ライセンスフリーラジオとは、無線従事者や無線局免許状を必要としない無線局である市民ラジオ（合法CB無線）や特定小電力トランシーバー（特小）やおもちゃのトランシーバー (玩トラ）を用いてアマチュア無線のように不特定の相手と交信すること。また、そのための無線機をいう。デジタル簡易無線 (DCR:Digital Convenience Radio）の内、351MHz帯のものは登録を要するが交信相手の制限が無く、これもライセンスフリーラジオと呼ばれる。パーソナル無線は免許を必要とするがこれも交信相手の制限が無く、前述の無線とあわせて利用する人がいるので下記に説明はするが、「免許不要」という英語の字義からすればライセンスフリーラジオには含まれない。また、「交信相手の制限が無い」ことは「他人の通信に割り込んでよい」ことではなく、無線通信は先に行っているものが優先するのが原則である。長所短所CB無線特小DCRこれらの無線機は、出力が小さい為、見晴らしのよい山、河川敷などで運用される事が多い。また、オンエアデイを決めたり、ロールコールを行ったりして交信効率をあげている。ただ最近では都市部では週末や休日では局数が増えてきており比較的交信チャンスが高まってきている。交信は基本的にアマチュア無線と同じように行うが、これは短時間に要件を伝えることのできる手法を見習ったものと考えられる。近年では衰退気味のアマチュア無線とは反比例し、趣味運用者が増加傾向にある。特に若年層（40歳代未満）の新規開局者も目立ち、今後の発展が見込まれる。ライセンスフリーラジオは、単に免許不要な無線として交信を楽しむこととDX（遠距離通信、アマチュア無線#遠距離通信 (DX)を参照）を目的とすることに大きく分類される。但し、最近はDXのみを追求し距離を伸ばすことばかりに重点が置かれている場合が多い。本来、無線での交信というのは個々の楽しみや自由を尊重されるものでありルール化された競技（フォックスハンティングなど）でなければあくまで自己の満足に留めておくことが望ましい。不法無線局と区別をする為、CB無線が免許制であったときのコールサインの構成に準じて「地域名（都道府県・市区町村名）+ 英字（1～2字）+数字（1～4字）」としている人が多い。発給団体は存在しないので個人で自由に決められるが、重複する可能性は避けられず、そのときは当事者同士の話合いで解決せねばならない。但し、大きな問題となったことはない。

出典:wikipedia