みずほは、西日本旅客鉄道(JR西日本)および九州旅客鉄道(JR九州)が山陽新幹線・九州新幹線(鹿児島ルート)の新大阪駅 - 鹿児島中央駅間で運行している特別急行列車である。種別を示す色はオレンジ色()である。「みずほ」の愛称は、1961年10月1日から1994年12月3日までの33年間にわたって東京駅 - 熊本駅・長崎駅間の夜行列車(寝台特急)の名称として用いられており、日本国有鉄道・JRの列車名として用いられるのは新幹線の列車名で2代目になる。2011年3月12日の九州新幹線鹿児島ルート全線開業と同時に運行を開始した。山陽・九州新幹線を直通する最速達列車として運行されている。山陽新幹線では「のぞみ」に準じた取り扱いがなされており、料金体系も「のぞみ」と同様に他の列車と別体系となっている。当初、山陽・九州新幹線の直通列車は「さくら」のみが設定される予定であったが、JR九州主体で「航空機を意識した、航空機対策の列車」として停車駅を絞った最速達列車が新たに設定された。なお、航空機対策としてビジネス客の取り込みを目指した列車という関係上、修学旅行などの団体利用はほとんど認められていない。また、一部の特別企画乗車券での利用は対象外となる(後述)。「みずみずしい稲の穂」を意味する「瑞穂」(みずほ)は、実り豊かな国を表す「瑞穂国」(日本の美称)などに用いられており、九州新幹線(鹿児島ルート)全線開業による山陽・九州新幹線の直通運転を通じて、豊かな実りを提供する意味が込められている。2014年3月15日現在、朝夕に定期列車が6往復運転され、また臨時列車が1往復運転されている(この他にも臨時列車あり)。所要時間はいずれも最速で、新大阪駅 - 博多駅間を2時間23分、新大阪駅 - 熊本駅間を2時間58分、新大阪駅 - 鹿児島中央駅間を3時間42分で結んでいる。号数は600番台が割り振られている。この号数は「みずほ」運行開始前の東海道・山陽新幹線では新大阪駅 - 博多駅間に朝晩運転の最速達の「のぞみ」1往復(途中停車駅は新神戸、岡山、広島、小倉のみ。2011年3月12日ダイヤ改正で廃止)に割り振られていたもので、全列車が運行系統を含めて実質的に引き継いだものである。2011年3月12日の運転開始当初より新大阪駅 - 鹿児島中央駅間で運転されている(ただし2015年の秋季や2016年の春季に臨時列車として新大阪駅 - 熊本駅間で運転されたことがある)。停車駅は新大阪駅・新神戸駅・岡山駅・広島駅・小倉駅・博多駅・熊本駅・鹿児島中央駅に全列車が停車し、一部列車は姫路駅にも停車する。一部列車で新たに姫路駅に停車する列車が設定された。停車駅は東海道・山陽新幹線の「のぞみ」全列車停車駅に熊本駅・鹿児島中央駅を加えた8駅に統一、1日4往復体制で運行を開始した。車両は山陽・九州新幹線直通「さくら」と同じくN700系7000番台・8000番台が使用されている。色は薄い水色になっている。山陽新幹線区間で「みずほ」指定席に乗車する場合は、「のぞみ」と同じ特急料金表を用いることになっており、「ひかり」「こだま」「さくら」に比べて200 - 300円高い料金が採用される。一方、自由席については「のぞみ」と同様にほかの列車の自由席特急料金と同額となる。九州新幹線区間では、「さくら」「つばめ」と同じ料金体系を採用しており、加算料金は発生しない。九州新幹線2枚きっぷでも利用制限はない。ただし、フルムーン夫婦グリーンパス・ジャパンレールパスは、全区間で自由席を含め利用できない。ジパング倶楽部に関しても「のぞみ」と同様、特急料金の割引はできない。なお、山陽新幹線と九州新幹線を直通して(あるいは博多駅で途中下車しないで)利用する場合の特急料金は博多駅までの山陽新幹線の特急料金と九州新幹線の特急料金の合算額が基本となり、「みずほ」乗車の場合は「山陽新幹線区間の自由席特急料金+九州新幹線区間の自由席特急料金+510円+加算料金」で算出された特急料金が採用される(「のぞみ」と博多駅で乗り換えた場合も同じ)。運行エリアの関係により新大阪駅 - 博多駅間がジェイアール西日本フードサービスネット、博多駅 - 鹿児島中央駅間がJR九州の客室乗務員が担当するので博多駅で入れ替わる。これまで大阪 - 鹿児島間は飛行機を利用する客が多く、2010年時点でJRは数%のシェアしかなかったが、九州新幹線全線開業後はビジネス客の取り込みを図り2割から3割のシェア獲得を目指すとしていた。「さくら」よりも停車駅を絞った列車の計画は、「スーパーさくら」の仮称や「みずほ」という列車名の案も含めて2010年8月24日に新聞などで報道され、JR側は翌25日に最速達型列車の計画が存在し、JR九州が中心となって検討中であることを公式に認めた。列車名として報じられた「みずほ」は当初あくまでも候補の一つとしていたが、同年9月15日にJR九州が「みずほ」で検討中と表明した。名称検討は「さくら」と異なり、公募ではなくJR九州にて行われ、同社は事前に地元自治体へ相談せずに進展させた。このため、最速達列車の名称が仮称段階で「みずほ」と報道された際には、「みずほ」が寝台特急として運行されていたころの運行区間が東京駅 - 熊本駅・長崎駅間で、鹿児島県内には運行されていなかった事情や公募などではなく、社内のみでの決定という経緯や列車愛称からイメージされる「格」などから反発があり、鹿児島県知事の伊藤祐一郎や鉄道ファンから不快感や異論が相次いでいた。同年10月20日に最速達列車の運行内容と、列車名が「みずほ」となることが正式に発表された。沿線自治体からは新鳥栖駅など地元主要駅への停車要望が相次いでいたが、開業に当たっては「みずほ」の運転本数を朝夕4往復に絞り、他の時間帯は「さくら」のみ運行することで対処し、航空機対策として停車駅を限定した設定となった。
出典:wikipedia
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