岩手開発鉄道株式会社(いわてかいはつてつどう、英文社名 "IWATE DEVELOPMENT RAILWAY CO., LTD.")は、岩手県大船渡市で貨物鉄道を営む鉄道会社である。現在は貨物専業であるが、1992年3月までは旅客輸送も行っていた。太平洋セメントが8割以上を出資する主要株主となっているが、当初の設立目的から大船渡市など地元自治体も出資しており、第三セクター方式の鉄道会社のはしりでもある。日本民営鉄道協会に加盟する。盛駅を起点とする全長11.5kmの日頃市線・赤崎線の2つの路線を有し、大船渡市の内陸部にある大船渡鉱山で産出される石灰石などを、同市赤崎町にある太平洋セメント大船渡工場まで輸送している。2010年度の貨物輸送量は195万tで、私鉄では上位クラスの輸送量であるが、年間400万t以上あった1990年代以前の輸送量に比べると半減している。1986年から貸切バス事業にも進出したが、現在バス事業は子会社の開発運輸が行っている。岩手開発鉄道は地域振興と林産資源などの開発を目的として設立された。盛駅から釜石線平倉駅間を結ぶ鉄道を計画したが、太平洋戦争中は工事が中断し、日頃市線として盛 - 日頃市間の鉄道が開業したのは戦後の1950年である。当初は貨物・旅客輸送とも振るわなかったが、赤崎線盛 - 赤崎間と日頃市線日頃市 - 岩手石橋間を延伸し、小野田セメント(現在の太平洋セメント)大船渡工場の石灰石輸送を開始した後は経営が持ち直した。しかし旅客輸送人員は日本全国の旅客営業を行っている私鉄では常に最低で、1992年には旅客営業を廃止している。
出典:wikipedia
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