郷里 大輔(ごうり だいすけ、1952年2月8日 - 2010年1月17日)は、日本の声優、俳優、ナレーター。本名および旧芸名は長堀 芳夫(ながほり よしお)。東京都江東区出身。身長176cm、体重78kg。血液型はA型。テレビタレントセンター東京校、吉沢演劇塾、江崎プロダクションを経て、青二プロダクションに所属。太く迫力ある声に定評があり、主に豪放なキャラクターをよく演じた。テレビ番組やCMなどのナレーションの仕事も数多く手掛けていた。北朝鮮問題が表面化して以降は、ニュース番組や『THE・サンデー』などで関連したVTRで緊迫した口調でナレーションを務める機会も多かった。その重い声質を生かしてスプラッタービデオのナレーションをしたこともあり、逆に『THE・サンデー』の一部のコーナーや『謎を解け!まさかのミステリー』などでは真面目な口調の振りをして面白おかしくナレーションをしている場面もある。『スーパー戦隊シリーズ』などでも悪役を演じることが多く、代表作としては『忍風戦隊ハリケンジャー』の二の槍チュウズーボがある。『救急戦隊ゴーゴーファイブ』では、ナレーションを担当した。2008年、日本映画・山田洋次監督作品『母べえ』に出演した。演じることの多い悪役のイメージとは対照的に、温和で非常に優しい性格である。しかし本気で怒らせると非常に怖かったという。捨てられた動物も見過ごせなく、ある日捨てられていた子猫を拾ってかわいそうにと頭を撫でていると、その子猫の首を折ってしまい大号泣した、という嘘のような本当のエピソードを持っている。このように力加減が出来ないため、子供が生まれた際にも性質をよく知っていた妻にあまり触らせてもらえなかった。また先輩声優の野沢雅子に「ゴウリダイスケに名前を変えようと思うんです」と相談したところ、野沢は彼のイメージから「なに?ゴリラ? じゃないよね。なんていうの?」と聞き返してしまったという。同じく声優の井上和彦とは、養成所で会って以来の親友同士であった。デビューする前や新人時代からマクドナルドや立ち食いそば屋で一緒に3年ほどアルバイトをして、2人で来客への挨拶をしながら発声の練習をしたり、原稿を作って台詞やナレーションの勉強をよくやっていたようで、念願の共演を果たした時には、焼鳥屋で2人して泣きながら呑んだという。同じ事務所の古川登志夫からは「ゴッチ」の愛称で呼ばれていた。古川が主宰していた劇団青杜の公演「うさぎはねている」の時には、仕事で忙しい中、客演したという。2010年1月17日午後3時頃、東京都中野区本町の路上で、腕や手首などから血を流して建物のすき間にうつぶせの状態になって倒れているところを通行人に発見され、死亡が確認された。57歳没。警察は、現場の近くから刃物に加えて遺書が見つかったことから、自殺とみている。遺書は家族宛てのもので「ごめんね」「ありがとう」と書かれていた。所属事務所だった青二プロダクションからは、死因は急性心不全と発表された。同年1月13日に死去した田の中勇とは同じ事務所で多数の作品で共演しており、この相次ぐ突然の訃報は多くのファンに衝撃を与えた。亡くなる数年前から糖尿病を患い、網膜剥離を併発して視力が極端に低下していたとの声優仲間からの証言があり、思うように仕事ができないとこぼすことが多かったと言われる。親友だった井上和彦は「昨年末の『アンパンマン』の収録では元気のない感じだった。結婚してお子さんもいたので、あまり連れ出すのも…と思い、付き合いが減ったのが残念。もっといっぱい話したかった」と郷里の死を悼んだ。『ドラゴンボールZ』でミスター・サタンの娘ビーデルを演じた皆口裕子は、「もしも『ドラゴンボール改』が続いて、ビーデルを演じる時が来たとしても…郷里さんがミスターサタンじゃないなら、私もビーデルやりたくないと泣き、みんなを困らせました」と、自身のブログで心境を吐露している。『ビートたけしのTVタックル』では、2010年1月25日放送のエンディングで、同番組のナレーションを務めていた郷里の死去に対するお悔やみの言葉を添えて放送した。『クレヨンしんちゃん』では野原ひろしの務める双葉商事の部長を演じていたが、郷里の死後しばらくの間は登場しても台詞なし、もしくは名前のみでの登場がほとんどだった。しかし2015年公開の同作の劇場版23作目と同年6月以降のアニメでは彼の死後、持ち役を多く引き継いでる大友龍三郎が声を担当している。ガンダム関係のゲーム作品におけるドズル・ザビの音声は、基本的に郷里が生前に収録していたものが使用されているが、『ガンダム無双』シリーズのように新規収録を行う場合は劇場版第3作などで同役を演じた玄田哲章を起用している。郷里が複数役で出演していた『スターフォックス64』では、リメイク版の『スターフォックス64 3D』で郷里の死去を理由にキャストが総入れ替えされた。「週刊プレイボーイ」2010年2月22日号にて、同誌連載の『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』の扉ページに、アニメ版にて郷里の持ち役だったロビンマスクが掲載された。原作者ゆでたまごの原作担当の嶋田隆司は「唯一無二の声優だっただけに、わたしの心に穴がポッカリあいてしまいましたが、これからも誠心誠意ロビンを描いていくことを誓います」と、自身のブログで発表した。『戦国無双シリーズ』でナレーター、武田信玄を務めた『戦国無双3』の公式サイトでも追悼のニュースが報じられた。葬儀は遺族の強い意思により、密葬にて執り行われた。同年3月31日にニッポン放送で行われた『YAGアニメラボ』の公開録音の中で行われた、同局アナウンサーの吉田尚記の私物をプレゼントする企画の中で、『ヴィーナス&ブレイブス〜魔女と女神と滅びの予言〜』のサイン入り台本をプレゼントすることになったが、郷里のサイン入り台本のみ観客や吉田の意思を尊重し、プレゼントを行わないこととした。郷里の没後、持ち役・ナレーションを引き継いだ人物は以下の通り。※大字はメインキャラクター。1973年1978年1979年1980年1981年1982年1983年1984年1985年1986年1987年1988年1989年1990年1991年1992年1993年1994年1995年1996年1997年1998年1999年2000年2001年2002年2003年2004年2005年2006年2007年2008年2009年1983年1983年1985年1986年1987年1988年1989年1990年1991年1992年1993年1994年1995年1996年1998年2004年2007年2008年2009年2010年1981年1982年1983年1984年1985年1986年1987年1988年1989年1990年 1991年1992年1993年1994年1995年1996年1997年1999年2001年2002年2003年2005年2006年2007年2008年 2009年 2010年2001年1989年1990年1991年1992年1993年1994年1995年1996年1997年1998年1999年2000年2001年2002年2003年2004年2005年2006年2007年2008年2009年2010年2011年2013年2014年1985年1996年1997年1999年2001年2002年2003年2006年2007年2008年2009年
出典:wikipedia
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