『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』(ウルトラマンコスモスツー ザ・ブループラネット)は、2002年8月3日に全国松竹系映画館にて公開された円谷プロダクション製作の特撮映画。2002年9月7日には、子供時代のムサシを主人公にした『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET ムサシ(13才)少年編』も一部の劇場で公開された(後述)。同時上映は『新世紀ウルトラマン伝説』。キャッチコピーは「優しさ 強さ 勇気 ここに集結」、「ムサシ 最後の決戦!!」テレビシリーズ『ウルトラマンコスモス』の2年後を描く作品。コスモス本編には登場しなかったもう一人のウルトラマンであるウルトラマンジャスティスが今回の映画で初登場した。前作で監督補を務めた北浦嗣巳が本作品で映画監督デビューした。当初はテレビシリーズが2002年6月に4クールで終了し本作品はその後日談として公開される予定であったが、テレビシリーズの延長を受けてテレビシリーズ完結前の公開となった。主演俳優誤認逮捕事件を受けて本作品の公開も危ぶまれたが、予定通りに公開された。マリアナ政府観光局からの要請によるタイアップでサイパン島での大がかりなロケが敢行された。劇中前半の海中のシーンでは、CG合成ではなく実際に演者・撮影クルーがスクーバダイビングでサイパンの海に潜っている。アメリカ同時多発テロ事件が発生したために海外での撮影を危ぶむ声も上がったが、本作のテーマの一つが「破壊に屈しない勇気」であったため予定を変更せずに撮影が行われた。『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンガイア』『ウルトラマンネオス』で特捜チームの隊長・副隊長・隊員を演じた俳優達が出演している。 本作は、1966年の『ウルトラQ』以来、円谷特撮に携わってきた高野宏一の遺作となった。本作の音楽はテレビシリーズや前作で担当した冬木透ではなく、『ティガ』『ダイナ』で劇伴音楽を担当した矢野立美が担当した。冒頭のスコーピスの戦いに登場するのは元々コロナモードだったが、撮影段階で本作初登場のスペースコロナモードに変更された。『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』の劇場公開を前に発生した主演俳優誤認逮捕事件を受け、代替用として急遽制作された作品。同主演俳優の登場シーンを差し替えるため、劇場版での前作『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』において子供時代のムサシを演じた東海孝之助が主演となっている。子供時代のムサシの視点で再構成されているが、内容は『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』のダイジェストともいえる構成であり、作品の上映時間も約15分間短縮されている。結果的にコスモスの放送が再開されたことで『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』の公開が可能となったことから、今作は一旦行き場を失ったが、同作公開から1ヶ月後、一部都市で公開された。TEAM EYESを離れ、長年の夢であったアストロノーツとなったムサシは、聖獣パラスタンが護る緑の遊星ジュランへ向かった。しかし、ジュランは赤い砂に覆われて荒れ果てた死の星となっていた。そこに現れた怪獣スコーピスと、新しい戦闘モードスペースコロナモードになったウルトラマンコスモス。ムサシは再会したコスモスに救われ地球へ帰還し、友人のツトムの結婚式のためにサイパンへ向かった。そこでムサシは海底怪獣レイジャとSRCの新生チーム「TEAM SEA」、そしてギャシー星人の「シャウ」、「ジーン」と出会う。ムサシはTEAM SEAへ入隊し、地球に飛来したスコーピスと交戦。レイジャも加勢するが力及ばず撃退されてしまう。「コスモスがいれば…。」と嘆くムサシは、逃げ惑う人々の中にいた少年のコスモスが来てくれると信じる想いを受け、輝石を振り上げ再びコスモスと一体化。スコーピス達を操り、遊星ジュランやギャシー星を滅ぼした張本人サンドロスに立ち向かうが歯が立たない。そして、窮地に陥ったコスモスの前にもう一人のウルトラマンが現れ…。TEAM EYESについては、ウルトラマンコスモス#TEAM EYESメンバーを参照。SRCオリジナルセブンの一人、キドが率いる海洋専門の怪獣調査・保護部隊。マリアナ諸島のロタ島に本部を構える。南国に対応した半袖の隊員服を着用し、ラウンダーショットもTEAM EYESと同タイプの物を使用する。メインカラーが赤、セブンタイプのデザイン、パワータイプの戦士であり、メインカラーが青、初代ウルトラマンタイプのデザイン、スピードタイプの戦士であるコスモスと正反対の姿を持つウルトラマン。母星を脱出したギャシー星人の宇宙船をスコーピスから救い出し、その後地球に飛来し、サンドロスに苦戦するウルトラマンコスモスに加勢した。ジュリ(演:吹石一恵)という人間の姿に変身して地球に飛来。宇宙正義に基づき、人類を守るウルトラマンコスモスと対決する。しかし、子犬を助けようとする少女の姿を見てコスモスが人類の未来を信じる理由を理解し、同じく宇宙正義に基づいて人類を滅ぼすためにやってきたグローカーに対して、コスモスと共闘する。そしてクラッシャーモードに覚醒、さらにはコスモスと一つになりウルトラマンレジェンドとなった。ウルトラマンジャスティスの基本形態。ダイナミックな技と、必殺のビクトリューム光線で、どんな敵も倒す。スタンダードモードを上回る絶大なパワーを持つ。高い破壊力と持久力を併せ持つ。ジャスティスが真の正義を貫くときに発現すると言われる。スコーピスによって母星を滅ぼされ、サイパン近海に移住していた異星人。ジーンをリーダーに、ブルーエリアと呼ばれる空間で母星を甦らせるための研究をしていた。水中では人魚のような姿になる。ギャシー星人のリーダー。サンドロスに母星を滅ぼされているが故に、当初は心を閉ざしており、マリ以外の人間(特にシャウと関わろうとするムサシ)を嫌悪していた。しかし、ムサシの「人間を信じてみないか」という言葉に心を動かされ、人間に力を貸す決意をする。ギャシー星人の少女。当初は感情が乏しかったが、ムサシとの関わりを通じて人間の感情を理解していき、最後はムサシの前で笑顔を見せた。サイパン近海に生息する怪獣。「K2電波」という特殊な電波でコミュニケーションを取る習性がある。普段はエイのような姿だが、額の「コミュニティ・デバイス」にギャシー星人が合体する事で二足歩行型になる。ジーンと合体したものはレイジャJ、シャウと合体したものはレイジャSと呼ばれる。空中での高い機動力と口から吐く波動弾オーシャライザーでスコーピス相手に善戦するが、数の力には敵わなかった。サンドロスによって生み出された生物兵器。不気味な甲虫のような姿をしており、性格は至って凶暴で残酷。宇宙を長距離移動したり空中戦闘を行う時は、高速飛行形態に変形する。主な武器は森林を砂漠化する口からの腐食光線ポイゾニクトと頭部からの光弾フラジレッドボム、鋭い鉤爪と長い尻尾。戦闘力は1体ではムサシと一体化していないコスモスにも軽くあしらわれる程度で、一体化してエクリプスモードになったコスモスには全く敵わなかった。劇中では惑星ジュランのパラスタンを倒し、ジュランを死の星に変えてしまった。一体目がジュランにてスペースコロナモードのコスモスと戦い、オーバーループ光線に倒れる。二体目はK2電波を探知して地球に飛来し、サイパンでTEAM SEAやレイジャSと交戦後、サンドロスに地球にギャシー星人が逃げ延びていることを知らせるために逃走した。後に大群が地球に来襲し、最初は地球人とギャシー星人が共同で作ったK2電波シールドに侵入を阻まれるも、特攻でバリアを破り生き残った何体かが地球で破壊活動を行い、北九州メディアドーム、小倉城や小倉駅など北九州市に壊滅的な被害を与えた。コスモス・エクリプスモードによって多数が倒され、生き残りの2匹が逃走するが、地球に飛来したサンドロスによって粛清され、全滅した。スコーピスを操り、ギャシー星をはじめ多くの惑星を滅ぼした邪悪な生命体。破滅魔超獣、闇の超能力者の別名を持つ。柱のような身体に花のような腕、長い顔に4つに割ける口という異形の姿を持つ。手からコスモスをも吹き飛ばし拘束する念動波ハードキネシス、口から強力な火炎弾ギガレントラッシュを撃ち、三本の角から黒煙を吐いて周囲を闇に染め、両腕を鋭利な剣の闇黒剣ブラックローベルに変えて戦う。強い者が弱い者全てを滅ぼし、支配する権利があると語るが、かつては地球人とよく似た思考の生命体だったらしい。普段は黒い霧状の物質で姿を隠している。圧倒的な力でコスモスを追い詰めるも、ウルトラマンジャスティスが加勢に入り、最後は攻撃の瞬間を見破られてコズミューム光線、ビクトリューム光線の同時撃ちに敗れ去った。次作『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE』では、かつてデラシオンから将来において危険な存在になるとしてリセットされかけられ、ジャスティスによって猶予を与えられていたが、結局サンドロスが宇宙の秩序を乱す存在となってしまったという過去が語られており、そのことがジャスティスに自責の念を抱かせ、同作で地球人類に対して厳しい姿勢に出た原因とされている。※以下、少年編のみの出演者2003年4月25日にDVDが発売された。2003年7月21日9:55~11:25、MBSにて放送。その後、2014年9月23日から同年10月14日にかけて『新ウルトラマン列伝』にて全4回に分割されて放送が行われた。
出典:wikipedia
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