万代シテイバスセンター(ばんだいシティバスセンター)は、新潟県新潟市中央区万代一丁目の万代シテイ内に所在するバスターミナル。新潟交通が運営管理を行っており、新潟市近郊・郊外の路線バスと、長距離高速バスの発着点となっている。1951年(昭和26年)2月、新潟市流作場(現在の中央区万代四丁目)、現在のCOZMIX2およびNBF新潟テレコムビルの立地に完成した「新潟交通バスステーションビル」(通称バスビル)が前身。新潟県内では初の本格的なバスターミナルで、各乗り場は車両を建物内へ後退して入線させるスイッチバック式であった。市内線のバスが発着する新潟駅前に対し、バスビルからは近郊・郊外線のバスが発着していた。老朽化と新潟交通本社用地の再開発に伴い、1973年(昭和48年)11月に新潟交通本社とテナント群を擁す現ビルに移転し、現名称となった。バスセンタービルの1階がバスセンターとなっており、1 - 10番線の乗り場はビル2階部分を覆う人工地盤下に内包されており、車両を自走で周回させるロータリー式となっている。また新潟市道東港線に面するバスベイにも乗り場が設けられている。かつてバスセンターからは近郊・郊外線バスが多数発着していたが、1980年代半ばから発着地を新潟駅万代口や古町、新潟市役所などへ移設する路線が相次いでおり、特に新潟市のオムニバスタウン事業に伴って2007年(平成19年)秋以降に実施されているダイヤ改正では、発着地を前掲の箇所へ移転する路線が増加している。但しこれまでに発着地をバスセンターから移転した路線はその後もバスセンター周辺の停留所を経由しているため、万代シテイ内からの利便性そのものは維持されている。新潟市が制定したオムニバスタウン計画では当時、往路をバスセンター始発、復路を古町・市役所前終着としている残りの近郊線も、今後往復とも古町もしくは市役所前発着とした上で、最終的にバスセンター発着の路線は県外線高速バスと一部の路線バスのみとする方針であったが、2012年(平成24年)3月に市が制定した「新たな交通システム導入基本方針」においては新潟駅 - 万代 - 古町 - 新潟市役所 - 白山駅間にバス・ラピッド・トランジット(BRT)を2014年度中に導入する目標が示された。これを受け新潟交通では、BRT路線と運行区間が重複する路線を中心にバス路線網を再編する計画を2012年10月22日付で新潟市に提出した「BRT第1期導入区間運行事業提案書」において示しており、現在古町・市役所前発着となっている多くの郊外線について、バスセンターもしくは新潟駅前発着とする方針で、この一連の路線再編はBRT路線「萬代橋ライン」の運行開始に伴う2015年(平成27年)9月5日のダイヤ改正時に実施された。1階北側のバスセンター5・6番線寄りには定期券・回数券など路線バスの各種案内業務を扱う「案内所」、高速バス乗車券の予約などを扱う「高速バス予約センター」、旅行センター「くれよん万代」など、新潟交通の旅客サービス業務に関する窓口が置かれている。案内所の入口付近には、新潟交通グループのICカード「りゅーと」のチャージ機が1台設置されている。1階北側にはこの他に喫茶店などの軽食店や、新潟交通商事(土産品の企画などを手掛ける新潟交通の子会社)が運営する立ち食いそば・うどん店「万代そば」(6番線横)が設けられている。また、ラブラ側の出入口に程近い5番線横には新潟交通商事運営の売店「ウラハマショップ」が設けられていたが、2010年(平成22年)7月30日を以って閉鎖・撤去され、代わって「ファミリーマート 新潟八千代二丁目サテライト店」が8月31日にオープンした。県外線高速バスが発車する7・8番線沿いには「県外高速バス待合室」が設けられている。開放時間は6時45分 - 18時30分と20時 - 0時(18時30分 - 20時は開放休止。データイムはスタッフが定期巡回、夜間はスタッフが常駐。なお、向かって左側は女性専用スペースとなっている。)で、当日の乗車券類を提示すれば出発時刻まで利用できる。また1階南側と2・3階は専門店街となっており、軽食店、服飾店などが軒を連ねる。2階には新潟市中心部や日本海、佐渡島などを一望できる回転昇降式展望台を備えた塔「レインボータワー」の乗降場が設けられていたが、同タワーは2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で営業を休止した後、2012年2月8日を以って営業を終了した(詳細はレインボータワーを参照)。低層フロアの2階屋上は人工地盤を利用した広場「万代シテイパーク」で、各種イベントが開催される。北側には高層フロアがあり、新潟交通の本社が置かれている。本社入口は2階に設けられている。前述の万代そばは、新潟交通商事が店舗運営を行っている。そば、うどんとともに名物なのが、カレーライスである。このうち、万代そばで供されるカレー(カレーライス、カレーそば・うどんなどに使用)はルウから手造りしており、このルウを和風だしととんこつをベースにしたスープで伸ばし、ソースが造られている。なお、コーナーではソースのみをテイクアウトで購入することもできる。新潟交通商事は「出張で新潟に来てバスセンターのカレーを食べた人に、家族の分も土産に買ってもらいたい」と、このカレーをレトルトパウチした商品「新潟・万代シテイバスセンターのカレー」を企画し、2009年(平成21年)11月から万代そば、新潟駅、新潟空港、県内の高速道路の主なサービスエリア・パーキングエリア、県内の一般道路の主な道の駅の他、新潟交通商事が運営するオンラインショップ「くれよんライフ」、東京都渋谷区に所在する県のアンテナスペース「表参道・新潟館ネスパス」1階のショップ「新潟食楽園」などで販売している。新潟市と新潟交通グループでは2015年(平成27年)9月5日、BRT路線「萬代橋ライン」の運行を開始し、併せて路線再編などによる大規模なダイヤ改正を実施し「にいがた新バスシステム」を開業した。それに伴い、一般路線バスが発着する「万代シテイバスセンター(各番線)」「万代シテイバスセンター前」「万代シテイバスセンター南口」の3停留所は、名称を「万代シテイ」に統一した。なお高速路線バスの停留所名称は「万代シテイバスセンター」(県外線)および「万代シテイバスセンター前」(県内線)のまま、引き続き運用している。各のりば・停留所にはのりば番号が付与されており、バスセンターのロータリー内は1 - 10番線、それ以外の停留所(新潟日報メディアシップを含む)は3 - 25番のりばとなっている。なお、バスセンター以外ののりば番号は、前掲のダイヤ改正時に停留所の統廃合を実施したため一部に欠番が生じており、配列も不規則となっている。各路線及び運行系統の行先の前に表示する、アルファベット1桁と数字2桁から成る番号は系統番号で、上2桁が路線番号となっている。バスセンター発の路線のうち、1・2・3番線はバスセンター発着・新潟駅万代口バスターミナル経由(万代シテイ - 新潟駅前間のみの乗車は不可)、4・5・6番線は新潟駅万代口バスターミナル発着(新潟駅前 - 万代シテイ間のみでも乗車可)となっている。各方面からの復路の、万代シテイ内の途中停留所および降車場は路線によって位置が異なる。一般路線バスについてはバスセンター発着の全ての路線でICカード「りゅーと」と「Suica」ほか10種類の交通ICカードが利用できる。その他、新潟市中心部発着のバス路線については新潟交通のバス路線一覧を参照。特定の発着路線はなく、降車場として運用されるほか、8番線発の県外線高速バスで続行便が運行される際などに使用される。東港線に設けられた3台分のバスベイは「バスセンター脇」として案内されているが、郊外線(現在の寺尾線、小新線、大野・白根線、味方線)が発着していた当時はバスセンターの11・12番線として案内されていた。また12番線後方には附船町線(現在の八千代橋線)のバスセンター前停留所が設けられていた。万代シテイ停留所は前述のバスセンター、東港線沿いのバスベイ(バスセンター脇)のほか、萬代橋通り沿いなどに設けられている。COZMIXビル(FM PORT)前・萬代橋東詰(萬代橋通り沿い、古町方面。信濃川寄りから順に)萬代橋通り沿い、古町方面。信濃川寄りから順に東港線沿い、新潟駅方面萬代橋通り沿い、新潟駅方面。萬代橋寄りから順に萬代橋通り沿い、沼垂方面。萬代橋寄りから順に東港線沿いには、東港線十字路交差点を挟んで両方向に空港・松浜線および河渡線の停留所が設置されている。新潟駅行が停車するラブラ脇は「万代シテイ」、郊外方面行が停車する新潟日報メディアシップ正面玄関前は「新潟日報メディアシップ」と名称が異なっているが、いずれも萬代橋ラインの市役所方面への乗り継ぎ場所に指定されている。新潟駅万代口と万代シテイ周辺は「ワンコインバス」区間に指定されている。対象となるのは新潟駅前・万代シテイから、新潟日報メディアシップ(空港・松浜線、河渡線、柳都大橋線、佐渡汽船線など)、万代町(臨港線など)、明石一丁目(大形線、牡丹山線、竹尾線、亀田・横越線、石山線など)、新潟万代病院前(八千代橋線、新大病院線、上所線など)、総合福祉会館前(水島町線など)までの区間で、これら前掲の区間内で乗車し、且つ降車した場合は、1乗車あたりの運賃が100円(小人50円)となる。精算方法は現金、りゅーと、Suica等の交通ICカード、回数券のいずれでも適用される。ただしワンコインバス区間のみの定期券は発売されない(区間内であっても、通常の市内均一フリー定期券が発行される)。県外線の高速バスはすべてバスセンター発着となっている。県外線高速バスがバスセンター発着となったのは1989年7月24日からである(当時の運行路線は池袋線、京都・大阪線の2路線)。それ以前は往復とも新潟駅前 - バスセンター前(ダイエー前=当時) - 古町の順に停車していたが、ダイエー前の停留所は県内線高速バスに加え、郊外線路線バスの一部も発着することからバスベイ周辺が利用客や通行人などで混雑し、バスの発着にも支障をきたしたことから、始発地をバスセンターとして往路のダイエー前での客扱いを取りやめ、ダイエー前は県内線高速バスと郊外線のみが発着するように改めた。これ以後開設された県外線も全て、バスセンター発着となっている。また北陸道・関越道方面の路線は以前、新潟西ICで北陸道を流出、新潟バイパス女池ICから新潟県道16号新潟亀田内野線、新潟県道1号新潟小須戸三条線、新潟県道164号白山停車場女池線(和合線・昭和大橋)、国道116号(東中通)、国道7号(柾谷小路)を経由。古町を発車後萬代橋、東大通を経由してバスセンター前(テレコムビル前)、新潟駅前(万代口・帝石ビル前)の順に停車後、東大通をUターンして再び万代シテイに向かい、バスセンターの11~13番線が終点となっていたが、順次現在の新潟亀田インター・栗ノ木バイパス経由の順路に変更された。
出典:wikipedia
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