンジには、オープンバー、フードケータリングがある。世界中に11のゴールデンラウンジがある。ラウンジには、ビジネスセンター、フードケータリング、仮眠室、保育所などの様々なサービスを提供している。ラウンジは以下の空港で運営されている。クアラルンプール国際空港には、マレーシア航空は現在、3つのラウンジがある。(サテライト国際線ターミナルラウンジ、国内ラウンジ、地域ラウンジ)座席構成は、A380がファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの3クラス制、その他の機材はビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制。A380のファーストクラスとビジネスクラスは、フルフラットベッドシートを搭載している。また、A380、A330-300の全座席には最新の機内エンターテイメントシステムを搭載している。A330-300については機内改修が進められ、2016年のうちに在籍する全機が新仕様となる。機内食はすべてハラール・ミール(イスラム教食)であり、豚肉は一切使わない。アルコールは無料で提供される。ファーストクラス、ビジネスクラスで提供されるサテ(串焼きの牛肉、鶏肉にピーナツソースを添えたもの)は人気がある。また一部機材ではムスリムのための「祈りの間」が備え付けられ、またシートテレビからメッカの位置を確認する事が出来るなど、イスラム教を国教とするマレーシアならではのサービスもある。2009年3月18日より、一部機内でエアロモバイル社とのローミングが可能な通信業者の携帯電話(GSM)が利用可能となった。利用できるサービスは当初、通話とSMSのみであったが、その後パケット通信も追加された。しかし、現在はどちらも終了している。2014年10月からはアップグレードサービス「MHUpgrade」が開始され、対象はMH便で航空券番号が232で始まる予約(特典航空券を除く)。競売方式で出発の72時間前まで受付が行われ、48時間前までに可否が通知される。2014年に2件の事件が発生している。双方とも、同一機種(ボーイング777-200ER)、同一オペレーターによるものであること、一般的に航空事故が発生しやすいとされる時間帯(離陸直後、着陸直前)以外に発生しているなど不可解な共通点が見られる。3月8日、乗客乗員合わせて239人を乗せてクアラルンプール国際空港から北京首都国際空港へ向かっていたマレーシア航空370便(ボーイング777-200ER、機体記号:9M-MRO)が、クアラルンプールの管制当局との交信を絶った。ベトナム人民空軍当局者は同8日中に当該機がタイランド湾のトーチュー島付近の海中に墜落したと発表したが、機体の残骸などが発見されなかった。3月24日、マレーシアのナジブ・ラザク首相は、イギリスの衛星通信会社インマルサットとイギリスの航空事故調査局による衛星情報の新たな解析の結果、同機がインド洋南部に墜落したと見られると発表した。2015年1月29日、乗客の死亡認定がなされたが、この時点では異論も多かった。その後7月になって370便の機体の一部がレユニオンで発見されているが、乗客やブラックボックスの発見には至っていない。7月18日、アムステルダムアムステルダム・スキポール空港からクアラルンプール国際空港へ向かっていたマレーシア航空17便(ボーイング777-200ER、機体記号:9M-MRD)が、ウクライナのロシア国境付近のドネツク市近郊で墜落。 ロシアのインタファクス通信がウクライナ内務省高官の情報として、親ロシア派の地対空ミサイル攻撃で撃墜。乗員乗客295人全員死亡と発表した。
出典:wikipedia
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