「JAM/Tactics」(ジャム/タクティクス)は1996年2月29日に発売されたTHE YELLOW MONKEY9枚目のシングル。発売元は日本コロムビア・トライアドレーベル。楽曲制作は、1995年9月、10月頃に行われた。当時のディレクターである宗清裕之によると、吉井は、モット・ザ・フープルの『すべての若き野郎ども(All the Young Dudes)』という曲が頭にあり、「僕は日本の『すべての若き野郎ども』を作りたいんです」と語っていたという。吉井は本作について、「ある日自分が抱えている不条理を、全部紙に書いてそれに曲を乗せた7分近いバラードを作った。 社会的なこと、プライベートなこと等、思うことを遠慮なく全部書いた。 今ならそのまま世に出せるが、当時はそういうわけにはいかなかった。少しずつ詩を削っていき、 5分ちょっとの曲になった」と語っている。歌詞の「外国で飛行機が墜ちました〜」の部分が取り沙汰されることが多いが、吉井は重要なのはその後「こんな夜は逢いたくて~また明日を待ってる」まで続くラインであると語っている。また、このラインについて吉井は「ちょうどオウム真理教の地下鉄サリン事件とか、阪神・淡路大震災とかあって、子供を持つ身としては不安な世の中だったから、それも大きかった。『君に逢いたくて』というくだりは、当時、娘に向けて書いたんです。あまり家にいてやれなかったですし」と語っている。さらに、その部分は当初メロディーが作られておらず、本番にアドリブで歌われた。テイクワンの歌唱が採用されたが、最後の1フレーズで吉井が感極まって詰まってしまったため、そこだけ歌い直している。吉井はシングル候補として「JAM」を事務所に提案したものの、宣伝会議では「我々宣伝がここまで培ってきたものをぶち壊す気ですか」「この曲じゃあテレビに出られません」「バラードで勝負なんて早いですよ」と、発売は強く反対された。この理由として、スマッシュヒットとなった8thシングル『太陽が燃えている』がキャッチーでポップかつハードロックな楽曲であったため、コロムビアの宣伝・営業、そしてマスコミが同様の曲を望んでいたためであるという。1996年1月11日に「TOUR'96 "FOR SEASON" at 日本武道館」で初披露されたものの、吉井は演奏前のMCで発売が未定であることを説明していた。しかし、当時のプロモーション担当であった中原繁がこの曲を気に入り、「これは代表曲になるよ。会社の上の人間がなんて言おうが、オレが絶対売ってやるよ」と、吉井に語り、事務所に強く推したことで2月29日に発売が決定した。発売から8日後の3月8日に『ミュージックステーション』出演が決定したが、当初は4分の枠での演奏予定だった。しかし、吉井は曲が削られてしまうことから「絶対に出ない」と語っていたが、プロモーターである中原氏の熱心な交渉によって異例の5分枠を取ることに成功。アウトロ以外省略なし(歌詞の省略なし)で披露された。当時のディレクターである宗清はこのシングルの予想順位を「30位」としており、社長である大森常正は「それ以下」としていた。事務所の予想と裏腹に、1996年3月11日付のオリコンシングルチャートで初登場7位を記録し、8thシングル『太陽が燃えている』の最高位9位を更新した。翌週には6位と順位をあげ、初登場から4週連続TO10入り、計5回のTOP10入りを記録した。1996年3月度月間11位、4月度月間12位と、2か月間に渡って売れ続け、最終的には年間39位、売り上げは80万枚を記録した。90万枚を売り上げた13thシングル「BURN」に次いで、自身2番目の売り上げを記録している。NHK-FMの『ミュージックスクエア』ではリスナーからの人気が特に高く、「週間」「月間」「年間」「心に残る90年代の曲(1999年末放送)」と、番組のあらゆるリクエストランキングで1位をとり続けた。また、2013年にベスト盤『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-』の特設サイトで行われた「私のTHE YELLOW MONKEY『この1曲』」という企画において、番組パーソナリティを務めた中村貴子がこの曲を投票している。ファンからの人気も高く、解散後の2004年に行われたORICON STYLEの人気投票と、2012年にナタリー×レコチョクで行われた人気投票でともに第1位となった。2013年に行われた『イエモン-FAN'S BEST SELECTION-』のファン投票では、19thシングル『バラ色の日々』に次いで2位となっている。後に吉井は「最近取材なんかで、俺たちに影響を受けたっていう若くて有名なミュージシャン達と話すと、みんな『JAMは最高ですよ』って言ってくれる」と語っている。全曲 作詞・作曲:吉井和哉 / 編曲:THE YELLOW MONKEY#1#2
出典:wikipedia
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