『みなみけ』 () は、桜場コハルによる日本の短編漫画作品。『週刊ヤングマガジン』(講談社)において2004年14号から隔週ペースで連載中。これまで4期にわたってテレビアニメ化されたほか、ドラマCDやOADなどの展開も行っている。南家の3姉妹、長女・ハルカ、次女・カナ、三女・チアキの家や学校での日々の出来事を中心に描いたショート作品である。本作を端的に表す言葉として、がある。これに姉妹の友人らとのやり取りが加わり、作品を盛り立てている。作者の桜場コハルは「小学生、中学生、高校生の3姉妹それぞれの友だちが家へ遊びに来て、世代間のズレによる微妙な世界の違いのやりとりを描ければおもしろい」とコメントしている。一部例外を除いて、ほとんどのエピソードは1話完結で、季節は雑誌掲載時期に従う。作中では季節が何周もしており、さらに特定の日も複数回来ているが、登場人物全員が初登場時と同じ学年のままである。作画の特徴は、登場人物の等身を下げたり描写を単純化するなどのデフォルメではなく、逆にアクセントとして目、唇、顎のラインなどを写実的に描写していることが挙げられる。また後述のように、南姓の人物・内田・フユキ以外のフルネームは明かされておらず、家族構成もほとんどのキャラクターが不明である。月刊ヤングマガジンでの『今日の5の2』終了後、単行本の好評を受け週刊ヤングマガジンで『みなみけ』連載に至った経緯、連載初期の反応などについては『みなみけ+今日の5の2 キャラファンBOOK』の初代担当のインタビューに詳しい。この新連載について作者からは三姉妹が主人公の話が提案され、それについて担当編集者側から出した要望は、姉妹を高校・中学・小学生の3姉妹にすることと、漢字で『南家』だったタイトル案を平仮名に変更することぐらいという。当初は描きだめしており、1話目は地味なものを選んだとのことである。5話まで毎週掲載したのち、6話より隔週連載となっている。2007年10月より第1期のテレビアニメが放送されてから、これまでに第4期まで放送された(詳しくはアニメーションの項を参照)。声優は、アニメ版、ドラマCD版ともに共通(ただしドラマCDに未登場の人物は除く)。この作品の主人公。なお、作中において3姉妹の名は、姓は漢字、名前はカタカナで表記される場合がほとんどである。原作・アニメとも、3姉妹の両親は一切登場していない。また家計の悩みは多少あるものの、経済的に不安定な様子もなく、その背景は謎に包まれている。なお、ハルカとの会話から、チアキは父親を覚えていないことが窺える。原作第40話(単行本では第3巻)から登場。上記の南家と同じ姓を持つもう1つの南一家。季節を含んだ名前、両親が家にいないなど2つの南家には共通する点がある。しかし、親戚ではない。この2つの南家は、トウマとチアキの出会いがきっかけで交流を深めてゆく。しかし長男のハルオのみは、上記の南家の面々との面識がない。なお、テレビアニメ第2期の『みなみけ〜おかわり〜』ではトウマ以外登場していない。以下の人物は、全員ハルカと同じ高校に通っている。以下の人物は、全員カナと同じ中学校に通っている。以下の人物は、全員チアキと同じ小学校に通っている児童と、そこの教員である。他にも「局地的豪雨」(川内先生)、「開かないビニール傘」(加藤先生)、「フタのない急須」など、チアキにアダ名をつけられている教師がおり、吉野によればチアキは「先生全員」にアダ名を付けたという。しかし単行本第10巻までにおいて、熊田先生と田中先生以外は、全員未登場である。他にもテレビアニメ第3期の『みなみけ おかえり』では先生(声 - 青木強)が出てきている。2016年8月現在、コミックス(単行本)は第15巻まで刊行されている。各巻、20話前後掲載。2013年7月、11巻販売時点での累計発行部数は400万部以上。この他、関連書籍も数冊刊行されている。テレビアニメ第1期『みなみけ』が2007年10月から12月まで、テレビアニメ第2期『みなみけ〜おかわり〜』が2008年1月から3月まで、テレビアニメ第3期『みなみけ おかえり』が2009年1月から3月まで、テレビアニメ第4期『みなみけ ただいま』が2013年1月から3月まで、それぞれ放送された。第1期から第3期まではテレビ東京系列で放送され、第4期はTOKYO MXなどの独立局ほかにて放送された。第1期から第4期ではそれぞれ、制作スタッフの一部や、キャラクターデザイン・舞台美術・背景といった作画などが異なっている。また、コミック各巻の限定版にはオリジナルアニメーションDVD (OAD) が同梱されている。これまでには、2009年6月にはコミック第6巻限定版として『みなみけ べつばら』、2012年10月にはコミック第10巻限定版として『みなみけ おまたせ』、2013年8月にはコミック第11巻限定版として『みなみけ 夏やすみ』がそれぞれ発売されている。なお、関連番組としてアニメイトTVにて配信されたインターネットラジオ番組『みなみけのみなきけ』がある。テレビアニメ版の第1期で全13話。原作に沿った話を中心に、オリジナルのエピソードを加えて再構成している。テレビアニメ版の第2期で全13話。上記の第1期『みなみけ』が終わってすぐに放送されたのだが、第1期とはアニメ製作会社が異なり、音楽関係以外の主要スタッフが異なっている上に、キャラクターデザイン・舞台美術・背景といった作画なども異なっているため、『みなみけ』が第1期で、この『みなみけ〜おかわり〜』が第2期と区別されている。第1期では3姉妹の住むマンションが煉瓦壁で高級マンション風の外観だったのに対し、この第2期では公団住宅式の簡素な外観に変わり、団地のような別棟が存在するようになった。第1期では別々だったカナとチアキの部屋も、第2期ではパーティションで仕切っただけの大きな1つの部屋に変更されている。学校施設関連なども第1期とは異なっている。時系列は第1期の最終話の大晦日の直後、正月から春ごろまでの話となっているため、冬の話がメインとして描かれている。フユキなどアニメオリジナルのキャラクターやエピソードが追加され、原作に存在するエピソードにも変更が加えられているものがあるため、オリジナル要素が非常に強い。また、主要キャラクター以外の人物の大部分がシルエットとなっている。テレビアニメ版の第3期で全13話。第2期とは対照的に、第3期はアニメ版オリジナルの要素が少なく、大半が原作に沿った話となっている、しかしながらアニメオリジナルストーリーが原作のストーリーに挟まれており、その点ではオリジナルの要素のうちストーリーは決して少なくはない。なお、OP前やED後に比較的長い話を挟むなど、テレビアニメとしては珍しい手法を使っている。制作は第2期と同じくアスリードだが、一部のスタッフや、キャラクターデザイン・舞台美術・背景といった作画などが異なっている。第2期と同じく正月の話から始まっているものの、必ずしも放送時期に季節を合わせず、第1期と同様に季節が進んでいく。なお、この第3期では季節が1周以上経過したが、登場人物全員が第1期や第2期と同じ学年のままである。2009年6月23日発売の単行本第6巻限定版同梱のOAD。テレビアニメ第3期『みなみけ おかえり』の続編に当たる。パンチラ描写は解禁されている。2012年10月5日発売の単行本第10巻限定版同梱のOAD。テレビアニメ4期放送を前に、同一スタッフで制作された。単行本第10巻に収録されている短編作品(第179話 - 第197話)の中から、5つの作品(第179話、第181話、第185話、第189話、第192話)をアニメ化して収録してある。このうち第185話の絵をDVDのデザインに利用している。テレビアニメ版の第4期で全13話。2013年1月から3月までTOKYO MX、tvk、テレ玉、チバテレビ、テレビ愛知、毎日放送、テレビ北海道、BS11、AT-Xで放送された。この第4期は独立局を中心に放送されるUHFアニメとなった。それまでは関東地区は広域圏、関西地区では大阪府のみだったが、今期において関東地区は南関東のみ、関西では広域圏と言う逆転現象が生じているが、中京地区では第1~3期同様、愛知県のみである。また、初の全国でBS放送となった。2013年8月6日発売の単行本第11巻限定版同梱のOAD。テレビアニメ4期と同一スタッフで制作された。桜場コハルが脚本に加わった第200話ベースのオリジナルストーリー長編1話と短編1話が収録されている。なお、TVアニメ『はたらく魔王さま!』の登場人物である真奥貞夫(まおう さだお)と佐々木千穂(ささき ちほ)が、「Wバーガー」の店員としてカメオ出演している。第2期のサブタイトルには食事や料理などに関する言葉が盛り込まれている。元々原作『みなみけ』第12話の3コマだけ登場しただけのものが、テレビアニメ第1期『みなみけ』で異様な広がりを見せた劇中劇。ゴールデンタイムのテレビドラマという設定で、学校教師の「先生」とその教え子の女生徒「二宮くん」の恋愛模様を描いている。なお、最終回の10時間スペシャルではハッピーエンドを迎えた。テレビアニメ第4期『みなみけ ただいま』では二宮くんのライバルキャラの女生徒「三宮くん」が登場している。女生徒の名前が「二宮」であり、死亡フラグが立ちまくることから、1993年に放送されたテレビドラマ『高校教師』のパロディであることが窺える。『みなみけのみなきけ』のコーナーである「みなきけから皆書け、そして皆読め」でもテーマとして取り上げられ、声優や視聴者により独自に展開を続けていた。OAD『今日の5の2 宝箱』でも劇中劇で登場している。また、アニメ版の劇中には以下のような『先生と二宮くん』関連の作品群も登場する。いずれも二宮くんの不死身ぶりがネタになっている。『みなみけ』第1話予告編では、(不特定の)何らかの前番組の存在を前提とした作りになっていた。感動の最終回を見てハイテンションなカナにチアキが冷めた突っ込みを入れるという内容で、映像も第1話の場面(『先生と二宮くん』を見る場面 → ラヴレターで浮かれるカナ → 曲解するチアキ)に合わせている。『みなみけ〜おかわり〜』第1話予告編においても同様に具体的な内容に触れない形で前番組(1期)の存在をネタにしていた。これで終わりでは物足りないと言うカナとチアキが、こんなときどうすればよいかを問うという内容で、要するに「おかわり」だという落ちになっている。映像は第1話の一部で、語りと合っていたのは「バカ野郎」と突っ込む場面がふじおかを投げつける映像だった程度。『みなみけ おかえり』第1話予告編では、前番組であり原作者も同じである『今日の5の2』がネタとして使われた。この時は内田の下の名前と絡め、原作第53話(単行本第3巻収録)後半のエピソードをもじった内容になっている。ただし、この話はアニメ本編では映像化されていないため、アニメ本編では内田の下の名前は登場しない。なお、映像は番宣版とほぼ同じものであり、特に語りに合わせたものではなかった。『みなみけ ただいま』第1話予告編ではハルカが加わり、3姉妹が共演する語りとなった。来週から始まるというハルカの発言を受け、カナは寝ぼけ声で始まったら起こしてと言い放つが、チアキはお前も出るんだと突っ込んでいる。映像は番宣版に近く、特に語りに合わせたものではなかった。『みなみけのみなきけ』は2007年9月28日から2008年7月31日まで配信されていたインターネットラジオ番組。なお、2009年1月9日から2009年9月30日までは同じくインターネットで『みなきけ おかえり』が配信されていた。また、2012年10月から12月まで『みなみけのみなきけ おさらい』、2013年1月から3月まで『みなみけのみなきけ ただいま』も配信されており、こちらはインターネットだけではなく、一部地域においてラジオ電波を使って放送もされている。いずれの番組も、パーソナリティは、ハルカ役の佐藤利奈、カナ役の井上麻里奈、チアキ役の茅原実里が担当している。『みなみけ』、『みなみけ〜おかわり〜』、『みなみけ おかえり』共にDVDの初回盤にはミニドラマCDが付いている。内容は各話のエピソードを埋める形であり、それぞれ「○.5話」としている。なお、『みなみけ ただいま』では期間限定版が廃される一方、DVDだけではなくBlu-ray Discでの販売もされている。以下のリストでは特に断りがない限りメディアは全てDVDだが、混乱を避けるため、Blu-rayも販売される場合に限り、DVDであることの断りを入れてある。
出典:wikipedia
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