茂木 健一郎(もぎ けんいちろう、1962年(昭和37年)10月20日 - )は、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員。東アジア共同体研究所理事。学位は博士(理学)(東京大学・1992年(平成4年))。身長171cm。血液型O型。既婚。東京都中野区に生まれ、生後まもなく転居した埼玉県春日部市で中学時代まで育つ。東京学芸大学教育学部附属高等学校、東京大学理学部卒業。博士論文は『Mathematical Model of Muscle Contraction(筋収縮の数理的モデル)』(東京大学より学位取得)。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係(心脳問題)についての研究を行っている。また、脳と神経に関する一般読者向けの解説書を多く執筆し、テレビ番組や雑誌、週刊誌などマスメディアで積極的に活動している。テレビ番組の出演などで一般に名が広く知られる。幼少期から蝶が好きで、小学生の頃に日本鱗翅学会に入った。AKBの推しメンは指原莉乃 (HKT48) と述べている。日本国外では、自身を“Ken”という英語名で名乗っている。髪は自分で切っている。平成23年から平成27年までかすかべ親善大使を務めた。博士論文は、「グラフ変換法」によって、反応ネットワークの性質を解析したもの。その後、グラフ変換法は非対称結合神経回路網の解析に応用される。クオリアも含んだすべての現象を扱いうる「拡張された物理学」を志向している。著書『クオリア入門』は「心も自然法則の一部である」という表題から始められており、「意識のほんとうの科学を目指す」という自身の方向性を示している。また茂木は「脳内でのニューロンの時空間的な発火パターンに対応してクオリアが生起している」という作業仮説を採り、そこからクオリアが持つ(であろう)何らかの数学的構造を見つけることができるのではないか、として研究を行っている。神経科学における事実上の「セントラル・ドグマ」である「反応選択性」の概念では心脳問題を解決するには不十分だと主張し、「認識におけるマッハの原理」や「相互作用同時性」といった概念を提案している。両眼視野闘争、マガーク効果、神経細胞の自発的活動についてのモデル、身体イメージ、不確実性の存在下での選択などに関する論文を発表している。(著書-学術論文の節を参照)茂木はテレビ番組や雑誌で、ひらめきや気づきの瞬間に「あっ!」と感じる体験を「アハ体験」として紹介している。アハ体験は、脳を活性化するという。「アハ」 (aha) は英語の間投詞で、「ああ、なるほど」といった意味に相当する(なお、a-ha experience という英語表現は、ドイツの心理学者ビューラー (Karl Bühler) が Eureka(「見つけた」)と言うときのような現象をさして Aha-Erlebnis と呼んだものの英訳である。茂木の独創ではない)。人はアハ体験の瞬間に、わずか0.1秒の間に脳内の神経細胞が一斉に活性化するという。「誤解を恐れずに言えば」という前提ではあるが、アハ体験とは、分かった瞬間に頭がよくなる体験であるともしている。アハ体験をするためのPlayStation Portable向けゲームソフト『ソニーコンピュータサイエンス研究所 茂木健一郎博士監修 脳に快感 アハ体験』(茂木が監修)が2006年6月22日にセガ(後のセガゲームス)から発売され、同年11月30日には続編の『ソニーコンピュータサイエンス研究所 茂木健一郎博士監修 脳に快感 みんなでアハ体験!』も発売された。茂木は、著書『プロフェッショナルたちの脳活用法 (生活人新書)』において、NHK のテレビ番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』などにおける多くのプロフェッショナルとの対話から、彼らの成功の一因として「セキュア・ベース」を紹介している。日本語に訳せば「安全基地」となり、悩んだり迷ったりしたときに避難できる場所という意味であり、これが人間のやる気と深く関わっているという。2007年(平成19年)、横浜美術館で行われた森村泰昌の個展「美の教室、静聴せよ Bi-Class Be Quiet」展に連動した同館での講演のなかで「自分たちの姿形に自信を持てないできたんですよ。日本人は。僕はねウルトラマンとか仮面ライダーとかいう、要するにヒーローもので、なんでああいう仮面のヒーローが発明されたのかと言うと、日本人が自分たちをヒーローだと思えなかったからだと思っています。」と語っている。また、同講演の中では「日本にいると見えるのは地上波の世界で、それが文化だと思っているところがある。(中略)九州行くとおっさんたちとかが会話しているのは、日本の地上波テレビの中にある世界なんだよね。日本にいると、見える世界ってなんか地上波の世界で、それが文化だって思ってしまっている。でも、全然違う文化の基準っていうのがあって、それはむしろ地上波テレビとは相性が悪い。だから『たけしの誰でもピカソ』みたいな番組になっちゃうんだよ。あるいは『日曜美術館』みたいな番組になっちゃうわけだよ」と述べた。エルゼヴィア社が運営するScopusによれば、Mogi, Ken (Sony, Fundamental Research Laboratory, Tokyo, Japan) 著者ID: 8599631600 による論文は23件にのぼり、被引用回数は合計15回でh-indexは2である。その他、多数のテレビ番組、ラジオ番組等出演。
出典:wikipedia
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