静岡市(しずおかし,)は、静岡県中部に位置する政令指定都市であり、同県の県庁所在地である。駿府城下を基盤とした商業都市の旧静岡市と、特定重要港湾を擁する港湾都市の旧清水市が新設合併して誕生した市である。国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調によると、の面積は平方キロメートルである。国土地理院によると静岡市の東西南北それぞれの端は以下の位置。東端は富士川の河口の右岸、西端は百俣沢ノ頭付近、南端は大崩海岸、北端は静岡県最北の間ノ岳である。また、2010年国勢調査結果に基く人口重心は葵区古庄五丁目19番付近にある。富士山を望む日本平、三保の松原などの景勝地や、温暖な気候でも知られる。三方を山に囲まれ、南は駿河湾に接している。市域面積の10%未満しかない平野部に人口の約98%が集中しており、残り市域の大半は非可住の山林である。糸魚川静岡構造線上に位置しており、急峻な山や急流が目立つ。また、駿河トラフに近いために、南関東と同様に大地震の危険性が指摘されており、気候は太平洋側気候だが、温暖なイメージの静岡市であるが北部の南アルプス南麗に接する井川(葵区)は、豪雪地帯対策特別措置法に基づく豪雪地帯に指定されている。静岡市は、県中央部に広大な市域を擁しているが、市街地は南部の平坦地に集中している。平成21年3月27日、国によりに「中心市街地活性化基本計画」が、2地区(静岡地区、清水地区)に認定された。1つの自治体で2地区認定されているのは北九州市(小倉地区、黒崎地区)に続く2例目で、平成21年12月時点熊本市(熊本地区、植木地区)と合わせ3市である。なお、最近は静岡駅寄りの東静岡駅周辺にも、文化施設や商業施設を主体とする新市街地が形成されつつある。市内の町字名については静岡市の町名の変遷を参照のこと。下図のように、近年、静岡市の人口は清水区の減少が著しいこともあり、減少に歯止めがかからない状態であり、政令市移行の目安とされる70万人に迫っている。2016年2月現在政令指定都市の中では最小の人口である。2005年4月1日の政令指定都市移行に伴い、3つの行政区が設置された。行政区の数は政令指定都市の中では相模原市と並んで最も少ない(次に少ないのは岡山市の4区である)。これは、従来の行政管轄や地域流動をそのまま移行させ、移行による混乱を最小限に抑えるためであること、コスト面、サービス面でバランスが良い1行政区あたり20万人前後という適正人口目安に沿うように設定しているからである。※「市」を無印刷のステッカーなどで削除。後に国道については区を追加し、市県道については(国交省管轄国道の一部も含む)、地名表示部分自体を新たに作成し直した。2006年12月22日、それぞれの区をイメージした「区のイメージカラー・ロゴマーク」が制定された。静岡市は、行政組織に局制を採用している(同クラス自治体の静岡県と浜松市は部制を採用している)。なお合併から政令指定都市移行までは部制を採用していた。政令指定都市移行直後、初代市長小嶋善吉は都市の発展に合わせる形での行政区増設を示唆したが、現状では難しいとの判断で凍結。市議会の中では長田区、日本平区等の提案がある(駿河区役所長田支所は将来、駿河区から分区されることを想定し、また、駿河区の安倍川以西の住民の便を考慮して設置している)。また現状では葵区の区域面積が非常に広大であるため、山間部地域から区役所までの距離が非常に離れているなど、行政サービス上の問題が残存したままとなっている。現在の静岡市は、旧静岡市と旧清水市の新設合併(静清合併(せいせいがっぺい))により、2003年4月に発足した。市の名称については、合併の際の合併協議会の多数決により「静岡市」となった。したがって現在の静岡市は、制度上は旧静岡市とは別の自治体である。同様の例は数多くあり、県内では磐田市、掛川市、袋井市(いずれも2005年4月1日合併)や島田市(2005年5月5日合併)等があげられる。2005年4月1日には、さいたま市(2003年4月移行)に続いて全国で14番目の政令指定都市に移行した。2006年3月31日には蒲原町を編入し、これによって飛地が発生した。これは、同じく庵原郡由比町では現在の静岡市との合併が議会で否決され、富士川町では合併相手として現在の静岡市ではなく、元々経済圏である富士市を選んだ。ただし、由比町では住民投票で合併賛成派が多数となった。2007年4月22日の由比町長選挙では合併推進の現職が当選、町議会議員選挙でも合併推進派が過半数となった。これに伴い、5月1日の由比町議会で、5月14日から合併推進室を設置することが可決された。これに基づき、「静岡市・由比町合併協議会」を再度設置して協議が進められ、2008年11月1日に合併することで双方が合意した。12月5日に合併調印式を開催。2008年11月1日には由比町を編入し、飛地を解消した。"詳細は「静岡市議会」を参照のこと。"葵区郊外の安倍川上流の地区は、日本で緑茶栽培業が興った土地でもある。これ以降、安倍川上流の郊外部では緑茶栽培業が盛んになり、江戸時代には徳川将軍家に献上する御用茶の栽培が行われた。北原白秋作詞の『ちゃっきり節』は、地元鉄道会社(現静岡鉄道)のコマーシャルソングとして作られたが、今では茶どころ静岡の新民謡と言える。また、ワサビ栽培業の発祥地も、安倍奥の有東木(うとうぎ)地区である。また、足久保地区は、日本で初めて緑茶が植えられた地である。清水港臨海地帯を中心に軍需工場の系譜を引く大企業や戦後建設された工場等、様々な製造業が立地している。その為、清水の工業生産高は一時県下一を誇ったが、産業構造の変化によりその地位を失った。しかし、近年は一時の停滞期を脱し生産高は微増に転じている。静岡駅周辺は、大型店や商店街、公共施設や鉄道駅の間に有効的な回遊性・回廊性を持っており、効率的に集積した構造の商業地区となっている。2006年度の調査では富士市から御前崎市までの約160万人が基本的な商圏人口であると発表された(2006年度は西武百貨店静岡店が撤退し、静岡パルコが開店する前の空白期間である)。2007年3月に開店した静岡パルコに加え2007年10月に開店したSHIZUOKA109や、2011年10月出店の東急ハンズ、その他の商業施設再開発計画などにより、更に商圏が拡大する可能性がある。市街地が密集しており、人通りも多いことから今後さらに商業施設ができると考えられる。旧静岡市の郊外大型ショッピングセンターの市民一人あたり床面積は全国でも最少水準である。これは旧大規模小売店舗法時代に地元の商業関係者の反対活動によりなかなか出店ができなかった影響である。大規模小売店舗立地法になってからは企業私有地の有効活用などで徐々に増えてきたが、もともと平野部の人口密度が高く、安価で大規模な開発用地が残されていないため、店舗面積3万平米を越えるような大型ショッピングセンターは2013年4月のMARK IS 静岡開業までなかった。このような旧静岡型の商業体系は閉鎖的であるとかつては批判されていたが、時流が変わり、結果的にそれが中心商店街の活性化維持に繋がった。しかし一方で、旧静岡地区全体の商業販売高の減少率は郊外店舗が展開する近隣地域より大きく、今後に課題を残している。公立私立公立私立公立私立"(→「葵区」「駿河区」「清水区」の頁へ。)"なお現在LRT(路面電車方式のライトレール)が計画されている。LRT導入を促進する複数の市民団体が発足され、超党派の市議会議員を迎えて実現に向けた活動を行っており、静岡市長の2009年度施政方針に盛り込まれた他、同年度静岡市の予算案に路面電車の路線策定、調査等の予算が静岡市議会で議決された。2011年9月には静岡市と静岡鉄道、静岡商工会議所の三者により「LRT導入検討委員会」が正式に発足している。運行経路、停留所などの詳細はバス事業者記事、バス営業所記事、路線記事を参照。国道1号線(バイパス、現道共に)、52号線は市内全て指定区間(国土交通省中部地方整備局管理)、その他は非指定区間(静岡市建設局が管理)である。また、焼津市とを結ぶ国道150号新日本坂トンネルは、焼津市内部分についても平成20年度より静岡市が管理している(トンネル設備の管理を市境で区切ることは物理的に不可能なので静岡市が一元的に管理。19年度までは静岡県による一元管理)。国際拠点港湾で、北米、アジア、欧州に定期コンテナ航路 23航路を持つコンテナ取扱量全国7位の国際貿易港である。主な輸出品は二輪自動車、自動車部品、産業機械等。輸入品は原料品、液化天然ガス、食料品、マグロ等。{ 港湾法の改正により従来の特定重要港湾は、京浜港、阪神港の国際戦略港湾と、名古屋港、博多港、清水港等の国際拠点港湾18港に位置づけられた。(なお、18港の内、名古屋、博多、清水等9港は施設運営に優遇税制を適用。)となった。}長崎、神戸と並んで日本三大美港のひとつ。富士山の眺望を求める外国クルーズ客船の寄港も多い。近年ではその景観を活かした公園や観光施設の整備も進んでいる。かつて、江尻漁港(清水区)・興津漁港(清水区)は漁港漁場整備法の第1種漁港に指定され漁港区域ではあるが沿岸部の埋め立て等により漁港施設はなく廃止手続きが行われた。。公共用ヘリポートとして葵区諏訪に静岡ヘリポートがある。他の空港等との定期便はない。他には航空法上の飛行場ではないものの、清水区三保に三保場外離着陸場(三保飛行場)、清水区蒲原に富士川場外離着陸場(富士川滑空場)があり、主にゼネラル・アビエーション(一般航空)に利用されている。2009年6月4日に静岡空港が同県内の牧之原市・島田市に、開港した。静岡市から自家用車で片道約40分で行ける。標高3000m以上の山岳地帯から駿河湾岸に至る起伏に富んだ地形のため、市内には多くの景勝地がある。山間部の奥安倍には多くの温泉がある。小規模なものが多いが、中には歴史のある温泉もある。(登録博物館以外の博物館類似施設を含む)料理の味付けは、。Jリーグ清水エスパルスのホームタウンであり、小学生サッカークラブ発祥の地でもある清水は全国でも有数のサッカーが盛んな地域である。サッカーが生活、文化に浸透している傾向が強く、老若男女を問わずサッカー知識や応援熱を持ったファンが多いのも特徴である。清水エスパルスのゲームではプレー内容やジャッジに対するサポーターの目が厳しく、それが特に相手チームに対して圧力になっていることが「独特の雰囲気」としてゲーム後や雑誌紙面でのインタビューでしばしば挙げられている。1970年代から約20年の間に旧清水市内の高校は、選手権優勝5回・準優勝4回、高校総体優勝8回・準優勝2回と輝かしい成績を残している。清水がサッカー王国と呼ばれるようになったの由縁のひとつである。近年は静岡学園や藤枝東高校が台頭しており、清水商業高校や清水東高校など清水区内の高校が県大会優勝することは少なくなっている。また、Jリーグ開幕以降は全国的にサッカーが盛んになり、静岡県代表が全国大会で好成績を収めることが難しくなっている。しかし選手個人の質は依然高水準であり、Jリーグや欧州リーグ、日本代表には市内出身者、市外からのサッカー留学者を問わず非常に多くの選手を輩出している。また、少年期から高校期に至るまでの育成プログラムが非常に発達しており、現在でも県外から視察に訪れる指導者が多い。プロ野球では、巨人や横浜DeNAのファンが多い。横浜DeNAが人気があるのは、大洋時代に静岡草薙球場で春季キャンプを行っていたことや、市内出身の山下大輔元選手・監督(清水東高〜慶應義塾大学)が活躍したことが理由である。2006年に終了するまで毎年11月にはパリーグ東西対抗も同球場で行われていたこともあり、パリーグの人気も他の地域に比べて高い。静岡草薙球場は県内の中心的球場で、全国高等学校野球選手権静岡大会や数年前まで横浜主催の公式戦・交流戦が年2試合程度行われていたが、両翼91メートルというフィールドの狭さがプロ野球には不向きとなり、近年では巨人や楽天がオープン戦やイースタン・リーグ戦を行う程度である。そのため現在フィールド拡張と外野席整備、耐震化など改修を進めており、完了後に再び公式戦の誘致をする。同球場では日米野球が行われたことがあり、沢村栄治がベーブ・ルースらアメリカチーム相手に9三振を獲ったというエピソードがある。その功績を称え、球場ゲート前にその対戦を再現した銅像が建っている。2012年、プロ野球球団創設に向けての新部署設置と予算計上することが報道された。高校野球では、静岡高校の選手権優勝や静岡商業高校のセンバツ優勝などがある。なお、戦前、戦後から昭和時代末頃まで地区大会で圧倒的強さを誇った県中部地区勢であるが、昭和〜平成に入り野球新興高が登場してきたこともあり、その力は平準化されてきた。そのため東部や西部の高校が優勝することも多くなった。なお、平成に入りサッカーと人材を奪いあってしまう傾向もあり、かってのように野球一辺倒の時代は終わったと言える。1900年に作られた鉄道唱歌・第1集東海道編に静岡市が登場する歌詞は、下記のとおりである。固定電話の市外局番は、054(200-299、320-399、600-699、900-909)である(焼津市、藤枝市とともに静岡MA)。NTT西日本の一般加入電話の場合、番号帯はいずれも主に、葵区と駿河区は200番台・650番台(一部)、清水区は300番台、焼津市・藤枝市は600番台を使用している。1990年9月9日、静岡MA(旧静岡市 0542)に藤枝MA(当時の志太2市2町 0546)が編入され、3市2町で市内通話となった。同時に市外局番が054に統一される。2003年の静清合併当時は、旧静岡市域、志太2市2町が054、旧清水市域が0543(20-99)と、同一市内でも2つの市外局番があり単位料金区域 (MA) も054は静岡MA、0543は清水MAと市外局番ごとに異なっていた。このため、旧静岡市域と旧清水市域の相互間は市外通話となっていた。このため、2007年2月1日に静岡MAに編入され、市内通話となった。市外局番も054に統合された。合併前の名残から、1市3制度となっており、葵区(梅ヶ島小中学校を除く全小中学校)、駿河区(全小中学校)、清水区(一部の小中学校)では市営の学校給食センター(東部、西部、南部、北部、藁科、井川、庵原、両河内)で一括製造し、葵区の梅ヶ島小中学校と清水区の小学校の半数以上では自校調理を採用している。清水区の中学校の半数以上では民間委託を行っている。(個別に弁当持参も可能。)
出典:wikipedia
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