キャッチ・ア・ファイア(Catch a Fire)は、メジャーなレーベルでは初となるザ・ウェイラーズのアルバムである。1973年にアイランド・レコードからリリースされた。このアルバムにより、バンドは国際的な英雄となり、マーリーは世界中で、特にカリブやアフリカからのヨーロッパの移民や、米国のアフリカ系アメリカ人たちの間で特別な存在となった。社会的な内容の歌詞と攻撃的な音は多くのリスナーに衝撃を与えた。また、他にもボブ・マーリーとピーター・トッシュという二人の曲の対決的な主題や、抑圧下での自由への楽観的な視点に惹き付けられた。キャッチ・ア・ファイアは北米のビルボードのポップアルバムとブラックアルバムのそれぞれのチャートで171位と51位を獲得し、ローリング・ストーン誌が選ぶの123位に選ばれている。レコーディング終了後、マスターテープはリミックスのために英国に送られ、アイランド・レコーズの社長であるクリス・ブラックウェルによって米国のミュージシャン達と共に英国バージョンのアルバムが制作された。リミックスにはリズム/リードギターにウェイン・パーキンスが、オルガンにジョン"ラビット"バンドリックが参加した。ブラックウェルは当時のロック市場に対してウェイラーズを売り出そうとしていたため、全体をよりロック市場受けするものとするためにアルバム全体に改変を加えたのである。分かりやすい例としては、「コンクリート・ジャングル」にギターソロが追加されたり、曲の回転を高めスピードが速められたりした。ただし、マーリー自身はこのような改変を好意的に受け止めており、その後の音楽性にも取り込んでいる。「ハイ・タイド・オア・ロウ・タイド」と「オール・デイ・オール・ナイト」の2曲も同じ理由でアルバム未収録となった。2001年に発売された『キャッチ・ア・ファイア・デラックス・エディション』には、ブラックウェルが改変を加える前のオリジナル音源と、改変後の音源が2枚組で収録されている。1973年に2,000枚作られたオリジナルは、アルバムがジッポーライターを模したものになっており、レコードを取り出す際には蓋の部分を開くという凝った仕組みになっていた。しかし、このジャケットは手作業で作る必要があり、レコードを大量に売りたいプロデューサーによって別のものに差し替えられた。そのため、オリジナルのジッポージャケットはコレクターズアイテムとなった。ザ・ウェイラーズ名義だったジッポージャケットは、変更後にはボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの表記となり、マーリーが大麻を吸っている写真になった。
出典:wikipedia
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