ゆめタウン別府（ゆめタウンべっぷ）は、大分県別府市にある、株式会社イズミが運営するショッピングセンターである。楠港（旧別府港）跡地の市有地に、2007年11月29日開業。交通量の多い国道10号（別大国道）に面する別府市の中心市街地に位置している。楠港跡地は、1992年4月に埋立てが完成。大規模ホテルの誘致も検討されたが、実現しなかった。2000年2月に策定された「別府市中心市街地活性化基本計画」では、楠港跡地において、国際ホテル・ウォーターフロントガーデン・ショッピングプロムナード・アミューズメント施設等の複合的な開発を目指すこととされ、2004年1月から事業計画の公募を行った結果、同年8月にイズミによる計画が選定された。しかし、この計画には別府商工会議所などが反対し、市を二分する議論となった。別府商工会議所が主催した出店反対を訴える抗議集会には会場の定員1000人を越える1500人が参加した。誘致推進派であった市長の浜田博は2005年1月に計画の凍結を表明し、開発計画関連議案の議会提出を見送ったが、翌2006年1月に解除を表明。同年4月には任期半ばで辞職し、誘致の是非を争点とする出直し選挙が行われた。この選挙では浜田が再選し、同年6月2日に別府市とイズミの間で立地協定が結ばれ、ゆめタウン別府の進出が決定した。ゆめタウン別府出店時の立地協定には、2期計画としてシネマコンプレックスなどを建設することが盛り込まれていた。この新館は、国道10号を挟んで本館向かい側にあった商工会館が移転した後、その跡地を取得して建設する計画であった。2008年7月9日に、内閣総理大臣の認定を受けた「別府市中心市街地活性化基本計画」において、「国の支援がないその他の事業」としてイズミ主体でのゆめタウン別府新館（シネマコンプレックス）建設が盛り込まれた。なお、同計画では規模は4 - 7スクリーンとされている。イズミは、2008年3月8日に、2009年4月までに2期計画事業に着手するという確約書を別府市に提出したが、2009年12月23日には収益悪化などを理由に延期を表明している。また、別府市は2014年9月18日に、イズミとの協議の結果、実現は困難との認識を示している。イズミ側は、シネマコンプレックスは大分駅の新駅ビルJRおおいたシティにも入居する予定があるなど供給過剰であり、将来的にも設置が難しいとの見解を示したとされる。

出典:wikipedia