ジモルホラミン(Dimorpholamine、商品名:テラプチク)とは呼吸興奮薬の1つ。直接ないし末梢化学受容器を介して延髄および橋の外側網様体に存在する呼吸中枢を興奮させる。中枢抑制薬による呼吸抑制の治療などで使用される。ジモルホラミンは仮死状態の患者の自発呼吸を開始させる。呼吸の減弱に対しては呼吸回数をあまり増加させないが、1回当りの呼吸深度を増加させ、換気量を増加させる。又、交感神経を興奮させて血圧を上昇させ、心収縮力を増加させる。下記の場合の呼吸障害及び循環機能低下新生児仮死の場合、臍帯静脈内注射後1〜2分で自発呼吸が始まる。筋肉内注射では4〜10分である。臨床使用では10.94%の副作用が発生し(再評価時)、その内訳は咳嗽、眩暈、耳鳴、口内熱感・しびれ感、全身しびれ感(何れも5%未満)であった。ジモルホラミンは常用量の10倍量で痙攣誘発作用を示す。1946~1947年に初めて合成され、1952年に呼吸促進・賦活作用が有る事が発見されてフランスで発売された。日本では1954年11月に静注薬が、1955年11月に筋注・皮下注薬が発売された。1975年6月に再評価を受け、新生児仮死、ショック、催眠剤中毒、溺水については効果が実証されており、肺炎、熱性疾患、麻酔剤使用時についても有効である事が推定されると評価され、何れも効能・効果として確定された。
出典:wikipedia
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