クライド海軍基地(クライドかいぐんきち、Her Majesty's Naval Base, Clyde、HMNB Clyde、英国軍艦ネプチューン〈HMS "Neptune"〉とも)はイギリス海軍における作戦基地のうちの1つ。主たる施設が所在するファスレーン(Faslane)は、デヴォンポート海軍基地およびポーツマス海軍基地とならぶ、イギリスにおけるイギリス海軍の3つの作戦基地のひとつである。クライド海軍基地はスコットランドにおける海軍の司令部であり、イギリスの戦略核戦力であるトライデント D5 ミサイルで武装したヴァンガード級原子力潜水艦(トライデント潜水艦部隊)の母港としてもっともよく知られている。クライド海軍基地は、アーガイル・アンド・ビュートのゲール入江東岸にあり、ファース・オブ・クライドの北、グラスゴーの40キロメートル西にある。潜水艦基地はいくつかの施設からなっており、重要なのは次の2つであるファスレーンはまたの施設でもあって、グレート・ハーバーおよびグリーノックの施設はバブコック・マリーン・アンド・テクノロジー(Babcock Marine and Technology)およびセルコ・デンホルム(Serco Denholm)によって管理運営されている。ファスレーン海軍基地は、クライド海軍基地の主要な構成要素である。ファスレーンにある海軍の陸上施設は英国軍艦ネプチューン(HMS "Neptune")と呼ばれ、この基地に配属されている航洋艦船乗員ではない海軍隊員は、艦船造修部門を構成している。ゲール入江とロング入江はどちらもファース・オブ・クライドから北方に伸びる入江である。この基地は、ヴァンガード級弾道ミサイル原子力潜水艦および攻撃型原子力潜水艦の母港であり、の支援を受けている。この基地には以下のようにいくつもの部隊が間借りをしている。基地には3000人の軍人と軍人家族800人、そしてバブコック社の要員が大多数を占める文民勤務者4000人がおり、アーガイル・アンド・ビュートおよび西ダンバートシャーの経済の主要な部分を形成している。ファスレーンは最初に建設され、第2次大戦中には基地として使用されていた。1960年代、イギリス政府は、特別に建造された潜水艦からイギリス製核弾頭を発射するポラリス・システムを購入するべく、アメリカとポラリス売却協定の交渉をはじめた。最終的に4隻のレゾリューション級原子力潜水艦が建造され、これらの潜水艦はファスレーンを恒久的な基地とした。冷戦の高潮期にファスレーンはこれら潜水艦の基地として選定されたが、それはファスレーンの地理的位置のゆえであった。ファスレーンは、相対的に僻地にあるが容易に航行可能なゲール入江とスコットランド西岸によって聖域を形成しているからである。この位置のゆえに、ノース海峡を経由して北大西洋へ、あるいはGIUKギャップ経由でノルウェー海の潜水艦哨戒海域への迅速かつ秘匿されたアクセスが可能になっている。この場所はまた、1961年から1992年まで活動した、ホーリー・ロッホのアメリカの弾道ミサイル原子力潜水艦基地としても選ばれた。1隻の潜水艦はいつでも常に哨戒中であり、政治的に不安定な時期には時として、2隻が海に展開していた。1971年、攻撃型原子力潜水艦とディーゼル動力型哨戒潜水艦からなる第3潜水艦戦隊「ザ・ファイターズ」と、4隻のポラリス潜水艦からなる第10潜水艦戦隊「ザ・ボマーズ」の母港であった。この基地はまた、潜水艦隊に加わる前の全ての潜水艦に対する訓練を実施しており、「叩き上げ(work up)」として知られている。ファスレーンには2つの潜水艦戦隊が所在する。第10潜水艦戦隊(10th Submarine Squadron)は、弾道ミサイル原子力潜水艦部隊である。1960年代に、イギリスの戦略核抑止の一部をなすポラリス・ミサイルを搭載するレゾリューション級原子力潜水艦の部隊として、クライドに編成された。1980年代、イギリス政府はポラリス・ミサイルを搭載するレゾリューション級を、やはりファスレーンを母港とする、新たに開発されたトライデント・ミサイルを搭載した4隻のヴァンガード級原子力潜水艦で置換する計画を公表した。アスチュートが母港たるファスレーンに初めて入港したのは、2009年11月20日のことである。アスチュートは、アスチュート級原子力潜水艦の1番艦で、2010年8月に就役した。クライドは、サンダウン級機雷掃討艇からなる第1機雷掃討戦隊の基地でもある。北アイルランド戦隊の哨戒艦艇は、1993年から戦隊が解体された2005年7月までファスレーンを基地とした。武装哨戒艇トラッカー(HMS "Tracker
出典:wikipedia
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