レンフェ251形電気機関車("Serie 251 de Renfe")は、1982年から1984年にかけてスペインのレンフェ向けに導入された電気機関車である。ヒホン・レオン間の自然条件が厳しい路線に特化して設計された。172kmの曲線が続く区間のうち、350箇所の区間は曲率半径が300 - 350mとより厳しくなっている。また、標高1,021mから1,270mを超える山岳区間を走行するため、出力も求められており、251形はスペインでは出力が高い電気機関車の一種でもある。日本の三菱グループが設計製造した251形は、日本からやって来た機関車と言う事から、279形と共に"Las Japonesas"（ラス・ハポネサス）の愛称で親しまれている。機能面は日本国鉄のEF66形電気機関車に直接由来しており、車体のデザインも類似している。機関室に空調と防音装置が装備され、2つの前窓には、16mmのシールドが施されている。椅子とデスクは、人間工学的な研究がなされた物が使用され、機関室は5つに分割されている。 前後の両端は補助設備の収納で、そこでは電動機も保護されている。屋根は、クレーンによって保守のためのいくらかの機器を取り外し可能な5つのセクションに分割されている。制御方式はチョッパ制御となっている。全部で30両が製造された。1982年5月4日に最初の2両が日本からバルセロナへ向けて輸出された。その後、"Casa filing Antunez"に一時置かれた後、CAFのバルセロナ工場へ送られた。最初の試運転がその年の7月と8月にパハーレス線のアストゥリアス州で行われた。50km/hで1,000ｔの貨物の牽引、低地では750ｔの旅客列車を75km/hから140km/hで牽引することができた。営業運転の開始は1984年5月2日からである。

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