『ヘイロー・ウォーズ』(Halo Wars)はバンジースタジオとアンサンブルスタジオとのコラボレーションにより、Xbox 360独占ソフトとして製作された、HALOシリーズを題材としたリアルタイムストラテジーゲーム。アンサンブルスタジオはこの作品の完成後すぐに解体されたので、実質上この作品は同スタジオの遺作でもある。従来のHALOシリーズ作品に比べると過激な表現が押さえられており、シリーズ初のCERO12歳以上対象作品となる。これまでのHALOシリーズはファーストパーソン・シューティングゲームとして知られているが、本作はプレイヤーが直接キャラクターを操作して敵と戦うのではなく、マップ上に展開するユニットに対し指示を与えてゆくリアルタイムストラテジーゲームである。また、マルチプレイにおいては、コヴナント側となって戦うことも出来る。本作はHalo Wars公式サイトやマーケットプレースによるダウンロード販売も予定されていた。歴史上シリーズ最古の物となる為、ヘイロー・トリロジーで主人公であったマスターチーフは登場しない。あらかじめ設定されている基地エリアに、基地施設を建設し、ユニットを作成。これをもって敵軍と戦いミッションをクリアしていくことが目標である。作成できるユニットの数には上限があり、戦車や大型攻撃機といった強力な兵器はこのスロットを多く消費(歩兵ユニットの三倍以上)する。また、これら兵器は物資をより多く消費し、かつ製造までの時間が長い。人類側の基地の設備としては、資材を精製する物資パッド、サイクロプスを除くスパルタンを含めた歩兵を育成する兵舎、テクノロジーレベルを向上させるリアクター(発電設備)、ワートホグとエレファントとグレムリンを除く車両ユニットを製造できる車両デポ、航空機を製造できるエアパッド、そしてユニット全体の強化や基地機能の強化を行える兵器工場がある。対するコヴナント側もほぼ同様の構成であるが、兵器工場とリアクターが一まとめとして「神殿」になり、基地全体を守るシールドジェネレータが追加されている。プレイヤーは製造したユニットを、戦場のさまざまな場所へと向かわせることができ、時に彼らの持つ特殊能力(歩兵のグレネード等)を駆使して敵軍を排除していく。また、人類側のみだがコントローラーの十字パッドは戦艦『スピリット・オブ・ファイア』とリンクしており、強力な艦載砲や航空支援要請による攻撃の補助や、ユニットの回復等が可能である。今回もHalo 2、Halo 3同様に初回限定のリミテッド・エディションが発売される。付録として等で知られる小説家エリック・ナイランドが執筆するグラフィック・ノベル『ヘイローウォーズ・ジェネシス』(Halo Wars Genesis)が付属。そのほか主要キャラクターのリーダーカードと「スピリットオブファイア」のパッチ、本作とHalo3のコンテンツのためのダウンロード・コードが付属する。『ヘイローウォーズ・ジェネシス』(HALO WARS:GENESIS)は、人類とコヴナントのファースト・コンタクトから本作の冒頭までの話を描くグラフィックノベルである。脚本はエリック・ナイランド(Eric Nylund)。絵はフィル・ノート(Phil Noto)が担当した。『Halo Wars リミテッドエディション』にのみ同梱。西暦2525年。地球から遠く離れた植民地である『惑星ハーベスト』からの連絡が途絶える。これの調査のためUNSC(下記参照)は偵察船アルゴを派遣するが、到着後すぐに連絡が途絶えてしまう。2525年10月7日。惑星ハーベストの調査のため、UNSCの戦闘艦3隻が派遣された。ハーベストで彼らを待っていたのは、見たことも無いエイリアンの宇宙戦艦であった。すぐさま人類の戦闘団は交戦状態に入るが、フリゲート艦アラビア号とヴォストーク号(Arabia and Vostok)が撃沈され、ベレディ艦長の駆逐艦ヘラクレス号(Heracless)のみがひどい損害を受けつつも生還した。このとき傍受した通信により、敵は『神との契約者(コヴナント)』だと識別。そして2526年3月1日、UNSCのプレストン・コール中将は史上最大規模の艦隊を指揮し、ハーヴェストの奪還に乗り出す。彼の搭乗する艦隊旗艦は巡洋艦エベレスト号である。(詳細な規模は不明だが、最低16隻以上)だがいざ戦闘が開始されると、UNSCの艦艇は強固なエネルギー・シールドを持つコヴナント戦艦にまったく歯が立たず、1隻の敵艦を撃沈するのに13隻の艦艇を損失してしまったのだ。コールは善戦したものの、結局テクノロジーや数的不利のため惨敗。次々と植民地を失いつつあった。UNSCはとある戦闘でコヴナントのエリートを捕獲。それによると彼らコヴナント(下記参照)は人類の粛清を目的としている。だが幸いなことに、人類の本拠地である地球の所在はいまだにコヴナントにつかまれていなかったのだ。コールは地球の所在を敵に知られないために『コール議定書』を採択した。これはいかなる船も地球へ向かうことは許されず、敵に船を鹵獲されそうになった場合は船を自爆させなければならない。またAIなどの情報源も敵に渡してはならないというものである。2531年、コール提督の指令によりジェイムズ・カッター指揮の輸送船『スピリット・オブ・ファイア』は、惑星ハーヴェスト周辺で消息を絶った駆逐艦プロフェシー号の捜索に当たっていた。まもなくカッターたちはリアクターがメルトダウンしたプロフェシー号を発見するが、突如スリップスペース(いわゆるワープ)から4隻のコヴナント戦艦がジャンプアウトしてくる。しかも嫌らしいことに、コヴナント艦隊はプロフェシー号の背後に現れたため、スピリットオブファイアは主砲のMACガンを発射できなかった。数的不利を覆すべく、カッターは艦載AIのセリーナに『ハヴォック核ミサイル』(Havok Nuclear Missile)の使用を宣言し、同時にプロフェシー号の生存者救助と内部に残る機密情報漏洩阻止のため、EVA(Extra Vehicular Activity(船外活動)チームをペリカン降下艇に載せてスクランブル発進させる。母艦スピリット・オブ・ファイアから降下艇エコー、インディア、リマ、ノベンバーが発進した。降下艇リマを操縦するのはジョン・フォージ軍曹と副操縦士クリスである。フォージのペリカン降下艇はコヴナントのセラフ戦闘機の放ったレーザーに撃たれつつも、何とかプロフェシーに着艦する。しかし先のレーザーにより、副操縦士クリスは亡くなっていた。道中、同じようにプロフェシー内部に潜入したコヴナント歩兵部隊と遭遇するも、フォージたちリマ小隊は生存者を救出しつつセキュリティ・ドアにたどり着く。がしかし、プロフェシーのAIフィッツギボン(Fitzgibbon)はフォージのアクセスを拒否した。記録によるとフォージは命令不服従、上官への反抗、看護師へのナンパなどにより3回も降格している問題児であるからだ。だがプロフェシー内部はコヴナントに制圧されつつあり、一刻を争う事態を悟ったフィッツギボンはアクセスを許可。フォージたちはデータを消去しプロフェシーの自爆シークエンスを開始。生存者と共にペリカンで脱出し、母艦へと帰還した。これまでのHaloシリーズはマーチン・オドネルが作曲を担当してきたが、今回はアンサンブルスタジオのスティーブン・リッピーが担当した。ただし、ピアノやオーケストラ、合唱曲を中心とし、Halo3の音楽を意識したスタイルになっている。オーケストラ指揮はアダム・クレメンス。ピアノ担当は演奏はスタン・レパード。オーケストラ演奏はFILMharmonic Orchestra Prague(フィルハーモニック・オーケストラ・プラハ)が担当。これまでのシリーズ同様、サウンドトラックがリリースされている。今回は珍しいことに、日本語版が発売されている。ブックレットが日本語訳され、オリジナルのマスター音源を国内でプレスしている。オリジナル版にない要素として、予告編やメイキング映像、ボーナストラックを収録したDVDが付属する。
出典:wikipedia
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