時不変系(じふへんけい、)は、その出力が時間に明示的に依存していない系である。入力信号 formula_1 によって出力 formula_2 が生成されるとき、時間をシフトさせた入力 formula_3 では出力も formula_4 となり、同じだけ時間をシフトしたものとなる。形式的には、formula_5 をシフト作用素としたとき(formula_6)、次が成り立つ formula_7 を時不変作用素と呼ぶ。この属性は、系の伝達関数が時間の関数ではなく、入力と出力だけで表される場合に満足される。また、概略的に表すと次のようになる。系が時不変かどうかを判定する例を示すため、次の2つの系を考える。系 A は formula_11 と formula_12 以外の部分で明示的に "t" に依存しているので、時変である。一方系 B は明示的に "t" に依存していないので、時不変である。次に A と B の系がなぜ上述のように言えるのかを、形式的な証明によって示す。証明するために、第二の定義(系が時不変であるとき、その系のブロックは任意の遅延について可換である)を利用する。系 A:系 B:シフト作用素を formula_25 と表す。ここで、formula_26 はベクトルの添え字群がシフトされるべき量である。例えば、"advance-by-1" 系は、ここでの抽象的記法では次のようになる。ここで、formula_29 は次の式で与えられる関数である。シフトされた出力となる系は次のようになる。従って formula_32 は入力ベクトルを 1 だけ進める作用素である。ここで、系を作用素 formula_33 で表す。この系が時不変であるのは、この作用素とシフト作用素の間で交換法則が成り立つ場合である。すなわち、系の方程式が次のようであるとする。この系が時不変であるとは、系の作用素 formula_33 を formula_29 に適用してからシフト作用素 formula_25 を適用した場合と、シフト作用素 formula_25 を適用してから系の作用素 formula_33 を適用した場合で、結果が等価となる場合である。系の作用素を先に適用すると、次のようになる。シフト作用素を先に適用すると、次のようになる。従って、系が時不変なら次が成り立つ。
出典:wikipedia
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