アンリ・ドコワン（Henri Decoin、1890年3月18日 パリ - 1969年7月4日 パリ）は、フランスの脚本家、映画監督である。1890年3月18日、フランス・パリに生まれる。ドコワンは、水泳と水球というスポーツ競技で有名になった。1912年のストックホルムオリンピックで、フランス大学スポーツクラブ（）とともに500メートル自由形のフランスのチャンピオンのひとりになった。第一次世界大戦中は飛行士であり、市民生活に復帰してスポーツ・ジャーナリストとなった。『"L'Auto"』誌、『ラントランシジャン "L'Intransigeant"』紙、『パリ＝ソワール "』紙に書いた。30代になってからの1920年代に、ヴィクトル・トゥールジャンスキー、カルミネ・ガローネ、マリオ・カメリーニ、ジャン・ドレヴィルといった監督の助監督をつとめる。1920年代半ばには、モーリス・シャンプルー監督の『"』やルネ・ル・ソンプティエ監督の『"』など、脚本を書き始める。1926年、注目すべきさるボクシングの試合の話『"Quinze Rounds"（15ラウンド）』を出版し、つづいて、演劇と映画のためにも書いた。1929年からアシスタントをし、シナリオ（とくにカルミネ・ガローネ監督の『掻払いの一夜 "』）に署名をつづけ、1933年には43歳で『トボガン "』で映画監督としてデビューする。ドコワンはあらゆるジャンルへと切り替わっていった。シムノン原作の翻案（『家の中の見知らぬ者たち "』、『ベベ・ドンジュの真相 "』）、歴史もの（『"』、『"（鉄仮面）』）、スパイもの（『女猫 "』、探偵小説（『筋金を入れろ "』、『火薬に火 "』）、心理ドラマ（『恋人たちは世にも孤独だ "』）…。彼の技術的権威とエネルギーは、彼の映画それぞれに「良質の映画」に直線的に位置づけるレッテルを与えた。1969年7月4日、パリで死去。。二人目の妻として女優ブランシュ・モンテル、かつてはダニエル・ダリューと結婚していた（1935年 - 1941年9月6日離婚）。

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