美山荘(みやまそう)(野草一味庵「美山荘」)は、京都の奥山、花背(はなせ)の里にある「摘草料理」で有名な料理旅館で、摘み取った季節の草花や旬の野菜に魚を取り入れた美しい料理は、立原正秋や白洲正子など多くの文化人から愛され、京都から「門外不出」といわれてきた。また、フランスのシェフ、アラン・デュカス(Alain Ducasse)やミシェル・ブラス(Michel Bras)などもここを訪れ、かなりの興味を示したといわれている。奈良の春日大社の社家であった初代が、京都・鞍馬の奥の大悲山にある、花背の「大悲山峰定寺」の再興に共鳴し、1895年(明治28年)に峰定寺参りの信者のために宿坊として建てたのが始まりとされている。三代目当主 中東吉次が、1937年(昭和12年)に宿坊を料理旅館に増改築し、屋号を「美山荘」として現在の形を作った。その設計と施工は、数奇屋建築の匠 中村外二(なかむら そとじ)が担当したが、中村外二は京都の俵屋旅館(設計: 吉村順三)ほか、伊勢神宮茶室、万博日本庭園の茶室、ロックフェラー邸の茶室など、数々の旅館、料理屋、茶室を手がけた名工として知られている。現在はザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパに「美山荘 洞爺」・「天川」(2002年6月開店)を出店しており、さらに、現当主のプロデュースによる京都「美先」(2006年2月3日開店)、新宿「美先」(2006年12月1日開店)があり、「門外不出」ではなくなっている。なお、「美山荘 洞爺」は、中村外二の次男で、中村外二工務店代表の中村義明が担当した。立原正秋の長男 立原潮 (たちはら うしお 1948年 鎌倉生まれ)は、「美山荘」で中東吉次の料理を学び、1991年、恵比寿(現在は銀座に移転)に懐石「立原」を開く。
出典:wikipedia
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