『蛇にピアス』(へびにピアス)は、日本の小説家・金原ひとみの小説であり、当人のデビュー作である。第27回すばる文学賞を受賞した。綿矢りさの『蹴りたい背中』とともに、第130回芥川龍之介賞を受賞した。2008年9月20日、作者本人の意向を受けて蜷川幸雄監督による映画が公開された。芥川賞の選評では、細部描写の秀逸さと、派手な道具立ての裏にある物語の純粋さが評価された。選考委員の石原慎太郎は受賞作発表後の記者会見においてこの回の候補作全体に対して否定的見解を示し、「今年は該当作無しでも良かったんじゃないか」と前置きしたうえで、それでも同時受賞した2作品の『蹴りたい背中』と本作からいずれかを選ぶならば、本作を推すとしている。 なお、単行本化にあたり結末部分が直されているが、その点について福田和也や関川夏央らが、直す前の方が良かったと指摘している。 ルイはアマのスプリット・タンに惹かれ、シバさんの指導の下、自分の舌にもピアスを入れる。さらにシバさんに、背中に麒麟と龍の刺青を入れてもらう約束も取り付ける。しかし、アマと喧嘩した暴力団風の男の死亡記事を見てから、ルイに不安が襲い始める。ギャガ・コミュニケーションズの配給により2008年9月20日日本公開された。吉高由里子は本作が初主演映画であった。R-15指定。キャッチコピーは「19歳、痛みだけがリアルなら 痛みすら、私の一部になればいい。」渋谷を生きている実感もなく、あてもなくふらつく19歳のルイの単調な日々が赤毛のモヒカン、眉と唇にピアス、背中に龍の刺青、蛇のようなスプリット・タンのアマの出現で一変する。開けた時にアマが悶絶したという、妖しげな店でルイも舌にピアスを開け、恍惚を感じる。「女の方が痛みに強い」「粘膜に穴を開けると失神する奴がいる」という店長のシバも全身に刺青、顔中にピアスというパンクな風貌の彫り師で、サディストだという。帰りに絡まれてアマは激しく暴力を振るい、相手の歯を愛の印だとルイに渡す。ルイは自身にも最高の絵を刻みたいという思いが強くなり、アマの背中に彫られた龍とシバの右腕の麒麟を望む。シバと密かにSM関係を続け、シバは「俺は神の子かもしれない」という。暴力団員が死んだというニュースが流れ、ルイはアマに染髪(茶髪)し、長袖を着させる。シバに龍と麒麟の刺青に瞳を入れると飛んで行ってしまうから入れないでと頼む。舌の展がり方を見せるが、シバに無理をすると炎症を起こすと注意される。アマの心配をよそに二人は寝る。ルイはピアスを拡張する度にイライラするという。シバは最高の麒麟を彫ったし、一人の女を愛するために彫り師を辞めようかともいう。ルイは生きていることを実感できるのが痛みを感じる時だけで、死に取り憑かれた時にどちらに依頼するだろうかと考える。シバから警察が龍の刺青の客を捜していたと電話。行方不明となったアマの無惨な傷だらけの死体が見つかる。シバの所に転がり込むが、首を絞めてもルイが苦しい顔をしなくなったので、寝なくなる。ルイは普通の会話をアマとしておけばよかったと後悔する。警察でアマの陰部にエクスタシーというお香が入っていた、バイセクシュアルだったといわれる。シバの所で同じお香を見つける。ルイは愛の証しの歯を砕いて飲んでしまう。キズキ(シバ)に龍と麒麟の瞳を入れてもらい、「アマを殺したのが、アマを犯したのがシバさんであっても大丈夫」。スプリット・タンを完成させ、「私の中に川ができた」とシバに語る。
出典:wikipedia
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