『アイ・アム・サム』(I am Sam)は、2002年に発表されたアルバム。アメリカ映画『アイ・アム・サム』(2001年12月公開)のサウンドトラック・アルバムで、様々なアーティストによるビートルズのカヴァーを収録している。映画を監督したジェシー・ネルソンは当初、ビートルズの楽曲そのものを使おうとしたが、そのために必要な手続きがスケジュールの期限内では間に合わないと判断、そこで多数のアーティストによるカバーという形を取ることにして、V2レコードに連絡を取り、このサウンドトラックを完成させた。映像は、ビートルズのオリジナル・バージョンに合わせて作られたため、カバーする際にはテンポや演奏時間を変えないことを求められたという。ザ・ウォールフラワーズによる「君はいずこへ」では、ジャクソン・ブラウンがコーラスでゲスト参加した。また、シェリル・クロウによる「マザー・ネイチャーズ・サン」では、マーク・リボーがアコースティック・ギターとバンジョーを担当した。ルーファス・ウェインライトによる「アクロス・ザ・ユニバース」は、ウェインライト自身のアルバム『Poses』(2001年)が翌2002年に再発された際に、アメリカ盤ボーナス・トラックとしてリミックス・バージョンが追加収録された。サラ・マクラクランによる「ブラックバード」は、マクラクランのライヴ・アルバム『』のDVDにライヴ・バージョンが収録されている。アメリカ盤に収録された17曲のうち「アイム・オンリー・スリーピング」「ドント・レット・ミー・ダウン」「ジュリア」「恋を抱きしめよう」「ヘルプ!」「ひとりぼっちのあいつ」「レボリューション」「レット・イット・ビー」は、映画の劇中では使用されていない。本作は、アメリカでは発売から7週間後の2002年2月26日にゴールドディスクに達し、オーストラリアでは通算27週にわたってトップ50入りするロング・セラーとなった。エディ・ヴェダーによる「悲しみはぶっとばせ」のカバーは、『ビルボード』誌のアダルト・トップ40で28位、モダン・ロック・チャートで30位、メインストリーム・ロック・チャートで40位に達した。ネルソン監督によれば、ヴェダーはレコーディング・スタジオで、実際に映画のシーンを見ながらギターの弾き語りをしていたという。本作は、グラミー賞の最優秀コンピレーション・サウンドトラック・アルバム部門にノミネートされた。2010年に、アメリカのデジタル音楽誌『』が選出した「The 50 Best Beatles Covers of All Time」では、ルーファス・ウェインライトの「アクロス・ザ・ユニバース」が2位、エイミー・マンとマイケル・ペンの「トゥ・オブ・アス」が8位、ベン・フォールズの「ゴールデン・スランバー」が19位、エディ・ヴェダーの「悲しみはぶっとばせ」が29位、ベン・ハーパーによる「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」が42位と、5曲がランクインを果たしたアメリカのテレビドラマ『エバーウッド 遥かなるコロラド』シーズン1の第6話「最後の砦」(2002年10月21日放映)において、ベン・フォールズによる「ゴールデン・スランバー」が使用された。
出典:wikipedia
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