ヴァスコ・ダ・ガマ級フリゲート (, )はポルトガル海軍のフリゲート。MEKO 200型フリゲートの設計を採用しており、"MEKO 200 PN型"としてドイツにおいて建造された。1991年から3隻が就役している。1970年代の植民地(ポルトガル海上帝国)の一斉独立によって、ポルトガルの経済は大混乱に陥った。この影響で同国海軍の兵力整備も停滞しており、1980年代においても、その艦隊は、アメリカ海軍のディーレイ級護衛駆逐艦の設計をもとにしたアルミランテ・ペレイラ・ダ・シルヴァ級フリゲートおよびイギリスより購入したを主力としており、これらの更新は急務であった。一方、MEKO型フリゲートの新しいシリーズであったMEKO 200型フリゲートは、1980年代後半からのトルコ海軍の運用開始によって北大西洋条約機構(NATO)に導入されており、既にコストパフォーマンスの優秀さで知られていた。このことから、ポルトガル海軍の次期戦闘艦はMEKO 200型の設計を採用することとなり、計画は1985年に承認された。なお、本級の建造費用の40パーセントは他のNATO諸国からの援助によって賄われている。本級は、従来のMEKO 200型から各種配管や配線の設計を見直して、シースキマーなどに対する耐堪性を強化した改良型として、"MEKO 200 Mk.3型"と呼ばれる設計を採用している。この設計は、本級より1年ほど後発のギリシャ海軍向けイドラ級フリゲートや、その後に建造されたすべてのMEKO 200型にも適用された。ただし、本級がヘリコプターを2機搭載しているのに対して、他級はいずれも1機のみの搭載となっている。ヨーロッパ諸国の海軍の中でも比較的小規模なポルトガル海軍において、本級は、オランダ海軍の退役艦を取得したカレル・ドールマン級フリゲートとともに、最有力の戦闘艦のひとつである。NATO即応部隊にしばしば加わっており、また、ソマリア沖の海賊に対する派遣任務も経験している。なお、就役20年目となる2011年より、個艦防空ミサイルのESSMへの換装などの近代化改装が計画されており、より長期に渡って運用は継続される予定である。
出典:wikipedia
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