高茂岬（こうもみさき）は、愛媛県南宇和郡愛南町に属し、豊後水道に突き出る船越半島の最先端の岬。足摺宇和海国立公園に指定されている。そのすぐ南には鼻面岬があり、また海上には高知県の沖の島、鵜来島、さらに西には九州山地を一望できる。80 - 100mに達する目もくらむような断崖絶壁を持つ男性的な海岸線を形成している。風光明媚で特に九州山地への日没風景は絶景である。近隣の足摺岬や佐田岬ほどの知名度は無いが、そのため豊かな自然が温存されている。11月頃には群生するノジギクが咲き誇り近年愛好者の耳目を集めている。付近にはウバメガシやアオギリが自生し野猿や狸、兎も見られる。第2次世界大戦中、岬先端には砲台が設置された。また、潜水艦などの侵入を察知する防備衛所である高茂衛所が、由良衛所と共に設置されていた。愛媛県道34号平城高茂岬線および愛媛県道300号高茂岬船越線が整備され半島を一周できる。定期船、バスなどはない。船越地区から西周りで約12km。

出典:wikipedia