ジェダ・ドーマ (Jedah Dohma) は、カプコンの2D対戦型格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズに登場する架空のキャラクター。シリーズ3作目『ヴァンパイア セイヴァー』(以下『セイヴァー』)より登場。最終ボス格に位置するキャラクター。その名と設定自体はシリーズ2作目『ヴァンパイア ハンター』のバックストーリーでも登場している。魔界三大貴族の一つドーマ家当主、「冥王」と呼ばれるS級魔族。年齢は6千歳を超えるが、三大貴族の中では最も若い。同じ三大貴族中で、頭一つ抜きん出た魔力を保持していたアーンスランド家当主ベリオールは、魔界そのものが己自身という認識を持つために騒乱を嫌い、その強大な力で魔界を征服しようとは考えなかった。その傍観者に徹する姿勢を、ジェダは激しく嫌悪していた。そんな折、三大貴族の一人でヴォシュタル家当主ガルナンの死去により、魔界で拮抗していた勢力バランスが突如崩れ去る。これを好機としてベリオールを亡き者にしようと画策するが、当時の腹心だったオゾムの進言で人間界との「扉」から力を得ようとする。しかし、それはオゾムの罠であり、封印を解かれた「扉」から流入してくる膨大な魔力を吸収し切れず、自滅する。やがて100余年の時が経ち、魔界の辺境にてジェダは復活を果たす。覇権を得るために醜く争う魔族たちと荒んだ魔界の未来を憂い、「たったひとつの魂ならば、どんな争いも起こりえない」という思想に行き着き、全ての魂に安息を与える「魂の救済」を決意する。そのためにはまず、かつての失敗を繰り返さぬよう、膨大な魂を収める容器を用意しなければならず、それを作り出す力を得るために「価値ある魂」を持つ者たちと同化することを求めた。手始めにドーマ家当主の座に居座り、「帝王」を自称する裏切り者オゾムをドーマの居城ごと闇に沈め、「価値ある魂」を持つ者たち=ダークストーカーズを、魂の檻「魔次元」へと呼び寄せる。他者の魂を自分に同化させる能力を持ち、その能力を利用して魔界全ての魂と融合し、唯一完全の生命体になろうと企む。性格は常に沈着冷静、紳士的かつ丁寧で理知的なしゃべり方をするが、フレンドシップ時と勝利時に「弱いな」と言い放つなど、その端々に相手を見下す態度が見られる。一方で、自分の首を切り落として相手に体液を浴びせかける技「スプレジオ」や、勝利時に奇声のような高笑いを発するなど、狂気に満ちた行動も特徴的。「全ての魂を救済する」という目的の元、自分と融合することこそが他者を救う道であるとの考えを示しているが、それは彼にとって善行のつもりではなく、さもそれが自然の摂理であるかのように捉えている。その他にも自身を「呆れるほど聡明」と評するなど、非常な自信家であり自己陶酔者でもある。勝利メッセージも自分の考えを押し付ける一方で相手を諭すような内容のものが多い。魂を集める一時的な協力者として、キュービィとリリスがいる。リリスについては彼女が一個の存在に成り立つ要因としても深く関わっている。ホームステージは「FETUS OF GOD(神の胎児)」となっているが、このステージはアーケード版の対人戦では登場しない。長ラン学生服のような紫色の服を着た長身の青年。肌が青く、側頭部と背中から鎌のような翼が生えている。その身体は(衣服に見える部分も全て)復活に必要な最低限の魔力で構成された可変液体であって、攻撃時に見せる赤い液体は、実際には「血液」ではない。体が血液のような赤い液体の集合体となっている。眉毛とこめかみの位置から黄色い触手が生えている。自身のエンディングでは、「価値ある魂」との融合を果たし、闇と呼ばれる次元(魔界)が正しい世界として存続するために、統率者(アニタ)が目覚める前の人間界を消去するべく動き出す。最終ボスはジェダ自身ではなくデミトリとなっている。両者に設定上の因縁はあるが、エンディングではデミトリの姿は無く、文章でもそれに触れられていない。最終ボスとして登場する際、専用の演出が用意されている。声楽の前奏曲と共に、黙示録に倣った「恐れてはいけない。私は最初であり、最後である」という台詞を発し緩やかに降臨する。この演出は一度だけで、最終ボスとしてのジェダに負けてプレイヤーがコンティニューした場合は、プレイヤーが使用するジェダと同じ演出(空間を鎌で裂くようにして現れるパターン)となる。『セイヴァー』でのCPUジェダは、使用キャラクターによって「最終ボス」、「中ボス」、あるいは「乱入キャラクター」というように登場時の演出が変わる。乱入キャラクターとしての登場では一定の条件を満たすことが必要となるため、該当しない場合、ジェダが出現しないままその操作キャラクターのエンディングを迎えることとなる。『セイヴァー2』の対CPU戦では最終ボスとしてのみ登場する。ジェダを倒すと、自身の策略の失敗により「魔次元」と共に消滅する。しかし「神体」は消滅することなく残され、復活を暗示させて終わる。操作キャラクターがジェダの場合、そのエンディングでは操作キャラクターのジェダは幻である可能性を仄めかされている。そして「神体」を作り上げるため、全ての魂に対して「自分と同化せよ」というメッセージを送る。ボス登場時の台詞が『セイヴァー』と異なり、『セイヴァー』のダークフォース「サントゥアーリオ」でも発する創世記を模した台詞「魂と血の返済を求める」になる。また、PS版『セイヴァー EXエディション』内の家庭用『ハンター2』では乱入キャラクターとしてのみ登場する。戦闘スタイルは、鎌のようになっている翼を武器として使ったものが多い。また、液状の体を生かして自身の体型を変化させるなどの攻撃ができる。特に、掴んだ相手に体液を送り込んでその体を破裂させる「サングェ=パッサーレ」は、キャラクター毎に専用のグラフィックおよび演出が用意されている。相手を転ばせる能力に乏しいためラッシュが続きにくく、技の攻撃判定もそれほど強くはなく、ジャンプ速度が緩慢ということもあって、攻めづらい。また、登場キャラクターの中では長身に入る分、食らい判定が大きいこともマイナスである。しかし、空中での機動力や、設置するタイプの飛び道具である「ディオ=セーガ」、そして多数のガード不能技を活用すれば、相手の行動範囲を狭めることができる。「(ES)ディオ=セーガ」を出した後の前方ダッシュ、空中ダッシュからのラッシュ攻撃は、相手のガードを崩す攻め方として非常に強力。『セイヴァー2』ではバランス調整により、わずかであるが性能が向上している。『セイヴァー』から参戦のリリスやバレッタが比較的人気が高かったためにあまりスポットライトを浴びてこなかったが、『CAPCOM FIGHTING Jam』(以下『CFJ』と表記)で初の外部作品への参戦を果たした。ジェダの技名はほとんどがイタリア語だが、唯一ガードキャンセル技の「スプレジオ」のみ、「sprecone」(無駄)と「regio」(尊厳)を組み合わせた造語である。自分で自分の首を斬る時の音と掛け合わせている。
出典:wikipedia
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