久米田寺(くめだでら)は、大阪府岸和田市にある高野山真言宗の寺院。山号は龍臥山(りゅうがさん)。院号は隆池院。本尊は釈迦如来。この寺は、行基が開削指導したため池である久米田池を維持管理するため天平10年(738年)行基によって創建されたと伝えられる。当時の寺域の古記によると、とあるのでかなりの規模であったと推察できる。平安時代になると奈良興福寺一条院の支配下であった。平安時代後期、承久の乱により武士が乱入し荒廃した。鎌倉時代に入り安東蓮聖によって再興された。室町時代になると足利尊氏・直義兄弟により全国に設けられた安国寺のひとつに指定された。南北朝時代に入ると応仁の乱で当寺も寺領を脅す事も多かったが、南北朝時代の歴代天皇、皇族の帰依も深く、楠木正成とも密接で手厚い保護が与えられた。戦国時代の久米田の戦いや、安土桃山時代、織田信長の高屋城の戦いの兵火等によりほぼ焼失したが、永保2年(1674年)には復興した。桜の季節には花見の名所となる。当寺院の目の前には、久米田池という大阪府最大の水面積のため池があり2010年(平成22年)3月25日に農林水産省のため池百選に選定され、2015年(平成27年)には国際かんがい排水委員会によるかんがい施設遺産にも登録された。この地域は水に乏しかったため、聖武天皇が行基に命じ、神亀2年(725年)から天平10年(738年)にわたる14年という歳月をかけてこの池を竣工し聖武天皇が当寺院に対して維持管理を命じ、院号を「隆池院」にしたと言われている。また、この池を指して、「籠田(込田)」(田に籠めるもの = 水)と呼んだことから、のちに「久米田」に転じたとする説がある。池には、年間100種類以上の野鳥が訪れまた、絶滅危惧種のカワチブナの養殖も行われている。
出典:wikipedia
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