『ストリートファイターIII』(ストリートファイタースリー)は、カプコンが開発・販売した2D対戦型格闘ゲーム。1997年2月にアーケードゲームとして第1作『ストリートファイターIII -NEW GENERATION-』が稼働し、後に続編が2本製作された。通称『ストIII』。カプコンはこれを『ストリートファイターII』の正統な続編と位置づけている。従来シリーズの主人公であったリュウを脇役に据え、アレックスという「新世代」(New Generation)の主人公に変更するとともに、登場する12人のキャラクターのうちリュウとケン(後に豪鬼と春麗も登場)を除く全員を新キャラクターに刷新している。企画自体は1994年春より始まっており、先に稼働した『ストリートファイターZERO』(以下『ZERO』)よりも先行している。開発に着手したのはその翌年初め。途中で制作が中断され、結果として1997年まで長期間に渡る制作となった。企画時のタイトルは『ネクストジェネレーション』だったが、映画・テレビドラマの既存タイトルと被る、略称の『NG』が縁起が悪い、などの理由で『III』に変更された。キャラクターのアニメーション描画にはドット絵による膨大なパターン数を使用しており、滑らかなものとなっている。アーケード版はシステム基板CPS-3上で動作する。最大の特徴として、相手の攻撃を「捌く」攻防一体の動作であるブロッキングシステムが挙げられる。稼働から10年以上を経ても本作品を用いた大会が開催されるなど好評を博しており、シリーズの中では息の長い作品となった。日付はアーケード稼動初日・家庭用版発売日。バージョンは電源投入時の日付で判断できる。基本操作は『II』と同様、8方向レバーで移動やガードを行い、6ボタンがパンチ・キックのそれぞれ弱・中・強の威力に対応する。相手の攻撃が当たる直前に、前方もしくは真下にレバーを入れることで攻撃を受け止めるシステム。成功するとダメージを完全に無効化すると同時に、相手に一定の追加硬直時間を与え、通常のガードよりも早く動くことができる。本作に空中ガードは存在しないが、ブロッキングは空中でも可能。また、『3rd』からはガードブロッキングが追加。相手の攻撃を連続でガードしているとき、割り込むようにブロッキングが可能になる。通常のブロッキングと操作・条件とも同じだが、タイミングは非常にシビア。これを成功させると通常と違い赤く光るので、俗に「赤ブロッキング」「赤ブロ」と呼ばれる。このシステムの導入により強制連続ガード(ガードモーション中、連続で次の攻撃が来た場合、レバーを中立に戻してもそのままガードが続く)が無くなった。本作は「駆け引きを重視して多くのプレイヤーが参加できるように」という方針で制作され、ブロッキングもそうしたゲーム性を実現するために開発・導入されたものである。ただし主な防御手段は従来どおりガードが大きなウエイトを占めており、『II』で確立されたゲームシステムを大きく崩すようなことは少ない。『スーパーストリートファイターII X』のスーパーコンボを継承したもの。各種攻撃を出したり当てたりする度に画面下のスーパーアーツゲージが蓄積されていき、一杯になるとストックが1個追加され、それを消費することで強力な必殺技や特殊能力を発動できる。ゲーム中に使えるSAは1種類だけだが、複数のSAを使えるキャラクターも存在する(ギル、豪鬼など)。コマンドは一部例外を除いて+パンチ or キック(いわゆる「真空波動」コマンド)となっている。家庭用版では設定により全てのSAが使用可能となり、コマンドが固有のものに変更される。ただしパーフェクト勝利時の場合はいかなる場合でも優先的にPとなる。シリーズを通して各キャラクターのプロフィールは存在しない。これはプレイヤー側の想像に任せるためと言われている。それぞれのキャラクターが籍を置く国や、キャラクターのイメージが持つ「街路」がステージ背景になっていることが多く、背景キャラクターも多く設置され、その国の情緒を表現している。『1st』『2nd』において一部のステージでは、ラウンド毎にステージ背景が変わったり(雨→晴や朝→夕→夜、場所が全く変わることも)、試合開始前にスクロールやズームイン・ズームアウトなど細部のこだわりが見受けられたが、『3rd』ではこれら演出はほとんど廃止され、ステージ背景も同じステージの時間違い(色違い)といった簡素なものになっている。キャラクターはドット絵で描かれた膨大なアニメーションパターンによって表現され、滑らかなアニメーションを見せる。例えば「波動拳」を描くのに『IIX』では4枚、『ZERO2』では5枚のアニメーションパターンが使われているのに対し、本作では14枚が使われている。キャラクター1体あたりのパターン数は、少ないキャラクターでも400以上が用意され、エレナやいぶきなど多いキャラクターでは600-700にも及ぶ。また(『ヴァンパイア』や『ZERO』までのシリーズに使われていたCPS-2に代えて)CPS-3を採用したことにより、1画面あたりの同時発色数が8ビットの256色から16ビットの4096色に大幅に増えた。このため、CPS-2がキャラクター本体の色数を16色までに抑えて表現していたのに対し、本作のキャラクターは4倍の最高64色までの色数での表現が可能になっている。これはCPS-3の1作目となった『ウォーザード』にも当てはまる。その他にも、戦闘中にパレットを変える処理が可能になっていたため、ギルの左右の向きの入れ替えなどの演出に用いられている。『3rd』では特定の組み合わせによって対戦開始前の専用デモが新たに用意されている(アレックス VS ヒューゴー、リュウ VS ケンなど)。従来のシリーズと差別化され、一見格闘ゲームに似つかわしくないようなジャズ、ヒップホップ、トランス、スムースといったクラブミュージック系アレンジのBGMが多い。『3rd』ではラウンド毎に奇数ラウンド時のBGMと偶数ラウンド時のBGMと、同じ曲でアレンジが異なる2種類のBGMがある。またDC版『3rd』では1ラウンド目のみと、偶数ラウンド、1ラウンド目を除く奇数ラウンドで、同じ曲でアレンジが異なる3種類のBGMがあり、アーケード版とはさらに異なっている。このBGMはラウンド間で拍子を維持したまま切り替わるようユニークな処理が行われている(DC版は例外)。
出典:wikipedia
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