キングマンボ("、1990年2月19日 - 2016年1月20日)はフランスの競走馬である。2010年まではアメリカで種牡馬として供用されていた。父は20世紀末を代表する大種牡馬として知られるミスタープロスペクター、母はブリーダーズカップ・マイル2連覇を含むGI10勝を挙げたミエスクという超良血馬である。産駒は世界中で活躍しており、この父系をキングマンボ系と呼ぶ。日本調教馬ではエルコンドルパサーやキングカメハメハなどのGI優勝馬がいる。1992年7月3日、フランスのメゾンラフィット競馬場で開催されたシェーヌ賞でデビューし2着入線。3週間後、同競馬場で開催されたサルディコーリ賞で初勝利を挙げた。しかしその後は好走するも勝ちきれないレースが続き、2勝目を挙げられないまま同シーズンを終え休養に入る。翌1993年、約半年間の休養明け初戦となるジェベル賞で同期のザフォニックを頭差退け優勝。その後は仏2000ギニー、セントジェームズパレスステークスを快勝しGI2連勝を収め、古馬マイルGI路線へと駒を進める。約2ヶ月の休養を挟みジャック・ル・マロワ賞に出走したが、同期のサイエダティ、スキーパラダイスの牝馬2頭の後塵を拝し3着に惜退。その3週間後、ムーラン・ド・ロンシャン賞ではスキーパラダイスを抑え優勝し前走の雪辱を果たしている。なおこのムーラン・ド・ロンシャン賞は母ミエスクも現役時代に優勝しており、同レース史上唯一の母仔制覇記録である。その後アスコット競馬場で開催されたクイーンエリザベス2世ステークスに出走、3着に敗れこのレースを最後に引退が発表された。引退後はアメリカに渡り、ケンタッキー州レキシントンにあるレーンズエンドファームで種牡馬として供用された。良血と競走成績から父ミスタープロスペクターの後継種牡馬の一頭として期待される中、初年度産駒からジャパンカップ、サンクルー大賞優勝などクラシックディスタンスで活躍したエルコンドルパサーを出して高い評価を受け、幸先の良いスタートを切った。その後も順調にレモンドロップキッドやアルカセット、ディヴァインプロポーションズなどのGI優勝馬を送り出し、現在も産駒は世界中の様々なレースで活躍している。なお産駒の活躍を受けて種付け料は年々上昇し、2009年度は25万ドルに設定されていた。2010年度はシンジケート内のプライベート種牡馬となり、金額は公表されていない。しかし首の持病が悪化して思うように種付けができなくなり、2009年は誕生した産駒が1頭のみ、2010年は1頭と交配されたが受胎しなかった。このため当年限りで種牡馬を引退することになった。本質的には芝向きのスピードタイプだが、ベルモントステークスなどを勝ったレモンドロップキッドがいるようにダートへの適性も高い。産駒の多くはマイルから中距離を得意とし、スプリンターやステイヤーなど極端な距離適性を示すタイプは比較的少ない部類に入る。エルコンドルパサーやディヴァインプロポーションズなど、幅広い距離に適応する柔軟性を持つ産駒が目立つことも大きな特徴といえる。体質は概ね頑健で、輸送や連戦にも良く耐える。また、自身が現役時代重馬場で強さを発揮したように、産駒の多くも馬場の状態に大きく左右されない安定した活躍が見込める。ここではGI級競走勝ち馬のみを列挙する。他多数1歳下の半妹East of the Moon(父Private Account)はフランス1000ギニー、フランスオークス、ジャック・ル・マロワ賞とGI3勝を挙げている。全弟にMiesque's Sonとミシックトライブ(日本で種牡馬として供用)がいる。そのほかの近親には香港マイルなどを勝ち安田記念にも出走したグッドババ、阪神3歳牝馬ステークス2着のキュンティアなどがおり、血統を評価され日本へ輸出された馬も多い。
出典:wikipedia
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