チリ・デービス（Charles Theodore Davis, チャールズ・セオドア・デービス 1960年1月17日 - ）は、ジャマイカ・キングストン出身の元プロ野球選手（外野手）。右投両打。現在はMLB・ボストン・レッドソックスで打撃コーチを務める。6月7日のMLBドラフトでサンフランシスコ・ジャイアンツから11巡目（全体270位）で指名を受け、プロ入り。ウィリー・マッコビーが引退した翌年、プロ5年目となる4月10日に、ジャイアンツでメジャーデビューを果たした。デビュー戦はサンディエゴ・パドレス戦で、デービスは1打数ノーヒットに終わった。1981年は8試合の出場で打率.133に終わったが、2盗塁を決めた。にはレギュラーに定着し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票で4位につけた。その後、までジャイアンツでプレイ。からはカリフォルニア・エンゼルス（現ロサンゼルス・エンゼルス）でプレイ。とはミネソタ・ツインズでプレイしたが、その後すぐにまたエンゼルスに復帰。そこから4年間、エンゼルスでプレイ。にはカンザスシティ・ロイヤルズで自己ベストとなる30本塁打を記録。ニューヨーク・ヤンキースに移籍し、2年間プレイした後、引退した。ジャマイカ出身の選手としては出場試合数（2436）・打数（8673）・安打（2380）・二塁打（424）・本塁打（350）・打点・（1372）・四球（1194）・三振（1698）の部門で1位の数字を残している。また通算350本塁打は、スイッチヒッターとしては歴代5位となる記録である（1.ミッキー・マントル536本、2.エディ・マレー504本、3.チッパー・ジョーンズ468本、4.ランス・バークマン366本）。引退後は、から3年間オークランド・アスレチックス、シーズンからはボストン・レッドソックスで打撃コーチを務める。打撃面での特徴はパワー。現役時代は、比較的コンスタントに20本塁打前後のホームランを放っている。ただ、ミートはそれほど優れておらず、三振は多かった。デビューしたての頃は2ケタ盗塁を記録していたが、成功率はそれほど高くなく、1989年頃からは次第に走らなくなった。守備は上手い方ではなく、外野手ながら1982年に12失策、1988年には19失策を喫している。1988年年に関しては、エンゼルスに移籍したことで球場が変わり、しかもジャイアンツ時代のセンターからライトにコンバートされたことが影響されていると言える。尚、翌1989年は、ほぼフルシーズン出場しながら6失策にとどめている。本名はチャールズ・デービスであり、チリというニックネームはChili Bowlというメキシコ料理が大好物だったため。同時期に活躍したエリック・デービスと共にダブルデービスと呼ばれた。

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