『ジャンパー』(原題: "Jumper")は、2008年公開のアメリカ映画である。1992年にスティーヴン・グールドが発表したSF小説『ジャンパー』が原作のSF映画である。『ボーン・アイデンティティー』や『Mr.&Mrs. スミス』を手掛けたダグ・リーマンが監督を務め、ヘイデン・クリステンセンやジェイミー・ベル、サミュエル・L・ジャクソン、レイチェル・ビルソン、アナソフィア・ロブらが出演している。アメリカをはじめ、香港、アルゼンチンは2008年2月14日公開、日本では20世紀フォックスの配給により同年3月7日公開された。 ニューヨークやエジプト、ローマなどに加え、東京都や埼玉県でも撮影が行われた。2007年1月に行われた東京ロケでは、渋谷やレインボーブリッジなど都内の数か所でクリステンセンやベルが撮影に臨んだ。また、埼玉県の理化学研究所・仁科加速器研究センターでもロケが行われたが、ここで撮影された映像はカットとなった。2011年3月27日の『日曜洋画劇場』では未公開映像を再編集した特別版が放送された。ミシガン州で育った普通の高校生デヴィッドは、同級生であるミリーに思いを寄せていた。15歳のときのある日、デヴィッドは冬の凍った川に落ちてしまう。溺れてパニックになった彼は突然、いつのまにか図書館へ移動していた。びしょ濡れの自分を見た彼は、自分が空間を瞬時に移動できることを知る。デヴィッドはその力を悪用し、銀行の金庫室へ忍び込んで、まんまと大金を盗み取る。しかし、ある一人の男は彼の存在に気づいた。デヴィッドと同じ能力を持つ人々「ジャンパー」の抹殺を使命とする組織「パラディン」のリーダー「ローランド」である。それから10年後デヴィッドは、母が家を出てから人が変わってしまった父との生活を離れ、ニューヨークを根城に「世界中のどこへでも瞬時に移動できる」という自由を満喫していた。しかし、自分が持つ能力のために、心から信頼できる人を見つけることができず、孤独を感じていた。そんなとき、ミリーと再会したデヴィッドは彼女をデートに誘う。楽しいひと時を過ごしたデヴィッドだったが、そんな幸せな時間も長くは続かなかった。やがてデヴィッドは、パラディンの存在と、その組織に自分が追われていることに気づく。そして、偶然出会った同じジャンパーである「グリフィン」と協力し、何千年も続くというジャンパーとパラディンとの熾烈な戦いに巻き込まれていくなかで、ジャンパーの宿命、そして母の秘密を知ることとなる。人類の長い歴史において、早い段階から空間を飛び越えることができる人々が存在した。瞬間移動、テレポーテーション、この作品では「ジャンプ」と呼ばれる能力を持つ人々は「ジャンパー」と呼ばれ、彼らの多くは自分たちが利益を得るため、そして自分たちにとって都合よく歴史を変えるためにその力を使ってきた。この能力は何百年も続く「遺伝子疾患」の一つで、世界中のあらゆる場所へ瞬時に移動することができるものである。ジャンプはジャンパーの経験や感情から強い影響を受ける。ほとんどの場合、ジャンパーは5歳で初めてジャンプを経験し、経験を積むことでジャンプが滑らかになっていく。しかし、経験豊かなジャンパーであろうとも、危機的状況や怒り、強い感情を抱いているときにジャンプをすると、けがをしてしまうことがある。ジャンパーがジャンプによって行くことのできる場所は、自分が行った経験のある場所、直接あるいは写真やテレビを通じて見えている場所に限られる。ジャンパーは自分の身体に触れている物と一緒にジャンプする。ジャンプのしやすさは触れている物が動くか動かないかで質量は関係無く、動いている物や動かすのが安易な空気、水、衣類、手荷物、自動車などは楽にジャンプさせられる。逆に動かない物や動かすのが困難な物程ジャンプは難しくなる。そのため、本人の肉体が大木や杭、建造物などにつながれているときは、ジャンプをすることがほぼ不可能となる。ジャンパーが空間を移動した後の数秒間、空間と時間との組織に「ジャンプ・スカー」と呼ばれる裂け目が発生する。ジャンプ・スカーは数秒間で消えるものの、触れようとしたものや人を切り裂く。非常に危険だがその数秒間にジャンプ・スカーに飛び込めば、ジャンパーでない人間でもそのジャンパーの後を追うことが可能である。自らをパラディン(聖戦士)と呼ぶカルト。中世において人々に魔女狩り、宗教裁判などを行うよう仕向けるなど、人類の闇の歴史において暗躍し、ジャンパーのような超人類を殺戮してきた。現在でも数多くの権力者などとの人脈をもち、底知れぬ勢力を持った闇の秘密結社である。「ジャンパー」の誕生とほぼ同時に誕生し、世界中にいるジャンパーの抹殺を使命とする。ジャンパーは本来は神にしか許されない力を持ってしまった抹殺すべき存在であり、ジャンプは神の定めた摂理に反した行為だと考えている。ジャンパーが与える脅威に早くから気づいていた組織であり、メンバーはある一族によって採用され、世代から世代へと受け継がれている。パラディンのメンバーはジャンパーの存在を感じ取ることができる能力を身につけているほか、ジャンパーの抹殺のための武器も所持している。ジャンプ・スカーのそばで発射された弾丸は、どこへ飛んでいくのかを予想することができないため、パラディンはジャンパーに対して従来の武器を使用することはない。有効な武器としては、銃のように発射される鎖があり、ジャンパーを捕らえて電荷をかけることで、パラディンが近づくまでジャンプできないようにする。これに加えて、特殊な帯電ネットも使用する。このように、パラディンはジャンパーを確実に、そして迅速に仕留めることができるようになっていることから、成人になるまで生き延びるジャンパーはほとんどいない。劇場版では、ジャンパーにとどめを刺す際には、特殊な短刀風ナイフが用いられる描写がある。このナイフは、おそらくパラディンの宗教的な存在理由によるものと思われる。
出典:wikipedia
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