『特捜ロボ ジャンパーソン』(とくそうロボジャンパーソン)は、1993年(平成5年)1月31日から1994年(平成6年)1月23日までテレビ朝日系列で毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に全50話が放映された、東映制作の特撮テレビドラマ、および作中の主人公である架空のロボットの名称。「メタルヒーローシリーズ」の第12作にあたる。『機動刑事ジバン』以来のロボットヒーローで、人間型のロボットや、人間の姿から非人間型に変身する敵も登場する。純然なロボットも存在するが、非常に少ない。一方で主人公であるジャンパーソン(以下「JP」)は人間に変身しない純然なロボットであり、特撮ヒーローものとしては異例のことであった。JPは当初出自が明らかでなく、シリーズ前半の山場を形成した。前2作での玩具展開の不振を受けて「勧善懲悪」「強いヒーロー」が強烈にアピールされることとなった。また、本作では互いに敵対する3つの敵組織が登場し、JPはこれらの組織と戦うことになるが、複数の敵組織が同時進行で活動すること自体異例であった。加えて物語の舞台は、人間とロボットの共存が実現する反面、科学技術を悪用した兵器や犯罪が横行する社会と設定されており、一種の無国籍感をかもし出すものとなっている。これらの挑戦的な要素や路線が全て受け入れられたわけではなく、結果的には中盤よりレギュラーを一新しガンギブソンの登場による「集団ヒーローもの」化など、幾つかの路線変更や新要素の導入も図られている。この年から東映スーパーヒーローフェアが開始され、メタルヒーローシリーズとしては『機動刑事ジバン』以来、4年振りに劇場版が製作された。当時28歳だった小林靖子が脚本家としてデビューを果たした作品でもある。また、アクション監督としては第一人者だった金田治は本作品が監督としてのデビューとなった。主題歌・副主題歌は歌謡曲界畑の浜圭介が担当。オープニング主題歌がハ短調になっている。本作からCDの発売元がフォルテミュージックエンタテインメントに変更された。フォルテの解散に伴い、現在は販売元の日本コロムビアが音源を所有している。人間への復讐を目的とし、サイボーグであるベン藤波に率いられるロボットマフィア。劇中で最初に登場した敵組織だがその詳細が明らかにされぬまま、第2話でジャンパーソンに壊滅させられる。多くの市民ロボットを人間社会に潜ませていた。ギルドの市民ロボットは腕時計型識別機を使用することで判別することができる。暗殺ロボット・戦闘ロボットと同型のロボットは,後述のネオギルドにおいても、ギルブラッカー型として登場。ギルド壊滅後にベン藤波の兄であるジョージ真壁が結成した組織で、ギルドと同じくロボットマフィア。部下のほとんどはロボットだが、戦闘・潜入工作要員以外では人間の科学者も在籍している。主人公のジャンパーソンと逆に、人間の姿からロボットに変身する能力を持つロボットもいるが、変身能力の無いロボットもいる。ただし最も多いのは人間型ロボットで、戦闘時にはプロテクターを着用する。ロボットの性能はギルド以上に強力で、ギルドには存在しなかった武官ロボットなどが登場している。ガンギブソンも、元々はネオギルドのロボットである。ロボット刑務所に配下を送り込むことでロボット刑務所を事実上掌握し、他にも種々の施設を所有している。また、ネオギルド製のロボットで市民ロボットとして生活している者も少なからず存在する。ネオギルドのロボットは部品が特殊であるため、代用部品では修理も困難であることが複数のエピソードを通じて描かれている。ジャンパーソンが戦った組織の中では登場回数が一番多い(劇場版を含む)。表向きは帯刀龍三郎を総裁とする大財閥で、表世界を牛耳っているが裏世界でも世界制覇を企んでいる。表立って行動することは少なく、傘下の企業の開発品や他の組織を動かした作戦行動をしていたがセーラの戦死を経て、帯刀がビルゴルディに変貌した後はビルゴルディ自らが残虐な作戦を実行するようになった。ただし最初に自ら指揮をとった作戦で「ネオギルドでもスーパーサイエンスネットワークでないもう一つの組織」とジャンパーソンに認識されてこそいたものの戦いの際は常にビルゴルディの姿であったため、ジャンパーソンたちは組織の名を帯刀コンツェルンと認識することは最後までなく、再戦以後はビルゴルディを組織名の代わりの呼び名にしている。当初は3組織で最も出番が少なかったがビルゴルディの登場後は宿敵として描かれることが多くなり、物語の最後まで残った敵組織でもあった。通称、SS-N。綾小路麗子が率いる過激派科学研究団体で、普通のロボットを越えるジャンパーソンを生け捕り(捕獲)にすることと科学による世界制覇を目的にしている。作戦的には改造人間、もしくは人工生物などを多く使う。アジトの類には麗子の写真が掲げてある。構成員である科学者たちはカリスマ指導者である麗子を「麗子様」と呼んで心酔しており、その命令がどんなものであっても(「死ね」と言われても)従う。作戦行動や研究内容など手段自体は極めて先鋭化しているが、目的はあくまでも「地球環境の再建」という確固たる信条に基づいたものであり、終盤ではJPを「善」と「悪」という概念の狭間で激しく苦悩させた。初期においては登場頻度は多かったが、次第に少なくなった。退場も最も早く、第4クールでは最終決戦の登場のみとなった。ビデオリサーチ調べ、関東地区本作の映画作品で、東映スーパーヒーローフェアの一編として上映。2007年12月7日に発売された「東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX」および、2009年11月21日に発売された「東映特撮ヒーロー THE MOVIE Vol.6」に収録されている。本作品の放送から20年後に公開された仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズとメタルヒーローシリーズの映画。ゴーカイピンクの二段変身としてジャンパーソンが登場。1994年に公開された3D映画「東映ヒーロー大集合」(脚本:鷺山京子、監督:渡辺勝也)では次作『ブルースワット』と共に僅か5分ながら新作映像が制作され、ジャンパーソンの声はオリジナルの小峰裕一が担当している。これは2003年7月21日発売の「スーパー戦隊 THE MOVIE BOX」および、2004年7月21日発売の「スーパー戦隊 THE MOVIE VOl.4」、「スーパー戦隊 THE MOVIE Blu-ray BOX 1976-1995」(2011年6月21日発売)に収録されている。 麗子役の高畑淳子は、本作放送中の1993年9月13日に長男・裕太を出産している。人間体の出てこないジャンパーソンではあるが、番組開始前には『仮面ライダーZO』と合同で主役が公募されており、ZOには土門廣が選出されたがジャンパーソンの結果については明らかになっていない。第43話に登場する企業の名は本放送時は「関東化学」であったが、映像ソフトと再放送では「IS化学」に差し替えられている。
出典:wikipedia
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