『魔法のエンジェルスイートミント』(まほうのエンジェルスイートミント)は、テレビ東京系列で1990年5月2日から1991年3月27日の毎週水曜夕方6:00 - 6:30に放送されたテレビアニメ作品である。全47話。本作は、葦プロダクション(現・プロダクション リード)制作の魔法少女アニメ第二弾。当時、東映系の魔法少女アニメ「魔法使いサリー 1989年版」(1989年)「ひみつのアッコちゃん第2作目」(1988年)が新シリーズとして放送されており、「アッコ」の提供であったタカラ(現・タカラトミー)は、アッコの変身コンパクトでの成功を収めていた。そこで「サリー」(提供はバンダイ 現・バンダイナムコ)に対抗しうるポスト「アッコ」と位置付けられたのが本作である。タカラにとっては、初のオリジナル魔女っ子作品となる。企画書の段階では、ミントは感謝の心を忘れがちな少女として設定、娘の行く末を心配した王様が魔法を抑えさせた上、人間界に追放するというところから始まる。またミントのほか、プラムの前身と思われる「クルミ(ただし女の子)」、そして「ナッツ」も魔法が使え、ミントのお店が各自の能力によりいろいろな業種のお店に変わるといったアイデアも見受けられた。前作「ミンキーモモ」から引き継いだ「魔法の国のお姫様」「お伴のペット」「使命」といったアイデアは本作でも活かされ、「人間界に来た魔女の、複数の友人がその正体を知っている」という本作の構図は、後の「花の魔法使いマリーベル」でも使われたアイデアである。また「お店とその地域が舞台の中心となっている」のも、本作の特徴である。ミントの住む魔法の国では王位継承のしきたりとして、12歳になると人間界の困っている人たちに幸せの種を蒔き、魔法の国の虹色の谷の花々の色を取り戻していく「魔法のエンジェル」として、修行に行かなくてはならない掟がある。人間界でハーブおばさんが経営している「しあわせショップ」を舞台に、お供のワッフル、修行の助っ人に選ばれた二人の友人プラムとナッツ、そして魔法のことは秘密にされているタクトらと、「しあわせショップ」に訪れるお客達を相手に、ミントの修行が始まった。人間界に来た次の日には「魔女熱」でおかしな魔法を使ってしまい、少年に売った「魔法をトッピングした自転車」が暴走する失敗を起こすも、仲間たちの協力で解決するなど、危なっかしい事も多々あった。とはいえ持ち前の元気と明るさ、なにより周囲の協力のおかげで、トアールタウンの人々に笑顔を届け、笑顔を返されるようになっていた。「霧の魔法使い」トラッディーの庇護も受け、時には万物や異世界の精霊や生物などにも、手を差し伸べることもあった。またトアールタウンのみならず、トナーリタウンや遠い異国の地、さらには魔法界へと、冒険に赴くこともあった。ある日、王様より急遽魔法界に戻るよう言われ、戻ってみると「占いで修業は切り上げることになった。もう人間界に行かなくても良い」との命令を受ける。「突然すぎる、せめて友達にさよならを言わせて」と懇願するミントに国王は「3時間だけ猶予を与える、一秒でも過ぎたらミントは魔法を失う」との条件で、人間界に行くことを許可される。ナッツにはさよならが言えたが、プラムは南の島へ家族旅行中。そこでナッツと一緒に魔法で急ぎプラムのもとへ急ぐが、プラムは土産の真珠を採取していた最中に事故に遭い、病院で処置を受けないと命が危ない状態になっていた。病院へ行く道が落石で塞がれていたが、魔法で救急車ごと病院に運び、プラムは一命を取り留めたところで、約束の時間となった。実はこの一件は「魔法の国の儀式」の一つで、「命とも言える魔法を捨ててまで、守るべきものを守れるか」を確かめる試練であった。無事この試練をミントは乗り越え、魔法の力はそのままに、修行に戻るのであった。王様はこの時「虹色の谷の色は、ミント自身の心の色ともいえる」と説明をしていた。人間界での日々を過ごすミント。その日はいつもお店の手伝いにやってくるプラムとナッツが、なぜかやってこない。お店の支度を終えても、タクトをはじめお客の来店もない。仕方なく本日休業でトアールタウンを散策する。途中プラムやナッツに出会うも、つれない返事でどこかに行ってしまう。行く先々で今まで接してきたお客さんたちや街のみんなからはあいさつを受け、その幸せそうな様子に、新鮮な気分になるミント。トラッディーが現れ、「この街が好きですか?」と聞かれ「はい」と答える。店に戻る途中、初めて出会った日のようにナッツとぶつかり、そこでお祝を受ける。そう、今日はミントの誕生日。最初店に誰も来なかったのは、ミントを驚かせようと周囲が仕組んだものだった。いつしか集まったプラム、タクトはじめとした皆に連れられて着いた先の街のチャペルで、街中から集まった人々から祝福される。ミントもまた感動し、皆に感謝の言葉を述べる。その時トアールタウンに虹色の谷の青い花びらが舞い、それは虹色に変化していった。ミントの心が幸せに満ちあふれ、トアールタウンの人々もまた幸せに包まれたのだ。王様や王妃、ハーブやトラッディーらに見守られ、王女としての風格をより高めたミントの姿が、そこにはあった。ミントコンパクトミントアローミントステッキ以下は挿入歌。サウンドトラックに収録。レーザーディスクDVDボックス2006年半ばになってからは、インターネットダウンロード販売がなされている。2007年5月8日よりCSチャンネルファミリー劇場にて、毎週火曜日夕方4:00 - 4:30より放送された。(毎週木曜日夕方5:00 - 5:30には前々日と同じ内容を放送) TYCY-5145 / TYTY-5145(同アルバムのCカセット版)1990年9月27日発売
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