フォーミュラ1("Formula One"、 フォーァミュラ・ワン)は、モータースポーツのカテゴリーの1つであり、その世界選手権を指す場合もある。略称はF1(エフ・ワン)。F1世界選手権 ("FIA Formula One World Championship") は、国際自動車連盟 (FIA) が主催する自動車レースの最高峰で、現在は4輪の1人乗りフォーミュラカーで行われている。1950年にイギリスのシルバーストン・サーキットで始まった。ヨーロッパを中心に世界各国を転戦し、各レース毎の順位によって与えられる点数「チャンピオンシップ・ポイント」の総計によってチャンピオンを決定する。なお、FIAが主催する四輪自動車競技の世界選手権は、F1の他、世界ラリー選手権 (WRC)、世界ツーリングカー選手権 (WTCC)、世界耐久選手権 (WEC)、フォーミュラEがある。"Formula" とは「決まり」「規定」を意味し、FIAが定めるクラスはF1以外にもフォーミュラ3 (F3)、フォーミュラ2 (F2)、フォーミュラ3000(F3000、現在はGP2)などがある。アメリカではオープン・ホイール(「露出した車輪」の意)と呼ばれ、北米圏ではインディカー・シリーズをトップフォーミュラとした独自の系統が存在する。日本にはF3000から発展した独立カテゴリー「スーパーフォーミュラ」がある。出場する車両には、タイヤ・シャシー・エンジンなどあらゆる部分に規定(テクニカルレギュレーション)があり、これに反した車両は走行できない。また、走行中のマナーなどの取り決め(スポーティングレギュレーション)もあり、違反した場合にはレース中のピット通過や、スターティンググリッド降格などのペナルティを課せられる。かつてはタイレルP34のような6輪も認められていたが、1983年以降は4輪の1人乗りフォーミュラカーに限られている。かつては他のカテゴリー同様、1社のシャシーを複数のチームが使用することもあったが、現在ではコンコルド協定において、知的所有権を含め、過去2年のうちに参戦した他チームのシャシーを使用できないよう規定された。そのため、フォーミュラカー選手権としては唯一、全チームがオリジナルのシャシーを使用している。ヨーロッパで広がった最高峰自動車レースのF1は、ヨーロッパにおいてはサッカーなどとともに、最も市民の熱狂を集めるスポーツの一つであり、1,000馬力超とも言われたターボエンジン搭載のモンスターマシンを操るスーパーライセンスを保持するF1ドライバーは「F1パイロット」とも別称され尊敬されていたが、近年は安全面や環境面への配慮や資源・コストの節約などの理由からパワーをはじめとしたスペックが抑えられているため、あまりパイロットという呼称は使われなくなりつつある。オリンピック、FIFAワールドカップと共に世界的な人気も高いが、近年では景気後退によるスポンサーの撤退や開催費用の負担などから、最盛期に比べ人気は低落している。にもかかわらず、全戦数は増える一方でコンストラクターの金銭難は悪化の一途をたどっており、2014年度はケータハムとマルシャに管財人の手が入りグランプリ中途での撤退を余儀なくされている。「F1」はモータースポーツ以外にも、パワーボートやアメリカズカップを「海のF1」、レッドブル・エアレース・ワールドシリーズを「空のF1」、ボブスレーを「氷上のF1」と称するなど、トップカテゴリーの例えとして使われることがある。イギリスとイタリアでは、1950年以来継続して開催されている。1960年代まではヨーロッパを中心に年間10戦前後で行われていたが、商業化と共に開催地域の拡大と開催数の増加が図られ、国々を転戦する興業一座という例えでグランプリ・サーカスと称されるようになった。アメリカでは1970年代から1980年代にかけて開催が盛んになり、日本でも1976年に初開催された(1977年に一旦中断するが、1987年に再開されてからは継続開催)。1990年代以降は参戦自動車メーカーが市場開拓を図るアジア地域での開催が以下の通り増えており、新規開催を求める国も増加の一方である。これはタバコ広告の禁止などの影響を含め、できるだけヨーロッパ以外の開催地を増やしてマーケットを拡大する意図があるものと見られている。シンガポールGPは2008年以降マリーナ地区で毎年開催されており、欧米系のファンを中心に国内外の人気を集めている。この他、タイでも開催が検討されている。なお、韓国GPは資金難を克服できずに2013年で早くも無期限撤退。インドGPは2014年に休会したまま復活していない。1980年代からしばらくの間16戦前後で推移していた開催数は2000年代半ばから増加し、2005年と2010年〜2011年には19戦、2012年にはついに20戦の大台に乗ったが、2013年は19戦開催。こうした移動等で経済上の負担が非常に大きくなっているため、開催数を調整すべきという議論がされている。2014年はインドと韓国が消滅し、新たにロシアとオーストリアが加わり全19戦となった。2015年はメキシコGPが復活し全20戦予定であったが、ドイツGPが開催料を払うことができずに中止となり全19戦。2016年はドイツGPが復活、アゼルバイジャンでのヨーロッパGPが追加され、史上最多の全21戦が予定されている。原則として1つの国で開催されるグランプリ (GP) は1シーズン中1回だけ(1国1開催)と定められている。しかし、様々な理由により複数回開催される例外がある。主な理由として、商業的見込みから人気ドライバーや人気チームを有するF1熱の高い国を重視する傾向が挙げられる。通常開催名は「国名+グランプリ」で表されるため、これらの例外では以下のような「別名」を使用している。1997年は1国2開催がスペインGPとヨーロッパGP、ドイツGPとルクセンブルクGP、イタリアGPとサンマリノGPの3例行われた。極端な例としては、1982年にアメリカで「アメリカ西GP」(ロング・ビーチ)・「アメリカ東GP」(デトロイト)・「ラスベガスGP」(ラスベガス)という1国3開催が行われた。しかしながら、FIAは2007年以降は1国1開催の原則を徹底する方針を示しており、同年から2014年までドイツGPはニュルブルクリンク(2007年、2009年、2011年、2013年)とホッケンハイム(2008年、2010年、2012年、2014年)で交互開催されたが、2015年はニュルブルクリンクの財政難により中止となった。2008年からスペインのバレンシアで行われたヨーロッパGPも2012年で終了し、2013年よりスペインでのF1開催はカタロニアのみとなった。2016年にヨーロッパGPが復活したが、開催国は初開催のアゼルバイジャンである。また、2007年の日本GPが富士スピードウェイで開催されることが決まると鈴鹿サーキットが別名称での開催継続を要請したものの、原則もあってカレンダーから外れた。なお、鈴鹿サーキットに限らず、イモラでのサンマリノGPも2007年からは開催されていない。FOAのバーニー・エクレストンは、2007年および2008年は富士スピードウェイで日本GPを開催し、2009年以降は鈴鹿と富士で隔年開催することを発表していたが、富士のF1撤退に伴い、2010年も鈴鹿で開催されることとなった。なお、2018年まで鈴鹿サーキットにて日本GP開催が決まっている。各レース毎の順位によって与えられる点数「チャンピオンシップ・ポイント」の総計によってチャンピオンが決定する。獲得ポイントの最も多い選手が「ドライバーズ・ワールド・チャンピオン」となる。過去には有効ポイント制を採用していた事もあった。車体製造者(コンストラクター)には2台までポイントが与えられその合計で「コンストラクターズ・ワールド・チャンピオン」が与えられる。強力なターボ・エンジンと自然吸気 (NA) エンジンが混走した1987年には自然吸気エンジン搭載車のみでのチャンピオンシップが制定され、それぞれドライバーに与えられる「ジム・クラーク・カップ」、コンストラクターに与えられる「コーリン・チャップマン・カップ」と呼ばれたが、翌1988年、ターボ・エンジンの燃費規制が厳しくなり自然吸気エンジンとの戦力差が縮小され、1年限りで廃止された。その後、ターボ・エンジンは禁止になったが、2014年からパワーユニットにターボ・エンジンが内包される形で復活した。金曜(モナコグランプリのみ木曜)に午前・午後の2回、土曜午前に1回、計3回の練習走行が設けられる。各マシンは過去のセッティングデータに基づいて開催サーキットの特性にある程度合わせて持ち込まれるが、実際に走行することによってドライバーの意見を反映させて微調整を繰り返す。また、参戦初年度のドライバーが過去に未体験のサーキットを走る場合、コースの習熟の意味も含まれている。近年ではマシンテストの回数を制限されているため、その代わりにフリー走行をマシンテストの場として利用したり、新しいパーツの評価を行ったりする場として活用せざるを得ない傾向にある。土曜午後に行われ、『ノックアウト方式』でスターティンググリッドを決定する。予選では、各車が一定時間内で自由に走行を行い、1周の最速タイムを競いあう。2016年は、22台が参加し以下のように進行する。ただし、2016年の開幕2戦(オーストラリアGPとバーレーンGP)は以下のルールで予選が行われたが、2レースともQ3の終盤に走行しているマシンがない状態になるなど問題点も多く、第3戦中国GP以降は先述した元のフォーマットに戻された。Q3で最速タイムを記録した者はポールポジションとなり、以降は各セッションのノックアウト順で整列する事になる。ただし、フリー走行等でのトラブルにより予選Q1に出走しない車両がある場合は、強制的にQ1の最下位扱いとして進行し、台数に応じてQ1のノックアウト者を減らす。また、以下のような理由でペナルティを課されグリッド降格になる場合があるため、必ずしも予選結果順にスタートするとは限らない。また、予選後にセッティング変更などを行うと予選の結果に関わらずピットレーンスタートとなる。さらに2011年からは107%ルールが再導入されており、予選Q1のトップタイムに対し自身のベストラップが107%より遅いドライバーは審議対象になり、出走許可が出なければ予選落ちとなる。なお、タイムはマシンに搭載された無線装置により1/1,000秒単位まで計測される。まれに1/1,000秒まで同タイムのケースが見られるが、その場合には先にタイムを出したドライバーから上位グリッドに着く。日曜午後に行われる決勝は、原則的に距離305kmを超える最も少ない周回数で争われる。また、レースが2時間を超えた場合は、その周回で打ち切られる。また、レース自体の時間が2時間を超えなくても途中赤旗中断があった場合、レーススタートから中断時間を含めて4時間を超えた場合、その周回で打ち切られる。例外として、モナコグランプリは市街地コースで行われることによる体力的・精神的負担などを考慮し、また平均速度が極端に遅く(他コースより60km/hほど遅い)競技時間が長くなってしまうことから、1967年から約260kmで争われている。また、ドライコンディション時に2時間を超えて終了したコースについては翌年から周回数を減らして行われる。全車静止した状態からスタートを切り(スタンディングスタート)、規定の周回数を最初に走破したドライバーが優勝となる。その後の順位は走破した周回数とその時間により決まる。すなわち優勝者と同じ周回を走りきったドライバー、その次に1周遅れのドライバー、2周遅れ…という順で、それぞれの中で先にゴールしたドライバーから順位がつけられる。途中リタイヤして、最後まで走り切れなかったドライバーも、全体の9割以上の周回を走っていれば周回遅れとして完走扱いになる(例…60周で行われるレースなら54周以上走っていたら完走扱いとなる)。そのため、1982年のモナコGPのように『フィニッシュできなかったドライバーが表彰台』という珍事も起こり得る。レース後のリザルトによって、チーム・ドライバーにはチャンピオンシップポイントが加算される。2015年現在のルールでは上位10台にポイントが順位に応じて加算され、10位以上は「入賞」となる。レース中はタイヤ交換などのためにピットに入る(ピットイン)。ピットで可能な作業は時代によって異なり、タイヤ交換の他にマシン微調整や破損したウイングの交換などを行うことができる。かつては給油も可能だったが、2010年からレース中にピットに入り給油することは禁止となっている。タイヤに関しても2007年からはレース中に2種類のタイヤを使用することが義務づけられたため、レース中のタイヤ交換は最低1回必ず行わなければならないが、その他については必ずしも行わなくても良い。現在ではコース上での追い抜きが難しくなったこともあり、このようなピットでの戦略(ピットインのタイミング・タイヤの種類の選択、以前は給油量など)がレースの勝敗を大きく左右する。自動車に関する技術の進歩とマシンの高速化による危険性の増加にともない、F1のレギュレーションは大小さまざまな変更がなされている。特に1994年サンマリノグランプリで起きた2件の死亡事故以後は、安全性向上のためのレギュレーションが多く施行された。この流れのレギュレーション変更には、主にスピードの低下を狙ったものと安全設備の設置を義務付けるものとがある。また、2000年代に入ってからは高騰したマシン開発費を抑制するためのレギュレーションが施行されている。1/1000秒単位の争いをドライバーが担っていた時代は終わり、2015年現在はマシンの性能で表彰台に乗れるかどうかが左右される時代になってしまっている。このため、前年度ワールドチャンピオンがQ2ノックアウトということも今では一切珍しくなくなってしまっている。また、グランプリ中途での新規開発により下位コンストラクターがいつまでも不利、ということも理論上はないが、事実上上位コンストラクターが表彰台を独占することが慣例化してしまっている。このためF1の人気低落に歯止めがかからず、ヨーロッパのグランプリでは本選の空席も珍しくない。F1ドライバーになるためには、FIAが発給するモータースポーツライセンスの最上位クラスである「スーパーライセンス」を所持していなければならない。発給を受けるためには、FIAグレードAライセンス(国際A級ライセンス)を所持した上で他に指定する条件に1つ以上該当している必要がある。近代ではドライバーの低年齢化が著しく進み、2014年にはマックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)が史上最年少の17歳でF1のフリー走行をこなし、翌年フェルスタッペンはレギュラー契約を結んでF1デビューを果たした。しかしこれがきっかけでドライバーの低年齢化に対する議論が巻き起こり、運転経験が少ないドライバーのデビューに苦言が呈された。その結果FIAはスーパーライセンスの発給規定を変更することになり、2016年以降は18歳未満のドライバーはF1に出場できないことになった。(詳細はスーパーライセンス、マックス・フェルスタッペンを参照。)2016年現在の最年長のドライバーは36歳のキミ・ライコネンであり、他のベテランドライバーであるジェンソン・バトンやフェルナンド・アロンソなどと共に総じてチャンピオン争いから離れていることもあって、1987年のようにベテランドライバーがチャンピオン争いをしていた時代は遠い過去になってしまっている。ペイドライバーとは、実力が伴わないにも関わらず持ち込み資金やスポンサーの協力で契約するドライバーの俗称である。「金でシートを買った」などと悪名高い存在と言われることも多く、セバスチャン・ベッテルが「ペイドライバーは動く障害物だ」や「カーティケヤンはきゅうり」などと発言したこともある。1990年代からこの種のドライバーはまったく珍しくなかったが、資金の高額化によりパストール・マルドナドなど数十億円にも及ぶ資金でシートを用意されるドライバーも存在する。また、井上隆智穂はかつて「F1はビジネスだから、ボクみたいな技術でも金さえ払えばF1ドライバーになれる」と発言している。それに伴い、近年はヤルノ・トゥルーリ、ルーベンス・バリチェロ、ヘイキ・コバライネンなど実力派ドライバーがシートを失う事態が続いており、懸念の声が挙がっている。ただし必ずしも性能の悪いドライバーがペイドライバー、ということはなく、実力があっても本人の意にそぐわない形で資金を持ち込んでシートを得るドライバーも存在する。これはF1だけに限ったことではなく他のモータースポーツでも普通にみられることではあるが、F1の場合は特に資金が高額のため批判の対象になることが多い。一方で持ち込み資金の不足やスポンサーの経営状況によりシートを失うケースもあり、実際の例として2016年にマルドナドは自身のスポンサーであるPDVSAが、ベネズエラの石油価格の下落による経済・政治情勢が不安定なことによりシート料を払うことができず、チームとの契約が破談しマルドナドはシートを失っている。また2015年には「ペイドライバーが、より高額な資金を持つ別のペイドライバーにシートを奪われる」という事態が発生した。これはザウバーに契約を破棄されたギド・ヴァン・デル・ガルデの告訴により発覚したものである。ガルデは1度は契約を結んだにも関わらず、別のドライバーに押し出される形で失ったシートの返還を求め勝訴した。最終的にはガルデがザウバーからの違約金を条件に出走を諦めることで和解したが、一時は2つの枠に3人のドライバー(ガルデ、マーカス・エリクソン、フェリペ・ナスル)が存在するという混乱を生んだ。更にはエイドリアン・スーティルも似た経緯で同年のシートを喪失していたことが判明し、スーティルの場合は賠償金の支払いのみを求めてザウバーを提訴し勝訴している。なお、この4人がどのような順番及び内容で契約していたのかは不明である。実際にペイドライバーとして扱われながらも好走を見せたドライバーも少なからずおり、以下は活躍したペイドライバーの一例。またこれとは別に、小林可夢偉やロベルト・メリなどスポンサーを全く持たないままデビューしたドライバーも存在する。各年毎の結果は下記囲み内のリンクを参照。また、各グランプリの年別の勝者などについては、F1選手権レースの一覧から各グランプリ別の記事を参照。今後、選手権に追加されることが決定しているレースF1選手権への追加の検討が一度でもなされたレースイベントは以下。F1を代表するグランプリの1つであり毎年世界中のセレブリティーが訪れることでも有名なモナコグランプリをはじめ、各グランプリに「Formula One Paddock Club」と呼ばれる特別観戦エリアが設定されている。「Formula One Paddock Club」は、各国の有力者や文化人などのいわゆる「セレブリティー」が訪れるなど、単なるスポーツ観戦の枠を超えた社交場の1つとして提供されている。この事は、F1がヨーロッパの文化や社交に根付いていることを象徴しているのみならず、高い入場料金が設定されている上、その多くがF1に多額の資金を注入している自動車メーカーやスポンサー向けに提供されていることから「多額の資金が投下され、商業化が進む近年のF1を象徴している」という指摘もある。1976年のF1世界選手権イン・ジャパンと1977年の日本GPをTBSが中継し、その後1986年までは、TBSがダイジェスト形式で放送を行っていた。また、カーグラフィックTV(当時はテレビ朝日、後のBS朝日)でも全戦をダイジェスト形式で放送を行っていたこともある。1987年から日本GPが復活することや中嶋悟のフルタイム参戦に伴い、フジテレビは日本GPのみを中継できる権利を購入しようとFIAにかけあった。しかし、FIAの放映権販売の方針として、一つのグランプリだけを売ることをせず、すべてのグランプリの放映権を一括で購入させる方式をとっていた。そのため、フジテレビはある意味においてはやむなく独占中継権を取得した。放映権料は30億といわれた。同局はその際、日本GPの冠スポンサー(名称は「フジテレビジョン日本グランプリ」)にもなり、23年間冠スポンサーを継続したが、リーマンショックに端を発した不況の煽りを受け、2010年冠スポンサーの座を辞した。なお、1991年の日本GPは日曜日の20時からというゴールデンタイムにテレビ放送された。バブル景気下における未曾有のF1ブームの上に、日本人初のレギュラードライバーの中嶋悟の最後の日本GP、セナとマンセルのタイトル争いといった要素が影響し、すでにレース終了から5時間以上が経ってからの録画中継という形にもかかわらず、20.8%(中部地域では27.4%)の高視聴率をマークした。1987年から25年放送されてきた地上波放送がスポンサーの減少などの理由で終了し、BSフジでの放送に移行されることになった。CS放送(フジテレビNEXT)での全セッション生中継はこれまでどおり放送される。2014年、インターネット視聴サービス「フジテレビNEXT smart」でも生中継を開始。地上波(関東ローカル)で数戦ごとにまとめたダイジェスト番組が放送された。F1日本グランプリは日本国内で開催されるにも関わらず、F1と同じくフジテレビ系列が放送する日本中央競馬会の日曜日のメインレースと時間帯が重なるため生中継ができず、日本国外では生中継が行われながら開催国では同日夜のゴールデンタイム・プライムタイムでの録画放送しか見られないと言うねじれ現象が長年続いていた。1994年のパシフィックGPが日本国内開催のF1グランプリレースとして初めてフジテレビ系列で生中継されたが、この時はレーススタート時間が12時30分であったことで、中央競馬中継とのバッティングが避けられている。しかしその後も長く、日本国内開催のF1グランプリレースが地上波で生中継されることはなかった。2005年に、フジテレビが放送を開始して初めて日本GPの地上波生中継が実現した。ファイナルラップでマクラーレンのキミ・ライコネンがルノーのジャンカルロ・フィジケラを追い抜くという、1位と2位の逆転劇があったことなどにより平均視聴率10.3%(関東地区)とまずまずの結果を残したことから2006年以降も継続された。2007年9月30日の日本GPは日本中央競馬会のGI競走スプリンターズステークスと重なることからどうなるか注目されたが、日本GPの生中継は13時10分 - 15時15分(最大延長15時35分まで)となり、レギュラーの競馬中継時間と一部重なることになるが、F1・競馬両レースを生中継するにはほぼ問題ないスケジュールとなった。しかし日本GPが雨の影響でレース時間が延長になり、15時35分までF1が中継され、トップ3記者会見の非中継、また競馬もパドックや本馬場入場の非中継などの影響があった。2009年もGIスプリンターズステークスと重なるが、スプリンターズステークスの発走時刻を15時45分と、通常のGI発走時刻より5分遅くすることが決まっている。しかし、2010年はレーススタート時刻が15時だったため、中央競馬中継(みんなのKEIBA)と時刻が被った。中央競馬中継のための規約の関係上、みんなのKEIBAを放送休止にはできないため、16時からの中継に変更となり、再び生放送はされなくなった。海外グランプリではカナダGPやブラジルGPなど南北アメリカで開催されるレースが時差の関係から生中継となるが、1992年のメキシコGPとカナダGPは月曜朝(録画放送)・月曜深夜(ダイジェスト)と2回放送していた。また、1999年と2006年オーストラリアGPが生中継で放送されている(2006年は残り3周あたりから生中継)。ヨーロッパにおいて開催されるレースは、レース時間が日本におけるゴールデンタイム、プライムタイムと重なり、その時間帯に相応しい高い視聴率が望めないために地上波での生中継は行われていない。CS放送は全戦生中継(金曜フリー走行、土曜フリー走行、予選、決勝。)で、地上波とは別の実況・解説者にて放送している。今宮純や川井一仁が現地のスタジオで、フジテレビのスタジオにいる実況アナウンサーともう一人の解説者(森脇基恭・熊倉重春・小倉茂徳など)と共に中継を行っている。なお音声切り替えにより、解説、実況のない現地の音声のみで楽しむことができる。2016年 - 2022年のアジアでのF1放映権をFOXスポーツが獲得しており、日本でF1中継が継続されるかが注目されたが、2016年2月にフジテレビが放映権を獲得したと発表した。しかし、FOXからの購入というかたちでの獲得だったため、契約上BSフジでの放送は不可能になり、中継はCS放送のみとなった。インターネットでの中継配信は2013年にソフトバンク傘下のTVバンクとイギリスのZume Motor Racingが「Formula 1 on Zume」としてパソコン及びiPad向けに2013年7月よりサービスを開始、国際映像だけでなくオンボードカメラやピットレーンの映像も切り換えられる形で提供していたが、2013年シーズン限りでサービスを終了した。2014年からはフジテレビのCS放送をネット配信する「フジテレビNEXTSmart」を開始したのに伴い、こちらでも中継を見ることが可能になった。2015年まではNEXTSmart単独契約でも試聴可能だったが、2016年からは前述の放映権の変更に伴い、CS契約者のみがネットでも見られる形に変更されている。また、2016年8月からはイギリスのパフォーム・グループがスポーツライブ配信サービス「DAZN」の日本でのサービスを開始、その中でF1の全セッション及び下位カテゴリのGP2・GP3・ポルシェカップの中継配信を実施している
出典:wikipedia
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