マティルド(253 Mathilde、マチルデとも)は小惑星帯に位置する小惑星。1885年11月12日に、ウィーンでヨハン・パリサによって発見された。天文学者モーリス・ローイの妻の名前から命名されたと考えられている。1997年6月、(433) エロスへ向かう途中の探査機「NEAR」によって観測が行われた。これは原始的なC型小惑星で、探査機が訪れた最初のC型小惑星である。2004年と2006年に福島県で掩蔽(えんぺい)が観測された。マティルドはとても暗く、炭素質コンドライトと同じ組成でできていると考えられている。しかしNEARによって計測された密度はコンドライトの半分以下の1,300 kg/mしかなく、これはこの小惑星がラブルパイルであることを示していると思われる。同じような現象は (45) ウジェニア、(90) アンティオペ、(87) シルヴィア、(121) ヘルミオネなどの小惑星でも見られる。この小惑星にはかなり大きなクレーターがいくつもあり、そのいくつかは小惑星の平均的な半径よりも大きい。クレーター部分も明るさや色が変わらないことから、この小惑星は内部まで均質な物質でできていると推定される。きわめて小規模な小惑星族を代表する小惑星とされることがある。この族の軌道は離心率の大きな楕円で、メインベルトの外縁部まで延びている。また、マティルドは自転周期が最も遅い小惑星の一つでもある。そのためNEARは表面の全てを写真に撮れなかった。マティルドが炭素化合物に富むC型小惑星であることから、マティルドのクレーターには世界の炭鉱地帯の名が付けられている。日本からは、Ishikari(石狩)が命名されている。
出典:wikipedia
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