体系数学（たいけいすうがく、正式名称：6カ年教育をサポートする 体系数学）は数研出版が発行している中高一貫校用の数学の検定外教科書である。中学校・高等学校における数学の学習内容を、体系的に扱う配列になっていることが特色。現行の学習指導要領では高等学校で扱う内容でも、中学校の内容と関連付けて扱った方が理解が深まると思われる内容については中学生向けのテキストで扱ったり、学習指導要領から削除された内容も必要に応じて扱う。このことから検定教科書では扱えない学年・分野を融合した問題も収録されており、かなりレベルは高い。シリーズ全体の編者は埼玉大学名誉教授の岡部恒治で、多数の中高一貫校の教諭が執筆協力者に連なっている。上記のように学習指導要領上では中学校の範囲とされている内容を『体系数学2』（主に中学2年向け）までで終わらせて、『体系数学3』（主に中学3年～高校1年向け）からは1年先取りする形で高等学校の範囲を扱う。このような特徴から、多くの中高一貫校で授業用の教材として使用されている。また準拠問題集の『体系問題集』が販売されている。主に中学生向けの『体系数学1』『体系数学2』に対応する参考書として、2006年には『チャート式 体系数学』も発売された。新学習指導要領に対応するため、2009年11月以降『体系数学1』より順次改訂が進められ（三訂版）、2013年1月現在『体系数学5』まで改訂された。基本的に学校直販であるが、書店でも販売されており、一般人も入手可能である。書店で販売されているものには『中高一貫教育をサポートする』という副題がつく。

出典:wikipedia