『ヤコペッティの大残酷』(原題:"Mondo candido")は、1975年のイタリア映画。グァルティエロ・ヤコペッティが『残酷大陸』に続く完全劇映画の第2弾で、ヴォルテールの「カンディード」をモチーフに描く。相変わらずの残酷キワモノ趣味に加え、エログロ要素をプラスさせてるものの、作風は前作とはうって変わって幻想的であり、文明に対する絶望感を表現している。純朴な青年カンディードはウェストファリアで暮らしていた。ある日カンディードは城主の娘クネゴンダ姫と恋をする。とそのとき城は攻撃され、カンディードはクネゴンダ姫と生き別れ、クネゴンダ姫を求めて世界中を放浪する。カンディードは時空を越え現代の中東・アイルランドなどで戦乱に巻き込まれ、またクネゴンダ姫は会う度に性的退廃の度を深めていく。アジアに流れ着いたカンディードはふと自分やクネゴンダ姫が老人になっていることに気づく。自分の過ごしてきた人生を省みて疑問を持ったカンディードは、庵の中の悟りに到達した人物に「人生は善でしょうか、悪でしょうか。」と質問する。悟りに到達した人物は「人生は善でも悪でもない。虱がたかって痒いから掻く。それだけのことだ。」と答える。とカンディードが遠くを見ると、若いときの自分自身が森の中で楽しく過ごしている幻影が見える。その幻影に向かって、カンディードは「そのまま森の中にいるんだ。」と叫ぶのであった。
出典:wikipedia
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