「ドラとバケルともうひとつ」は、小学館の学習雑誌『小学四年生』の1975年4月号から1976年3月号まで掲載されたおまけコーナー。現在は、『ドラえもん』の関連本や「ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ」にてその存在を確認することができ、また復刊なども行われている。『ドラえもん』と『バケルくん』は、両方とも『小学四年生』に掲載されていた藤子・F・不二雄の作品であり、そのことがこのコーナーの誕生の一因となった。タイトルは『ドラとバケル…』となっているものの、ドラえもんとバケルくんの共演が描かれたのは、1975年6月号においてであり、その際に初顔合わせの様子も描かれている。この共演の後、1975年9月号にてクロスオーバー作品「ぼく、桃太郎のなんなのさ」が掲載される。しかし、単行本『ドラえもん』などには、当然ながら「歌手オーデション」は掲載されておらず、「ぼく、桃太郎のなんなのさ」のみの掲載となっており、作者の補足は付くものの、バケルくんがドラえもんを知る理由が消えてしまっている。また、後の映画版『ぼく、桃太郎のなんなのさ』では、バケルくんの能力はドラえもんによって補われ、バケルくんは登場せず、クロスオーバー作品としての側面は消えてしまう（代わりに『21エモン』からのスター・システム作品となっている）。なお、この一環としてドラえもんの「ジ〜ンと感動する話」（てんとう虫コミックス9巻収録）には、バケルくんが1コマだけではあるが群衆に混じって登場している。

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