スーパーコロンバイン大虐殺RPG!(-だいぎゃくさつ-, 原題:Super Columbine Massacre RPG!)は1999年にコロラド州リトルトンで起きたコロンバイン高校銃乱射事件に着想を得て作られた同人ゲームで、RPGツクールによって作成されている。作成チームのリーダーはダニエル・レドン( 1982年生・映画監督)。SCMRPG!とも略される。実際に事件を起こしたエリック・ハリス(Eric Harris)とディラン・クレボルド(Dylan Klebold)の緻密な心理状況・会話内容を描写したことにより毀誉褒貶を受け、PCワールド誌における特集「2006年度最悪のゲーム10」では2番目にノミネートされた。本ゲームの製作はコロラド州アラモーサ在住のダニエル・レドン(ダニー)らによって6ヶ月間で行われた。製作のきっかけは、製作者自身が「高校では孤独で、社会不適応で、傲慢な人間だったから(この事件について他人事ではないものを感じた)」ためであるとされる。製作時点でコロンバイン高校銃乱射事件を扱ったゲームは他に存在せず、他のゲームに影響されたものではない。とも公表している。リリースは事件後6周年目となる2005年4月20日に行われた。リリース後暫くはレドンはこのゲームと無関係であるかにように装い、公式掲示板にはハンドルネーム“コロンバイン”として書き込みを行った。しかし、事件の被害者の友人によってレドンがこのゲームの製作者であることを暴かれるに到った。このゲームはフリーウェアとしてリリースされたが、しばらくして回線のホスティング費用として寄付を受けつけるようになった。このゲームは2006年9月までは一般ゲーム誌において報道されることがなかったが、世の中に広く知られるに到って8000ダウンロード/日ものアクセスが殺到した。このため公式サイトからのダウンロードがほぼ不可能となった。このため、Limewireなどのファイル共有ソフトでのリリースも公式に行われた。ゲームは事件当日、1999年4月20日エリック・ハリスの家から始まる。エリックはディラン・クレボルドに電話をかけ、高校への襲撃の準備を行う。過去を回想し、銃・ナイフ・爆弾をダッフルバックに詰め、自動車でコロンバイン高校へ向かう。校内に爆弾を設置した二人は爆発予定時刻を待ち、武装して校内に突入。生徒・教師を殺戮し、思うままに校内の設備を破壊。破壊し尽くした後、二人は所持している銃で自殺を図る…。RPGツクールで作成されているため、ゲーム内の描写はスーパーファミコンのそれに類似した2Dのものとなっている。BGMはスマッシング・パンプキンズやニルヴァーナの曲をMIDIで流している。戦闘はRPGツクールの標準であるドラゴンクエスト風のインターフェースで行われる。必殺技として実際に犯行に用いられた武器である「TEC-9」「プロパンボンベ爆弾」などが用意される。「逃げる」コマンドは実装されていない。このゲームはDOOMやマリリン・マンソンの世界観が反映されたとしている。また、ゲーム中の回想シーンはファイナルファンタジーVIに影響されたもの(画面が黄色がかったセピア調となる)である。ゲーム内においては、他にニーチェや悪魔崇拝思想の描写もみられる。ゲーム性について、ワシントンポスト紙のジョゼ・アントニオ・バルガス(Jose Antonio Vargas)は「特に残虐というものではない(not especially bloody)」と評した。このゲームは毀誉褒貶を受けた。事件の当事者の中からは「ゲーム内では死んだ友人を何度も殺すことができる(何という残酷なゲームなのだ)」「そんなゲームが存在するとは全く当惑している」と否定的なコメントが発せられた一方で、製作者側は「このゲームは犯行の経緯を犯人側から考えてもらうことを目的に製作したのであり、事件を祝うために製作したのではない」「ゲームを通して何ができるか?ということの提起となる文化的大砲である」とコメントした。2006年のドーソン・カレッジ銃乱射事件では、犯人がこのゲームをプレイしていたことがメディアに取り上げられ、「ゲームの有害性が槍玉に挙げられる」格好になった。自作映画・ゲームのコンテストであるスラムダンス映画祭ではこのゲームがノミネートされたものの、訴訟リスクや人権団体などの抗議などが問題視された結果、選考から削除された。この過程・結果については紛糾が生じた。英語版(17:44, 9 August 2007)からの翻訳による
出典:wikipedia
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