カンタベリー大学(—だいがく、、、略称:UC)は、ニュージーランド南島クライストチャーチ市に所在する大学。1873年にニュージーランド大学カンタベリー・カレッジとして創立。ニュージーランド大学のカレッジとしては1校目、高等教育機関としてはオタゴ大学に続き2校目の大学となる(詳細については「ニュージーランド大学」の項目を参照)。オックスブリッジのカレッジ制をモデルに創立されたが、創立当初より女学生の入学を認めた点がオックスブリッジとの大きな違いである。1961年の連邦大学制の廃止に伴い独立した大学機関として運営を行える自治権を取得。1961年から1990年まで構成大学としてカンタベリー農業カレッジ(現在のリンカーン大学)を併設した。創立から1974年まで、クライストチャーチ中心部の校舎で講義と演習を行ったが、旧校舎保全目的のため1974年にアイラム地区へ移転。1974年まで使われた旧校舎はクライストチャーチ・アートセンターへ改称された(詳細については「クライストチャーチ・アートセンター」の項目を参照)。ニュージーランドの高等教育機関で唯一、森林学を専門に学べるニュージーランド森林学術院(New Zealand School of Forestry)が設置され、ニュージーランドの主力輸出品の一つである樹木の専門家を養成している。創立130年を超える法科学術院(法学部)は国内外より高い評価を得ている名門校である。国際南極大学(IAI)協力校として大学院修士・博士課程に「南極学プログラム」を設置している。2007年1月にクライストチャーチ教育大学(英称;Christchurch College of Education(CCE)、1877年開校)を統合し教育学術院(教育学部)として再編した。大学運営および大学自治は学長、各学術院と法科学院、教職員、学生協会より選出される学生代表により構成される大学評議会が運営する。大学評議会は大学理念、予算執行、学術編成、環境配備など、大学運営に必要な政策提言、立案、協議、決定事項に参加する。大学運営の最高責任者は学長(Vice Chancellor)。総長(Chancellor)は終身の名誉職であり大学運営に直接関与することはない。教務と技術担当の副学長(Deputy-Vice Chancellor)、各学術院長(Pro-Vice Chancellor)が理事職となる。各学術院と法科学院の学部長(Dean)は教育上の責任者を務める。2009年1月に大規模な学部再編成を行った。2009年2月、ビジネス界出身のロッド・カー博士(ウォートン・スクールPh.D., 元ニュージーランド準備銀行(RBNZ)副総裁)が第7代学長に就任。2012年1月に元外交官のジョン・ウッドが総長に就任した。第二次世界大戦終結後、学生数増加に伴い、1949年6月18日に校舎移転を決定。新校舎をアイラム地区へ建設することが決定する。しかし、新校舎建設計画決定から用地買収、建設計画の概要設定までに時間を要し、1956年-1957年に美術学部と工学部の一部校舎が完成。大部分の校舎は未完成のため1974年まで旧校舎と新校舎に分かれ講義・演習を行う。1974年に新校舎への完全移転を完了したが、旧校舎である「クライストチャーチ・アートセンター」内の一部施設は現在もカンタベリー大学附属施設となっている。アイラム校舎は約76万平方メートルの敷地に5つの学術院(人文科学、商学・経済学、教育学、工学、理学)、法科学術院(法学部)、中央図書館のほか、3つの専門図書館、6つの学生寮が所在している。2007年1月1日付けで教員養成校であるクライストチャーチ教育大学を統合。地図上では本部校舎をアイラムキャンパス、旧クライストチャーチ教育大学校舎をダブデールキャンパスと表記するが使用頻度は低い。学生数は16,539人(大学院生は1,605人、留学生は1,644人(2008年))が在籍している。学生会館内に劇作家で卒業生のナイオ・マーシュを記念し「ナイオ・マーシュ劇場」(座席数433席)が設置されている。カンタベリー地震の影響で校舎全域に被害を受け商学部講堂と大学事務塔が修理対象となり、1957年に完成した工学部講堂の取り壊しが決定した。地震の影響で新入生の入学率が25%減少、高額な学費を支払う外国人留学生が30%減少、既存学生が8%減少し、総学生数では前年比13%の減少。大学は財政的危機に直面し2011年10月、教職員を対象に3000名の希望退職者の募集を開始した。ジェームズ・ハイト棟3階から12階を使用(出入口は2階)。全学術院関連学術書・論文・電子ジャーナル等の所蔵と管理を担当。演習室・コンピューター室、1階部分にカフェテリアと学生ロッカーが設置されている。工学・理学・森林学関連学術書を所蔵。工学棟内に設置されている。教育学・マオリ学関連学術書を所蔵。ダブデールキャンパス内ヘンリー・フィールド棟に設置されている。文学・美学・芸術学・太平洋諸島関連学術書の所蔵と、貴重資料の管理を担当。正式名称は「ジョン・マクミラン・ブラウン図書館」。女性学の発展に貢献したブラウン教授の名を取り命名された。各学生寮はカンタベリー大学に所属しているが寮運営は独立している(一部の寮では外部委託)。入寮基準や寮費は各寮・各棟ごとに異なる。
出典:wikipedia
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